437.「岩手の旅のお話会」 ~トランスフォーム~
「イメージを観る理由は何ですか?」という問いに、即答できなかった私に、和さんは、まっすぐ伝えてくださいました。
「トランスフォームするためです」
(本文より)
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岩手の旅は、梅村和美さんが観た映像から始まりました。
2023年1月28日のことです。
そのときに一緒にいたのは3人。
京都東山区にある、和美さんのサロンで、フラワーエッセンスを3本選んで、頭頂に垂らしていただき、眼をとじ、イメージを観るひととき。
数えきれないほどのたくさんのフラワーエッセンスの中から、吸いよせられるようにして、私が選んだのは、
「すすき」……忍耐力
「青い手」……遂行 、知る、癒し
「トランスフォーメーション」……変容(サナギが蝶になるような、新しさへの変容の始まり)
1本ずつ、イメージとつながる時間を持ちます。
「すすき」は、風。広い草原のような場所を、風が、どこまでも吹き抜けていきます。
「青い手」は、岬のような、海の気配を感じるような光景。
〈神殿を建てる〉という強い言葉が、内側から響いてきて、驚きます。
「トランスフォーメーション」で観たものは、なんていうことのない、のどかな、田舎の、桃源郷みたいな光景。
奈良の桜井線(万葉まほろば)の車窓から見える景色か、和歌山の天野の里を訪れたときに観じた、たたずまいのようだと感じています……。
もう一人の仲間、玲子さんが選んだ3本は、
「吊花」……全ては繋がっていることを知る
「ヒーリングハートオブザソウル」……魂のハートの癒し
「岩戸」……(メッセージはありません)
和美さんから、6本のフラワーエッセンスのメッセージを教えていただき、「岩戸」の中で起きていることを、体感します。
(前世、今世、来世、すべての人生を通して魂のハートが癒される)
(魂が必要としているものが、満たされ、トランスフォームが起こる場所)
(「岩戸」で起きているのは、癒し、統合、変容)
(祈り)
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「青い手」で、「神殿」という言葉が、内側から響いてきたとき、「神殿」と言えば、ギリシアの神々や、エジプトの神々が住まうような、すごい神殿のことが浮かび、あまりにも自分とかけ離れているために、混乱したのですが、2022年に受講した大橋和さんの「エジプシャンオイル」のクラスで、「パワーオブザテンプル」というオイルを送っていただいたときのことを、思い出します。
「パワーオブザテンプル」のメッセージは、〈Temple is YOU あなた自身が神殿であり、アルター、そしてクリエイター(マイエジプトジャパン オンラインストアの説明より)〉
(すごい神殿を建てるのではなく、私が、私の神殿)
(なんていうことのない、のどかな、田舎の、桃源郷のような光景は、私の聖地)
(神殿の姿)
そのために必要な6本が、この日、訪れたことを感じます。
和美さんは、「トランスフォーメーション」のフラワーエッセンスで、「山」が見えたことをシェアしてくれました。この「山」は、後に、岩手山だとわかります。
そして、和美さんが観た映像には続きがあり、それが、「岩手の旅のきっかけとなる象徴的なシーン」となります。
そのことを教えていただいたとき、岩手の旅の始まりに、同席していることを知ります。
(訪れたこともない地なのに、その入り口にいる)
(なつかしいような)
(よく知っているような)
フェイスブックに投稿された、岩手の旅の写真の数々に魅かれ、〈知っている〉と感じたのは、和美さんのサロンで、つながっていて、私が見た田舎の映像は、岩手山の裾野に広がる光景かもしれないと感じたとき、どの映像の中でも、「風」が吹いていたことを思い出します。
「旅」は、風のように運ばれていきます。
***
6月3日に、岩手の旅から戻られた和美さんといっしょに、玲子さんが働く「山の家 はせがわ」を訪れます。
駐車場は、青空に向かって林立する木立に囲まれ、斜面には、ヒカゲノカズラが、びっしりと自生していました。
アメノウズメが、岩戸開きのときに冠にし、身体に巻き付けて踊ったとされる植物です。
その斜面の近くには、小さな湧水があり、透き通った水の美しさに惹きこまれて近づくと、白いふわふわのメレンゲのような、モリアオガエルの卵が、木の枝や、うんと高い梢にまで、いくつもあって、孵化を待っていました。
青い空や、白い雲、新緑の美しさに包まれ、ヒカゲノカズラや、モリアオガエルの卵の祝福を受けて、1月28日に選んだ6本の中に、「岩戸」があったことを思い出します。
玲子さんが許可を得てくださり、山の神様にお祈りをして、ヒカゲノカズラを少し分けていただくと、頭からかぶったり、肩にたらしたり、冠にしたり。
笑いの渦が、響きわたります。
(岩戸から出る)
(生まれる)
そのときが近づいているのを感じます。
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山の家をあとにして、和美さんのサロンで、3人でフラワーエッセンスを選びます。
このときは、たくさんのお花のカードから、気になるものを3枚選びます。
私が意図したことは、「想いを具現化するためのサポート」です。
魂の望みのような大きなことであれ、それに繋がる過程におけるステップのような小さなことであれ、心に決めたことは、どんなことでも最後までやりたい、行動したい、形にしたい、置き去りにしたくない、なかったことにしたくない、それを意図したのです。
選んだお花のカードを返すと、言葉が書かれています。
「タイム」……勇気
「現の証拠」……見えるようにあらわす
「カタクリ」……客観性
〈現の証拠〉のフラワーエッセンスを頭頂からたらして、目をとじたとき……。
〈水を編む〉という体験をします。
私は、上から滔々と流れてくる水の流れの前にいて、その流れに両腕を差しいれ、くぐらせ、たぐりよせ、すくいとり、交差して…… その作業をくりかえしています。
手ごたえは、あるようでなく、できあがりも見えませんが、すくいとる感覚や、交差する感覚が伝わります。
水の流れは、目の高さにあるときは、薄く見えていますが、その前後は、フェイドアウトして、どうなっているのかわかりません。
(〈見えるように表す〉というメッセージなのに、見えないものを編み続けているのは、なぜ?)
そう思ったときに、〈見えるものと見えないものは同時に存在していること〉を体感します。
この感覚が、後に、和さんから、岩手の旅のお話を伺ったときに、蘇ったのです。
(その土地に根差す、見えないものと見えるもの、いにしえと現在、神様や精霊と人々、神話と生活、水といのちが、継がれながら共存している)
***
玲子さんが選んだのは、
〈寒椿:エネルギーの快復〉
〈辛夷:頑なさを溶かす〉
〈木立朝鮮朝顔:囚われた魂を自由にする〉
という3本。
寒椿のエッセンスを頭頂にたらしていただき、目をとじたとき、「笑顔の波動」と、(一人じゃない、大丈夫、助けてもらえる)というメッセージに包まれます。
最後に、日本の神様のエネルギーをいただいて作られたという、エッセンスの中から、和美さんが抜き取った1本は、
〈菊理媛〉
日本書紀にしか登場しない菊理媛は、伊邪那岐と伊邪那美の壮絶な仲たがいを「白の言葉」で治める姫神です。
菊理媛がむすんだのは、伊邪那岐と伊邪那美に象徴される、男性性と女性性であり、潜在意識と顕在意識であり、見える世界と見えない世界のようだと、感じています。
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1月28日に、「トランスフォーメーション」のエッセンスがみせてくれたイメージがきっかけとなり、和美さんは、和さんや、ヒツキアメツチのみなさんとともに、5月下旬に岩手の地を訪れます。
そして、6月3日に、私が「現の証拠」のエッセンスで体感したイメージが、流れる水をすくいとり、「お話会」の扉につながります。
和美さんは、岩手の地のお水や植物から、フラワーエッセンスを3本、創ってくださっています。
(一滴の水に転写されたバイブレーション……)
「イメージを観る理由は何ですか?」という問いに、即答できなかった私に、和さんは、まっすぐ伝えてくださいました。
「トランスフォームするためです」
〈9月24日〉
大橋和さんの「旅のお話会」がはじまります。
最初の扉は、岩手の旅の始まりとなるイメージが訪れた、和美さんのサロンです。
旅のお写真、岩手のお茶、岩手の地で作った、フラワーエッセンス……
ご案内まで、お待ちください。
浜田えみな
「岩手の旅のお話会」 ~水を編む~
ヒカゲノカズラをまとう