204.ことだまファンファーレ1佳代さん・後編)~丹生都比売神社~
佳代さんにご案内していただいた日の、ことだまの音連れは、か行(愛情のことだま)のファンファーレのようだと思う。
いっしょにいて、名前を呼ぶと、そのことだまの力が還ってくる。
◆天の里
◆ご祭神
◆輪橋と鏡池
◆新しい自分になるために
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◆天の里
丹生都比売神社がある地域へは、トンネルを抜けていく。
「えみなさん、トンネルを抜けたら、ちがうからね!」
と、佳代さんがハンドルを握りながら、何度も言ってくださっていたとおり、その先にひろがっていた光景は……。
静かに、山と田畑が広がっている。
しんと鎮まった神々しいたたずまいは、時間が止まったように、別世界だった。
夕方の陽ざしの中、ぽつりぽつりと、家々はみえるけれど、人の気配がしない。
(神様と、神様に使える人々の神聖な気配)
タイムスリップしたような。
パラレルワールドにいるような。
夢の中にいるような。
まさに「桃源郷」という言葉が浮かぶ気配だった。
帰宅してから調べると、随筆家の白洲正子さんも「かくれ里」という書籍の中で絶賛するほどの場所だということがわかった。
「高天原」だと書かれていた。ほんとうにそうだと感じる。
このような土地で生活する人は、心の中に、垢や澱のようなものは生まれないだろうという体感。
天の里という名前もそのことを表していると思う。
(このような場所があるのだ)
土地が持つエネルギー。
土地の力が高まった場所に、神が住まう。
◆ご祭神
ご祭神のことも知らずにつれてきていただいた。
本殿前の立て札に、大食都比売大神(おおげつひめ)と、市杵島比売大神(いちきしまひめ)のお名前をみて、こうして導かれた理由がわかった気がした。
どちらも、私にとってご縁の深いひめ神だからだ。ひめカードでは、3番と5番のひめ神だ。
おおげつひめは、イザナギとイザナミの国生みで、阿波の国(現在の徳島)が神格化されたものとして登場するひめ神だ。
おおげつひめをお祀りしている上一宮粟神社は、徳島県名西郡神山町に鎮座している。
おおげつひめは、食を司るひめ神だとされている。
両親、ご先祖様は、神山町の土地の恵みを受け、光を浴び、風に吹かれ、雨を受け、その土地を耕し、その土地の産業に携わり、その土地の食べ物を食べて生きてきた。
名前がわかっている人をさかのぼると、二百年近く。
私の中には、父母を通し、祖父母を通し、脈々と流れる神山町のエネルギーが流れているのだと気づく。
私が子どものころは、季節ごとに、田舎から、その土地の食べ物が小包で送られてきていた。
生まれたところを遠く離れていても、食べ物を通して、土地のエネルギーを、いただいていたのだとわかる。
それは、必要なことだったのだ。
父と母が生まれた場所に心を向け、自分につながる人たちのヒストリーをたどると、託された命が、自分だけのものではないことを教えてくれる。
二人は同じ地域の出身なので、ある意味、とても、シンプルだ。
何かメッセージを見つけられないかと思い、神山町のマップを見たことがある。
父の生まれた場所。母の生まれた場所。親戚の家。
母方の祖父母の家は、「神山町神領寄井」というところで、県道沿いのバス停の前にあるので、ストリートビューでたどることができた。小さいころに、従妹たちと遊んだ川にも行けたから、夢中になってしまった。
父の生まれた「本根川」という場所は、道路もすごいカーブになっていて、奥深い山だということがわかる。
神山町の境の「川井隧道」と書かれている場所は、赤ちゃんの時のアルバムに写真がある。名づけ親の伯父に抱かれている。
阿波の国の、同じ地域で生まれ育った両親から生まれたこと。
「あ」から「わ」までの十行の、それぞれの教え。
「あ」から「お」までの五つの、母音の力。
ひふみ…… という十までの、数詞が表す道。
あわには、全て包括されている。
五十音表のミラクルに導かれることは、だから、決まっていたのかもしれないと思う。
◆輪橋と鏡池
丹生都比売神社にかかる輪橋(公式HPの境内図には、このように記載)と鏡池をみたとき、アルバムの写真が浮かんだ。
生まれた翌年、両親と住吉大社に初詣に出かけたときのものだ。大阪の人にはなじみ深い住吉大社の反橋(公式HPの境内図には、このように記載されている。私はずっと太鼓橋と呼んでいた)。
父はスーツで、母は着物。私もよそいきの服を着ている。
アルバムには、出かける前の父とコタツに入っている写真もあって、机の上には、大きな鏡餅。そのときの父は着物姿だ。
(なぜ、同じ日にこんなに写真ばっかり撮っているのだろう?)
と思った瞬間、わかった。
初めてのお正月だからだ。
アルバムをめくると、母の書き込みの文字が目に入った。
「弓代ちゃんの初めてのお正月。おうちでパパとハイ。その後、住吉大社へ初詣」
その当時、両親は、父の仕事の関係で大阪市の大正区に住んでいて、私のお宮参りは、地域の泉尾神社にご挨拶をしたあと、中山寺にお詣りしていた。
初めての年越しの初詣は、摂津国の一之宮である住吉大社へ、父と母に抱かれてお詣りしたこと、そのあと、近くの住吉公園で遊んでいる写真が、アルバムに収められている。
父方の祖父や母方の祖母の思い出とつながる、高野山を訪れたこと。
神々の住まう世界のような、天の里の氣に包まれたこと。
丹生都比売神社の輪橋と鏡池を観て、アルバムの写真を思い出し、両親からの愛情を受けている日々を、あらためて感じたこと。
両親、ご先祖様の生まれ育った阿波が神格化されたとされている、おおげつひめ様をお詣りでき、自分の中に、脈々と流れている神山町のエネルギーを感じたこと。
それは、すべて、自分を知ること。
橋を渡ること。
◆新しい自分になるために
新しい自分になるために、新しい知識や技術を増やしても、それだけでは、なれない。
山下弘司先生の「ひふみの道」の講義で、新しい自分になるために大事なことを教えていただいた。
それは、「〇〇の私を知ること」
(〇〇にどんな言葉が入るのかは、「ひふみの道」でお伝えするので、お楽しみに)
佳代さんにご案内していただいた日の音連れは、か行(愛情のことだま)のファンファーレのようだと思う。
両親祖父母、家系から引き継ぐもののことや、天地とつながり、まっすぐに伸びる木の姿や、生きている弘法大師様に毎日ささげられる食事や、食を司るおおげつひめ様にお詣りできたことや、愛や想いをこめられ、守られてきた記憶。
(魂をこめると、ことだまになる)
いっしょにいて、名前を呼ぶと、そのことだまの力が還ってくる。
「ひふみの道」は、「むすびの道」
「〇〇の私」を知り、新しい知識や体験、技術とむすぶことによって、新しい私が生まれる。
新しい私を教えてくれるのは、名前を呼んでくださる人。
何度も、「えみなさん」と呼んでくださった佳代さんには、どんな力が還ったのだろう?
名前のことだま®︎を、呼びたい。呼ばれたい。
浜田えみな
【ことだまファンファーレ】
名前の音には、一音一音に秘められた「ことだま」があり、やまとことばを基本として、その音にこめられた意味と力を、ていねいに拾い集めて体系化したのが、山下弘司先生の「名前のことだま®︎」です。
名前を呼んだり、呼ばれたりすると、そのことだまが、呼んだ人に還ります。
名前を呼び合うことは、今の自分へのメッセージと、お互いのことだまのプレゼント交換。
名前を呼ぶと、どんなことが起こるのか。
共鳴するものを持つ人と出逢うと、どんなことが起こるのか。
【ことだまファンファーレ】のまとめ読みはこちらです。
ライフワークである「名前のことだま®︎」と、和の叡智「ひふみの道」を伝える連載
【名前のことだま®︎50音と「ひふみの道」で魂の望みを生きる】のまとめ読みです。
https://ameblo.jp/emina21/entry-12712757567.html
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