189.LAS式ソウルコーチへの道 ep.44 認定試験前夜
誰かに助けを求める勇気や、時間がなくても、ファイルをひらけば、そこには、魂の望みとつながろうとする、モニターさんたちの真摯な姿と、その軌跡がある。
その言葉は、体感を伴い、まっすぐに届く。
セッションの時間が、いつでも蘇る。
(そうだ、私には、こんな宝物がある)
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LAS式ソウルコーチ認定のためのモニターセッションを終えて、ふりかえりシートを全て提出したら、
(落ち着いた気持ちで、テキストやノートを読みかえして、理論を復習し、試験が近づいたら、もう一度募集をして、セッションができたらいいな)
そう思っていた。
1月23日から6月20日までの5か月間の養成コースと、修了後3か月間のモニターセッションを重ね、「認定試験受験資格のための課題」という、一つの通過点にロックオンし、
(こんなん、ぜったい無理)
と思いながらも、ついに迎えた50セッション到達の9月29日。
zoomの画面をとじて、訪れた空間は、
なんというか、ただ静かに満たされ、なんの言葉もいらない、安らぎのようなものに包まれていて、これが〈自分を承認する気持ち〉というものかもしれないと感じ、その、おだやかな……誰にも知ってもらわなくていいし、認めてもらわなくてもいいし、だれもふれることのできない、パーソナルな至福が、源泉のように湧き出して、ハートがほとびている……という安らかな体感に包まれ、その体験ができたことだけで、ソウルコーチ養成コース0に参加してよかったと思った。
でも、時間が経つうちに、どんどんネガティブな気持ちが沸きだしてくる。
あらためて、テキストや、講座のノートを読み返していると、モニターセッションをしながら
(綜海さんに質問したい)
と思っていたことが、書かれているのを見つけたり、実際にセッションを行って、理解が深まっているのを感じるとともに、
(私がやってきたことは、LAS式ソウルコーチングと、呼べるものだったのだろうか?)
といった、奈落の底に落ちていきそうな思いに襲われたりする。
いったん、ネガティブなオーラが現れると、とどまる気配がなく、
(東京まで認定試験を受けに行くなんて、私は何様なんだろう?)
という気持ちも沸いてくるし、時刻表を確認して、新幹線の切符を買ったり、場所を確認したりという、方向オンチの私にとっては、泣きそうになることをしながら、すでに指定席を取ったのに、
(試験の日を間違えていたらどうしよう?)
と心配になって、何度も切符を確認してしまうような、そういうことにも疲れるし、
(着ていく服がない!)
ということにも、
(忘れ物をしたら、どうしよう!)
(間に合わなかったら、どうしよう!)
といった、起こってもいない不安に、ドキドキすることにも、疲れる。
そのうち、
(私は何をしたいのだろう?)
(私は、魂の願いとつながっているだろうか?)
という、スピプロ10期を受講する前に感じていた気持ちにまで、戻ってしまう。
……グラウンディングが、足りていないのだと思った。
そんなことを感じて、綜海さんのフェイスブックの投稿を読んでいると、執筆されていた本が、10月19日に発売されることを知り、すぐにアマゾンで予約した。
『癒す人の教科書』という文字を見ていると、
(そうだ、50人のマイコーチがいる!)
ということを思い出し、1から50までの数字を手書きした「くじ」を入れた箱をとりだして、引いてみた。
「21」という数字が出たので、PCのドキュメントをひらき、「ソウルコーチ」というフォルダの「モニター送信済」というフォルダから、№21の「モニターセッションのふりかえりシート」のファイルをひらいた。
モニターさんのテーマ。
モニターさんのことば。
モニターさんの気づき。
モニターさんからの感想。
自分自身のことば。
それは、へなちょこになっていた気持ちを、照らしてくれるものだった。
誰かに助けを求める勇気や、時間がなくても、ファイルをひらけば、そこには、魂の望みとつながろうとする、モニターさんたちの真摯な姿と、その軌跡がある。
その言葉は、体感を伴い、まっすぐに届く。
セッションの時間が、いつでも蘇る。
(そうだ、私には、こんな宝物がある)
モニターさんと同時進行で、自分の魂の望みと、つながってきたこと。
それを生きることに、ひるみそうになっていること。
だけど、迷子になりそうになったときに、照らしてくれるあかりを、三ヶ月間、作ってきたのだと思った。
ブレそうになったら、グラウンディング。
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出版されたばかりの『癒す人の教科書』は、10月20日に手元に届いた。
白とペールトーンのやさしい装丁。
すぐには読めなくて、しばらくみとれていた。
読みはじめると、講座で教えていただいたことが、随所に書かれていて、声が聞こえてくるようだった。
たいせつなことが書かれた本。
教えつづけてくださった本郷綜海さん。
講座の中で、練習セッションで、共につながりつづけてきた仲間たち。
モニターセッションに協力してくださった延べ50人のみなさま。
家族。
認定試験を受験できることに、心からの感謝をこめて。
『癒す人の教科書』の出版をされたばかりの綜海さんにお会いできることも。
かけがえのない時間を共にすごしてきた仲間たちに、リアルで会えることにも。
『LAS式ソウルコーチへの道』は、まだ、しばらくつづきます。
浜田えみな