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トランプ大統領就任 WHO脱退の大統領令など署名 前政権からの大幅な方針転換さて日本はどうする?

『 真の力とは ---この言葉は使いたくないんだが--- 恐怖だ 』
                 
(2016.03.31  Donald J. Trump)

【 2023年12月  Opinion 】

米ギャラップなどの世論調査によると
“不安” “ストレス” “悲しみ” “孤独”を頻繁に感じる
若者の割合は中高年よりも高い。
そんな事態を招いた責任を顧みずに
「最近の若者は」と説教するベビーブーマー世代に
対してZ世代が放ったのは
OK boomer’ becomes a war cry for a generation that’s had enough
先進国では議員と有権者の年齢が上がりがちで
中高年の利益を優先する「シルバー民主主義」の
弊害が叫ばれて久しい。
米国の連邦議員の平均年齢は上院で64歳、
下院で58歳、現大統領は81歳である。
若者のバイデン離れが映し出す構造問題を
軽視してはならない…

【 2025年1月20日 大統領令に署名 】

ドナルド・トランプ米大統領は就任初日の20日
中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の使用を
事実上禁止する法律の施行を75日間停止するよう命じた。
トランプ氏は大統領選で若年層の票を獲得できたのは
このアプリによるところが大きいとし
「最初はそうではなかったが
 今はTikTokに親しみを感じている気がする。
 TikTokを使って若者の支持を得た」

と述べた。

※トランプ氏への若者の支持率増加は
 単に“TikTok”の問題ではないだろう。
 すでに2年前から指摘されていた
 『OK boomer’』(もう、たくさんだ)
という若者たちの悲鳴の素になっている
現状への不平・不満の結果と見た方がいい

平等について、今話したいこと

【 米国だけの現象なのか? 】

米国だけでなく世界中の国・地域が
すでにトランプ氏に翻弄されている。
世界各地に「ミニトランプ」と言われる
政治家が出現し始めている。
そのどれもが例外なく右派に分類され
「極右」とされる政治家も珍しくない。
すでに知られている政治家では
 ハンガリーのオルバン首相
 イタリアのメローニ首相
 イスラエルのネタニヤフ首相
 フランスのマリーヌ・ル・ペン氏
 ドイツのアリス・ワイデル氏
などが上げられる
ここにきてイギリスでも世論調査で
ナイジェル・ファラージ氏が率いる強硬右派の
新興政党「改革英国党」が与党労働党に
1ポイント差まで肉薄している
“経済不振”という大きな地殻変動の上に
ウクライナ情勢や中東情勢、移民問題などが
重なり非常に不安定な状況に陥っている

【 どこも自国のことで手いっぱい 】

とはいえ民主主義はまだ生きている。
危機に直面しているのはこれまでの
政治を引っ張ってきたリベラルズムだ。
大事なことは分かるが明日のご飯の心配を
しなければならない時に“移民の受け入れ”だ、
“多様性”だ、 “脱炭素”だなどと言われても
聞く耳を持てないだろう
行き過ぎた自由主義の軌道修正を求めて
保守回帰をしているのだろう。
「米国には永遠の友人や敵は存在せず、あるのは国益だけだ」
の“米国”の部分はすべての国名が当てはまる。

【 覚悟が問われる2025年 】

米国を筆頭に“西側”と呼ばれてきた国々と
これからどう手を携えてこの難局を
切り開いていけばいいのだろうか
覇権国家の姿を隠さないロシア・中国
核武装しロシアに武器・弾薬・兵員を
送っている北朝鮮、大混乱中の韓国
生半可なかじ取りでお茶を濁していては
国益は棄損していく一方だろう
欧米に比べてまだ民主主義と法の支配が
保たれているとはいえ我が国も
政治状況・社会状況が怪しくなってきている
為政者だけでなく国民全員の覚悟が問われる
2025年が始まっている

安倍晋三回顧録 236頁

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