128.ソウルコーチへの道 ep.7 「種」「根」「芽」
グラウンディングをしていて起こる感覚は、植物にたとえると、ものすごく「種」で、ものすごく「根」で、ものすごく「芽」だ。
原始的で融合的で受動的で能動的。
深まっていくと、安心と安全と守られている感覚の中で、自分が自分だと思っている観念も消えて、制限も消えて、ただ、ただ、心地よい。
グラウンディングしているときの体感は、もしかすると、胎内にいるときの記憶ではないか? と、感じる。
ものすごく「種」という感覚がこれだ。
そして、どんどん深まっていく。
イメージ的には、自分の「源」「本質」へと向かっている。
ものすごく「根」という感覚がこれだ。
グラウンディングを続けていると、素に近づいていく。
物質世界では説明のつかないような、不思議な体験が起こる。
肉体と肉体は、物質世界では、溶け合い、混じりあうことはない。
でも、スピリチュアルの世界では、さまざまな可能性があるのだと思う。
別々だと思っていたものが、いつのまにか溶け合い、融合し、新しいものが生まれたり。
なんの反応も起きなかったり。
磁石の同じ極のように、反発しあうエネルギーが生まれたり。
グラウンディングすると、すべての可能性にサレンダーし、オープンになっていく。
〈変容が起きていく〉
ものすごく「芽」という感覚がこれだ。
伸びていくためには、根を張る時間や、エネルギーを蓄える時間も必要で、コーチングのセッションにも、それは言えるのだ……と思う体験をした。
受講生同士で行っているコーチングのセッションでは、毎回、新しく学んだスキルにチャレンジする課題があるので、お互いの胸を借りながら、実践している。
ところが、このあいだの練習セッションは、そうではなかった。
クライアントの私が話し続け、コーチは何も言わず、聴き続けてくれた。
見えている世界では。
でも、コーチは、ずっと一緒にいてくれた。
その体感。
そのとき、話していたのは、いわゆる「母娘問題」というカテゴリに属するもので、母は三年前に亡くなっているので、改善のしようもなく、ことさらテーマにするつもりはなかったのに……。
話しているうちに、
〈ただ、聴いてくれている〉
〈受け止めてくれている〉
という感覚が、ただ、しみとおっていき……、深まっていき……、そのうちに、
(母に、こんなふうにしてほしかったのかもしれない)
と、思い始め、セッションの終わりごろには、
(母が聴いてくれている)
と、感じた。
コーチは、母とは似ていないし、年齢もぜんぜん違う。
でも、コーチが深くグラウンディングして作ってくださる場に、私自身のグラウンディングが深まると、水の中を泳ぎ出していくような感覚があった。
そして、その場が、さらに深まると、いろんなものが融合できるワールドになるのかもしれない。
だから、そこに、母も来ることができた。
ずっと聴いてくれていたコーチに、私は母のエネルギーを感じていたのだと、確信する。
コーチは、ただ、いっしょにいてくれた。
私が望む世界に、いっしょに来てくれた。
意図せず、原点の傾聴に還ったセッション。
クライアントと一緒にいるだけで、そうなっていく(そのときに最高最善の状態に運ばれていく)のだと感じた。
それを可能にするのが、グラウンディングだ。
ものすごく「種」で、ものすごく「根」で、ものすごく「芽」な自分。
その体感。
ソウルコーチへの感謝と。
母への感謝と。
生れてきたことへの感謝と。
浜田えみな
本郷綜海さんのソウルコーチ養成コース受講中です。
6月からモニターセッション始めます。
これまでの「ソウルコーチへの道」
浜田えみなのグラウンディング
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