少年達と私
今日は、バスでキュンとした話です。
次の目的地へ向かって満席のバスに乗ると、下校の時間帯なのか小学生がまばらに座っている。
私は後方に立って、バスにゆらゆら揺られる。
前方優先席に、小学校4年生くらいの男の子が爆睡してて、今にも席から落っこちそうになっている。
疲れてるんだろうな。かわいいなと思って眺める。
次のバス停で花柄のコートを着た白髪ショートのおばあちゃんが乗ってきた。
すると、寝てた男の子がスタッっとたちあがり席を譲る。
おお、やるじゃーん!
おばあちゃんも「ありがとう」と言って、微笑みながらゆっくり座る。
その後である。
少年は、おばあちゃんが座ったのを確認し、立って手すりに捕まり、ゆっっくり後ろを振り向いた…
後方にバラバラに座っている友達に向かって、キラッキラな誇ったドヤ顔で、おばあちゃんにバレないように静かに親指を立てた。👍
すると、後方4〜5人の少年達がニヤニヤしながら静かにグーサインを返す。
か、かわいいじゃないか!
私、キュン死するかと思いました。
そして、次のバス停につく手前で5人は静かに集まり、固まってバスが開くのをじっと待つ。
そして、めちゃくちゃ大きな声で
「ありがとうございましたー!!」と言って、そそくさと降りて行った。
あまりに気持ちがいい声だった。
運転手さんも低い声で「はーい」と言いながら、バックミラー越しにニコニコの笑顔だった。
嗚呼、なんだか心がホクホクになったよ。
ありがとう少年達。
大人の我々は学ぶことありすぎだろう。
忘れてるよね?いろいろ。