4.ひめ神さまは、原始のリズム ~あめのうずめ~
どうして、こんなに、今、ひめ神さまが響くのか。
自分の奥底に、響いているもの。
それが、原始のエネルギー、原始のリズムではないかということ。
言葉でいうと、母音のような、まっすぐで、混じりけのない、純粋で、唯一無二の、何にも代わることのできない強さを持つ、基本のエネルギー。
だから、響く。
だから、届く。
〈知っている〉
素になって、無になって、心にまとった余分なものがはがれてきたタイミングで、がっつり、からだの真ん中に、とびこんでくる。
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『ひめ神さまは、原始のリズム ~あめのうずめ~』
千数百年前に編纂された古事記に描かれた日本神話の世界観を、名前のことだま🄬の山下弘司先生が読み解く神話講座。
神話に登場する神様たちの行動は、あまりにも短絡的で、思いのままに行動し、感情の起伏が激しく、約束を破り、謝らず、乱暴したり、怒ったり、嘆いたり、引きこもったり、嫉妬したり、びっくりするようなことばかり。
しかし、どんなにぶっとんだ展開になったとしても、必ず、さしのべられる手があり、解決に導かれ、神様たちは成長していく。
山下先生は、日本神話を、神様たちが演じる「神芝居」としてとらえ、私たちが人生を豊かに生きるための知恵を授けてくださる物語として、独特の視点から、ひもといてくださっている。
必要な時期、受け取るタイミングがきたら、引き寄せられる。
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というわけで、GWに再受講した神話講座の内容に激震が走り、登場するひめ神さまに、心の奥深い場所にあるツボをゆさぶられ、人に伝えたくなり、6月から始まった「12ひめ神講座」を再受講している。
この講座のすごいところは、山下弘司先生と、前田大介さんに加えて、ひめカードを描いてくださった大和田縁奈さんから、ひめ神さまたちへの想いや、カードに描かれたアイテムなどのお話が聴けることだ。
構図や、色に秘められた世界をうけとることで、カードリーダーとしての引き出しがふくらんでいく。
講座の終わりには、カードの一枚引きをして、次の一週間、いっしょにすごすひめ神さまと出逢う楽しみも。
どうして、こんなに、今、ひめ神さまが響くのか。
三回目の講座を受けて、気づいたことがある。
自分の奥底に、響いているもの。
それが、原始のエネルギー、原始のリズムではないかということ。
言葉でいうと、母音のような、まっすぐで、混じりけのない、純粋で、唯一無二の、何にも代わることのできない強さを持つ、基本のエネルギー。
だから、響く。
だから、届く。
〈知っている〉
素になって、無になって、心にまとった余分なものがはがれてきたタイミングで、がっつり、からだの真ん中に、とびこんでくる。
〈思い出す〉
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講座3回目のひめ神様は、アメノウズメ。
日本神話では、天岩戸開きの時に登場するひめ神様だ。
岩戸の中に隠れてしまったアマテラスに扉を開かせ、光の世界を取り戻す一大プロジェクトチームの主要メンバーだ。
古事記を「知識」として読んでいると、文字として流れてしまう出来事が、山下先生の講座を聴くと、「智慧」となって、ぐいぐいとツボを突かれるひめセラピーに変わる。
どのツボが効くのか。
人によって、さまざまなのだろうと思う。
ちなみに、私に効いたツボは、アメノウズメのまっすぐさ。
まわりを気にしないところ。
理性や羞恥心など、めんどうくさいものから、解き放たれているところ。
四の五の言わずに役目を受け取り、誰のためでもなく、何かのためでもなく、強いていえば、衝動のおもむくまま、踊りはじめ、トランス状態になり、衣服もはだけ、全身があらわになり、笑われても気にせず、一心不乱に踊りに没頭することで、渦が起き、世界が巻きこまれていく。
暗闇の中に登場し、笑いを引き出し、渦を起こし、闇を祓い、光を呼び戻すひめ神。
その力が、誰の中にも備わっていると、ひめ神講座は伝えている。
何歳ごろまで、私は、そんなふうであったのだろう。
たしかに、そうして、ふるまっていた記憶を、からだは知っている、と思う。
自分が世界のすべてで、見守る人たちを、自分の一挙一動がつかんではなさなかった時間のことを。
知っていて、思い出さないよう、制御しているかもしれない、と思う。
世界を変えるほど、没頭する何かを発動することを、怖れているかもしれない、と思う。
ひめ神講座は、そんな扉を、開けてくれるように、感じている。
原始のリズムを思い出すことを自分に赦し、細胞がそのリズムに調和しようとしている人に向けて。
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3回目のもうひとりのひめ神様は、オオゲツヒメです。
この神さまは、私にとって、特別なご縁があるので、あらためて書きます。
浜田えみな(初出 FB 2020.6.20)