451.お年始の風景2024
(氏神さまを大切にすること)
(産土さまを大切にすること)
(お宮参りをした神様を大切にすること)
(ご縁ある人達への感謝を忘れないこと)
主人のきょうだい家族一同が、義父母宅に集まるお年始は、60年近く、お二人が結婚式を挙げた大阪天満宮に集合して、お詣りするところから始まっていたのだけど、高齢で足腰が弱くなったので、昨年から、地元の下福島天神社に集合することになった。
主人は5人きょうだいの長男で、弟が2人、妹が2人。すでに全員が結婚し、孫も生れているので、勢ぞろいすると18名。
下福島天神社は、主人や、主人のきょうだい、そして、息子がお宮参りをした神社だ。
息子の健やかな未来を願う祝詞に包まれた日のことを思い出す。
お祝着は、主人のお宮参りの時のもの。
息子が男の子の父親になる日がきたら、お義母さんが、喜々として、箪笥から出してくださるのだろう。
お宮参りをした神社は、生涯、お守りくださる神様だと、教えていただいた。
息子が、就職して、広島支社に配属になり、大阪を離れると同時に、お正月に、親族でお詣りできるようになったことも、お守りだと感じている。
摂社に、厳島神社の神様たちが祀られていることも。
下福島天神社の主祭神は、少彦名命。
医薬の神・酒造りの神・五穀豊穣の神・温泉の神・常世の神と言われている。
相殿神として菅原道真公が祀られているほか、境内には、天照皇大神他六座社、厳島神社、宮比事平神社、豊光神社の神様たちがお祀りされている。
昨年、お詣りしたときに年の初めに湯立神楽のご神事が行われ、その湯を「天神様之御利薬湯」として、参拝するかたがたに分けてくださっていることを知り、息子にも持たせ、大切に使わせていただいたので、今年も楽しみに参拝した。
名前のことだま®の山下弘司先生に、教えていただいた、「湯」が秘めている力。
――湯は、「水」を「火」で熱したもので、そのときに「火の浄化」と「ふいごの風の浄化」と「水の浄化」が合わさり、「ひふみ浄化」という、究極の浄化が起こる――
(一日の終わりに、お湯に入ることで、その日のすべてを祓い、禊、洗い流す、「ひふみ浄化」が行われ、治癒の力が湧いてくる)
これが、日本人を支えてきた力の源だと教えていただき、日々、実感している。
拝殿前に、たくさん並べられた「天神様之御利薬湯」を見て、よほど表情が輝いていたのか、補充にやってきた禰宜さん?が、ていねいに、ご神事のようすや、使い方の説明をしてくださった。
まさか、神社のかたのお話が伺えるとは思っていなかったので、聴きたいことが山盛りだったのだけど、その場所は、お賽銭箱の前だったので、長話もできず、でも、やさしいお人柄が十分伝わってくるサプライズのひととき。
昨年から、公式インスタグラムで発信もされていて、神社と地域との、あたたかいつながりが生れているのを感じる。
お義母さんの話では、宮司さんの息子さんかお孫さんが手伝っているのではないかとのこと。
昨年はなかった、授与所の開設、御朱印、干支のおみくじなど、躍動が感じられ、境内がイキイキと輝いている。
インスタグラムから、御利薬湯のボトルに入っている「松葉」の新たな理由がわかった。
浄化や薬効の力があるからだと思っていたのだけど、さらなる意味が。
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【2024年1月2日 下福島天神社 公式インスタグラムより。画像・文章転載】
昨日は俄か雨の降る中、午後一時より献湯神事(けんとうしんじ)を執り行いました。
献湯神事では、境内の神聖な火(忌火)で沸かした新湯(アラユ)に、米・酒・塩を注ぎ、神前に供え祝詞を奏上します。
次いで、巫女が笹の葉で釜の湯を振り散らし、国家と地域の平安、そして氏子・崇敬者皆さまの無病息災を祈願する「献湯神楽」を奉奏いたします🌿
天神社では、この神事に用いた湯と国産檜袋を併せて、『天神様之御利薬湯(てんじんさまのごりやくとう)』として、ご参拝の皆さま方に数量限定でお頒ちしております。
「松」葉を入れた容器に
「竹」の葉(笹)で混ぜた新湯を注ぎ、
「梅」鉢、すなわち当社のご社紋をあしらって、縁起の良い「松竹梅」に仕立てました✨
ご家庭では新年のお風呂に入れていただきましたり、気になる箇所(玄関、水回り等)のお清め等にご利用いただけます。
頒布期間は一月七日(日)迄。
拝殿前でお頒ちしておりますので、お志をご奉納いただき、ご自由にお持ち帰りください。
※飲用ではありません
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(松竹梅!)
湯立神楽のご神事をされている神社は、いくつもあるだろうけど、「松竹梅」の「梅」がそろえられるのは、天満宮と天神社だけだと思う。
初詣のあと、恒例の記念写真を撮り、一年前から予約しているお店で、みんなで会食。
会の後半は、1月26日で、90歳になるお義父さんの卒寿のお祝。
子どもたち待望のお年玉。息子は、昨年から、もらう側から渡す側になっている。
そのあと、参加できる人はお義父さんとお義母さんの家へ。
来年もまた、みんな元気で、集まれますように。
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その夜、年末に磨き上げたお風呂に、檜袋を入れて、お湯をため、御利薬湯を、静かにそそぎいれる。
檜の香りを吸い込みながら、やわらかいお湯の中で、ゆるゆる、ほとほと、ほとびていく。
「火の浄化」
「(ふいごの)風の浄化」
「水の浄化」
(一日の終わりに、お湯に入ることで、その日のすべてを祓い、禊、洗い流す、「ひふみ浄化」が行われ、治癒の力が湧いてくる)
(日本人が大切にしてきた力の源)
(こうして、お風呂に入るだけで、癒えていく)
息子は、1月26日に広島から東京へ。
2か月の研修のあと、東京にあるいくつかの支社のいずれかに配属され、2年間は東京在住。
娘は、4月から大学4回生。就職を決める大切な年。
夫は、還暦を迎え、フルタイムで働く最後の年。
私も、岐路に立つ年。
父は、少しでも、健やかに。
義父母も、いっそう、健やかに。
お風呂に入れば、ひふみ浄化だ。
あたたかなお湯に全身がつつまれ、火と、風と、水の浄化が、心も身体も洗い流してくれる。
あらためて、そのことを思い出せたことに、心からの感謝を。
今年は、2022年10月に、ことだま師®仲間の稲葉優子さんと参拝し、名前の由来ともなっている、石清水社の霊泉に魅了され、いつか参列したいと願っていた、石清水八幡宮の湯立神事に参列予定だ。
「ゆ」のことだまを、名前に持つ人には、大切なご神事。
浜田えみな
下福島天神社HP
稲葉優子さんと行くみちひらきの旅(石清水八幡宮 2022.10.10)
昨年のお年始