395.大橋和さんの「オラクルカード オンラインWS ~天啓が私を通過する~」
(カードは扉)
(扉を開けた向こうは、とてもパーソナルなもの)
(自分でも知らないイメージが、カードによって開く)
ただ、ただ、ひたりきる。
言語化しない感覚の中にいる。
そうして、旅をはじめる。
(本文より)
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ワークショップで使うカードは、【HEALING WITH THE ANGELS(ドリーンバーチュー)】というもの。
とてもきれいなカードだ。
カードは小さめで、ブルーとゴールドの箱を開けると、裏向けに重ねられた図柄は、天使の羽が、海または空に浮かび上がっているようで、その世界観にひきこまれる。
申し込んですぐに購入したので、ワークショップの開始まで、二週間ほど手元にあったのだけど、不用意にさわらないほうがいいような気がして、カードを表に返すことができず、箱からも出せなかった。
このことが、とってもよかった。
ワークショップが始まって、「カードにふれる」「カードを感じる」という時間があり、そこで初めて、箱からカードを取り出し、てのひらに包み込む。
カードと一体になって、カードのバイブレーションが身体のどこに響いているかを探る。
思考では、「ハートだ」と思っているのに、身体が反応しているのは、太陽神経叢のあたり。
(なぜ、ここなのだろう?)
と思いながら、どんな図柄があるのかもめくって見ることができなかったカードの、海または空のような青に浮かぶ翼を、ずっとてのひらで包みこんでいる。
そのあいだにも、和さんのお話は続いていて、それを聴きながら、カードと一緒にいる。
すると、だんだん、響いている場所が移動して、丹田のあたりに落ち着く。
時間にすれば、どのくらいだろう? 30分くらいだろうか。
いつしか、てのひらにつつみこんだカードと、丹田がしっかりつながっている感覚がある。
(ハートではなく、太陽神経叢ではなく、丹田)
こんなにていねいに、カードとの出逢いの、儀式のように神聖な時間を持つことができたこと、時間をかけて、つながる場所が変化していくのを体感できたことに、感銘と感謝の気持ちがあふれる。
これからは、何か新しいものを使うとき、身に着けるとき、扉を開けるとき、その出逢いとご縁に、謙虚さと敬意を持って、つながるためのプロセスを大切にすると決める。
***
オラクルカードは、インターネットの無料で試せる1枚引きしかしたことがなかったので、引いたら解説を見て、メッセージを受け取るものだと思っていた。
ところが、和さんのワークショップで、解説書は一度も開かなかった。
ワークショップの募集要項の、
「一緒に天啓にその身を開いてみませんか。
オラクルカードがガイドしてくれる内なる目覚めの旅をどうぞご一緒下さい」
という言葉のとおり、カードは「天啓」であり、「内なる目覚めの旅」の「扉」だった。
(扉を開けた向こうは、とてもパーソナルなもの)
(解説書には載っていない、その人だけの真実の宝庫)
***
「フリーダム」というカードが、最初の扉として登場した。
私にとって、「自由」という言葉で浮かぶイメージは、
(果てのない(空))
(独り)
(決める)
(引き換えに決別したもの)
(さみしさの顕現)
というもの。
枠も制限もなく、守られていたものからも離され、独りで放り出されたような心もとなさに、たちすくむようなものだった。
それなのに、「FREEDOM」というカードを眺め、その扉を開けたとき、広がっていた世界は、これまでと違う、初めて目にするものだった。
蔓(つる)? 幾本もよりあわさった植物が太い幹となって、『ジャックと豆の木』の挿絵のような勢いで、柔軟にうごめき、力強く、しなやかにうねりながら、空高く伸びていく動きが、バーチャルスクリーンのように目前に現れる。
(折れない)
(屈しない)
(しなやか)
(アンカー)
しっかりと起点に根差した動きはフレキシブルで無尽蔵で、生命力と躍動に満ちている。
自分の中に、「新しい自由」が芽生えていることに驚く。
(自分でも知らないイメージが、カードによって導かれる)
***
ひとりずつ、順番に引かせてもらったとき、私が引いたのは、「FOCUS」というカード。
(カードは扉)
(私が見たいもの、気になっているもの、明らかにしたいものを、見せてくれる)
(目をそむけようとしても)
(見ないふりをしようとしても)
時間が止まっているように感じた刹那、膝の上におかれた白いバラが陶器のように見え、白であることに違和感や未完成さを感じた瞬間、みるみるバラが深紅に染まり、泉のように、命のような赤が塗り重ねられ、輝きと艶を増して、みずみずしい生命力に満ち始め、止まっていた世界が動きはじめる。
そのことが何を意味しているのか、思い当たることがあり、自分が求めているものや、必要としているもの、内に秘めているもの、なりたい姿などが、ムービーのように現れたことを認め、受け取る。
カードが、とてもパーソナルなものとつながっていることを感じる。
***
参加しているみなさんが、順番にカードを引いてくださり、その扉を開けていく。
「色えんぴつ」を使って、その世界に灯りをともす方法を、教えていただく。
手を引いてもらうように、自分の中から出てくる感覚にゆだねて、その世界に入っていく。
(初めての体験)
最後に、「自分のために一枚」とおっしゃっていただいて、引いた扉は、
(「NATURE」)
ただ、ただ、ひたりきる。
言語化しない感覚の中にいる。
そうして、旅をはじめる。
浜田えみな
大橋和さんのウェブサイト 「ヒツキアメツチ」