437.てんけん隊 ~ココやしカフェ・ひかりの子・九品の滝~
(そうだ、やりたいことをやろう)
と、きっぱり決める。
(本文より)
◆涼しいところ
◆「CocoやしCafe」
◆ひかりの子
◆久品の滝
◆アーティスト・デート
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◆涼しいところ
旅する絵描き 木の葉堂 白澤裕子ちゃんと、8月26日に、てんけんしてきたよ!
裕子ちゃんと一緒にやりたいことはいっぱいあって、今回は、ずいぶん前から、赤のパンツをはこうと決めていて、脳が勝手に妄想しているのは、山とか川とか原っぱとか、戸外で遊びたいことなのだけど、それは、北海道か信州ならともかく、連日、猛暑が続いている関西で、少し歩くだけで、熱風にやられ、汗だくでへたりこみそうになる日中に、5分以上、戸外でいられる気がしない。
散策できる気もしない。
(涼しい場所は、どこ?)
というわけで、検索したキーは、「滋賀県・涼しいところ」
2件あがってきたのが、「九品の滝」と「醒井峡谷」
調べてみると、「九品の滝」というのは、滝のすぐそばまで行けて、渓流に足をつけることもでき、草原みたいなところもあり、裕子ちゃんと遊びたいと空想していた場所にぴったり。
裕子ちゃんにスクリーンショットを送ったところ、昨年の夏、行きたいと思っていたところだというので、即決。
ランチのお店も決めて、待ち合わせは、JR草津駅のロータリー。
先に滝に行くか、ランチにするかと訊かれて、返した私の答えは、
「ごはん食べないと、元気なしなしになる」
家にいるときは、気にならないのに、外出すると、私は食べることが一番大事になる。
おなかが減っていたら、滝まで歩けないし、ごはんのことが気になって、思う存分、遊べない!
(ごはん大事!)
という主張をわかってもらって、最初の目的地は、ランチに選んだ「光の穂」というカフェ。
事前にメニューを調べ、食べる気満々で到着したのに、「本日貸し切りのため満席です」の貼り紙。
庭先に、お店のかたの姿が見えたので、あきらめきれずに確認したけど、答えは変わらず。
気をとりなおし、車に戻って、二人でスマホ検索。
◆「CocoやしCafe」
ヒットしたのが、「CocoやしCafe」
すべての料理に、ココナッツオイルを使っているとのこと。
ナビをたよりにたどりついたのは、住宅街。
そういえば、最近は、このようなお店を訪れることが多い。
いわゆる商業施設が並んでいるエリアではなく、看板も小さく(もしくは出ていなくて)、知らないと扉を開けられないような。
「CocoやしCafe」も、手作り感満載のボードがそっと置いてある。
居宅を改装しているようで、普通の玄関ドアに、「WELCOM」のボード。
すごく大きな家で、張り出したサンルームに、テーブル席がしつらえてあるのが見える。
ランチは、メインのお料理(肉・魚・パスタ・ピザ)に、野菜とスープのセット。
魚料理の中にも、いくつかの種類があり、私は、サゴシのムニエル。
サゴシというのは、サワラの幼魚だ。
裕子ちゃんは、パスタをチョイス。
最初に、煮卵が出てきて、次に、野菜の皿がドーン。
野菜がうまい!
塩がうまい!
ココナッツオイルのソテーがうまい!
豆腐のディップソースがうまい!
さかながうまい!
冷製スープがうまい!
トーストした玄米食パンがうまい!
いつまでたっても、ほかほかで、もちもちで、分厚くて、じゅわーってしみているのは、ココナツオイル。
もう、すべてがおいしすぎ。
シェフのこだわりが、随所にあふれ、めっちゃ、大当たりのお店で、しあわせいっぱい。
◆ひかりの子
ひかりあふれるサンルームで、裕子ちゃんから、オーダーしていた絵を受け取ったよ!
裕子ちゃんには、私の安心安全の場所「森の中のつきのしずく温泉」のイラストを描いていただいたのだけど、その後、夜があけて、ひかりの子が生れてくるビジョンがあって、その子のイラストをお願いしていた。
そのことを書いたブログから、誕生のシーンを抜粋して、転載する。
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とつぜん、まばゆい光の玉がとんできたように、目の前の世界が明るくなり、その黄色い光の円の中に、金太郎みたいな髪の、まあるい、ぽちゃぽちゃした、赤ちゃんみたいなぷにょぷにょな肉付きの手をふりまわし、見かけは乳児のような、でも、しっかり立って、純真で、無垢で、まっすぐなエネルギーを発している、ひだまりみたいな子が見えたので、驚いた。
現れたのは、光だった。
赤ちゃんのような姿をしていたから、抱くことができた。
光を抱いた。
はだかになって、はだかの赤ちゃんを抱くように。
やわらかで、あたたかで、吸い付くようなエネルギーの塊に、すみずみまでつつまれる、ハグ。
(陽だまり)
そう、感じた。
抱いたのに、抱かれていた。
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そんな、ひかりの子。
裕子ちゃんは、ひかりの中で、メッセージを書いて、添えてくれた。
ありがとう~(⋈◍>◡<◍)。✧♡
◆久品の滝
「九品」とは、仏教用語で極楽浄土への9つの往生の仕方を表していて、上品・中品・下品のそれぞれが、三つに分けられていて、滝の名は、流れが三段に分かれて落ちることにちなんでいるとのこと。(調べました!)
裕子ちゃんのナビが連れてきてくれたのは、滝の入り口。
車は数台停めることができる。
ここから、滝つぼまで、30分くらい歩く覚悟で臨んでいる。
当初着て行くつもりだった服装では、水に入れないので、膝上までめくるあげられるジーンズと、汚れてもいいワークシャツに変更。
看板に沿って、脇道に入ると、両脇から、土と植物の濃厚で蒸れた、生々しい精気と熱気が、息がつまるほど寄せてきて、たじろぐ。
ここは、植物たちの領域の、結界のようなもの。
(うごめいている)
(入っていいかどうか、審査されている。なでまわされている)
そんな気になる。
しばらく歩くと、いきなり涼風がやってきた。
木々の枝が影をつくり、川からの風が届く。
(ウェルカム)
鳥の声が聞こえる。
裕子ちゃんは、蝉の声だという。
蝉の声とも、鳥の声ともつかない声。
せせらぎの音。
水の上をすべる風は、温度が低い。
水の音を聴きながら、歩く道。
遠くに、岩壁をすべりおちる、白い生き物のような滝が見えてくる。
近づくと、下流の岩場に、わらわらと入り込み、歓声をあげながら群れる子供たち。
いったい何人いるのだろう。
中州に椅子を並べて腰をかけ、それを眺める母親たち。
神聖な滝の気配は、ワンダーランドと化した中で隠れてしまい、今はとじて、子どもたちを受け入れている。
(誰もいない時に訪れたい)
岩場には手すりがついていて、大きな滝の、すぐ近くまで登っていくことができる。
滝の音。
録画を撮ればよかった。絶え間ないしぶきの音に洗われる。
ずっと遊んでいる家族連れのほかにも、滝を観に来る人は途切れず、呼吸のように、人が道の向こうから入ってきては、出ていく。
30分は歩かなければならないと思っていたのに、あっというまに、滝についてしまい、あれれ? という感じ。
滝の付近は、子どもたちがわらわらと嬌声をあげて遊びまわっているので、下流のおだやかな場所へと移動。
◆アーティスト・デート
てんけん隊活動は、ジュリア・キャメロン氏が提唱する「アーティスト・デート」。
旅する絵描きの裕子ちゃんは、毎日が「アーティスト・デート」だけど、会社員の私は、こういう機会でもないと、なかなか、戸外で「ひかりの子」と遊べない。
この日に私がやりたかったことは、川に入ること。
そのために、赤いパンツをあきらめ、ひざまでまくりあげられる水の中でも大丈夫なジーンズにしたのだから、やる気まんまんだ。
川は浅く、底もやわらかい砂のところは、裸足でも大丈夫。
(気持ちいい!!)
かなり滝からは下流になっているので、水もぬるくて、いつまででも入っていられる。
黒いトンボがひらひらと舞っていて、胴体がエメラルドブルーで、幻想的。
私がやりたかった、もう一つのことは、「レイを編む」
ところが、「九品の滝」付近では、レイにふさわしいような植物がなく、子どものころに、しろつめくさで冠を作った記憶しかない私は、植物の持つ強靭な「生」や「精気」のことも、忘れていた。
手をのばそうとして、茎にふれたとたん、しっかりと根付き、大地から養分を吸い上げ、繁茂している植物たちに圧倒され、どんなふうに手をのばして、どんなふうに声をかけるか、もうわからなくなってしまい、果敢にも、妖精のように飛び回って、レイを作っているようすの裕子ちゃんを、遠目に眺めながら、早々に、レイ作りから撤退した。
裕子ちゃんが持ってきてくれた、アロマの瓶をかいだり、とってもきれいな、青いガラスペンで、ものかきをしてみたり。
できあがったレイをかけて、その場にすっかりとけこんでいる、妖精みたいな裕子ちゃんを撮影したり。
(そうだ、やりたいことをやろう)
と、きっぱり決める。
裕子ちゃんが、帰りに見かけた雲が、鳥のよう。
さぁ、飛んでいくよ。
浜田えみな
ちなみに、この日の朝、待ち合わせ場所に向かう京都駅のホームで、「トワイライトエクスプレス」が入ってくる場面に遭遇。感動~。
前回のてんけん隊は、立春大吉
ひかりの子の誕生