見出し画像

544.【ペア活】信州からお客様 車中2泊で! ~鞍馬寺・貴船神社・下鴨神社~(2024.10.28)

大切にしていることをお互いに尊重できて、
無理かも、と思うことにチャレンジできて、
ちょっとおかしなことでも無邪気にやれて、
いつのまにか、どんどん素になっていて、
自分でも忘れていたような自分が飛び出してくるような、
そんな一日を過ごせた。

(本文より)

◆信州から車中2泊
◆京都駅から鞍馬へ
◆由岐神社の狛犬
◆本殿・金剛床
◆奥の院参道
◆貴船神社
◆展望列車 きらら
◆下鴨神社
◆再び京都駅

***********

◆信州から車中2泊

今年の4月のノベルセラピー ネクステで、講師をご一緒してからのご縁で、いろいろとお話をしたり、文字化したノベルを交換して、感想を伝えあったりしている、ノベルセラピー講師の恵子さんが、「鞍馬寺に行ってみたい」とおっしゃるので、ご一緒した。

恵子さんは、信州にお住まいで、在来線と新幹線を利用すると、京都までかなり時間がかかるけれど、信州と関西は高速バスで結ばれているため、深夜に乗車すると早朝6時前に到着するという。
帰りも高速バスにすると、23時すぎまで滞在できるため、日帰りでも、かなり広範囲の観光が可能となる。宿泊代も不要。
ホテルに泊まっても、翌日は筋肉痛と疲れで観光できないかもしれないので、今回は「日帰り」するとのことで、恵子さんは「車中2泊」という、20代の若者のような行程で、来てくださった。
裏を返せば、私も、信州日帰り旅が可能なのだけど、年に数回ギックリ腰を繰り返している身体では、やらないほうがいいような気がして、情けない限りだ。
いつまでも健康で、やりたいことが存分にできる、しなやかな筋力と体力を保っていたいと思う。

◆京都駅から鞍馬へ

京都駅から鞍馬駅まで、バスを使わず、電車で行く場合は、市営地下鉄を乗り継ぎ、京阪電車、叡山電鉄と乗り換えるため、関西在住の私でも、行きにくいと感じる。
叡山電鉄の駅で時間があったので、ホームに作られた、写真撮影用の大きなハート型に、紅葉とハロウィン仕様のコウモリや、カボチャのディスプレイがしてあるコーナーで自撮り。
ちょうど線路には、八瀬・比叡山方面行の「ひえい」という、かっこいい観光列車が停まっていて、ハートのフレームの中に車体が入り、いい感じに撮影ができた。

鞍馬駅に到着すると、シンボルになっている、大きな赤天狗のモニュメントが出迎えてくれる。
恵子さんが撮影しないというので、赤天狗はスルーしたけれど、浜田的には、撮影スポットだ。
山門までの道にある多門堂で、おめあての名物「牛若餅」をゲット。

牛若餅のほかにも、おいしそうなお餅が並んでいて、端から一つずつ買う。

私は、鞍馬山でおやつに食べるつもりだったのだけど、恵子さんが、ご家族の人数分を注文されるのを聴いて、〈お土産用に購入されていること〉がわかり、まったく自分のことしか考えていない我が身を猛省する(笑)

だけど、現地でできたてを食べるおいしさは〈格別〉なので、次回からは、山で食べる分と、お土産を別に包んでもらおうと決める。

山門が見えてくる。

「絶対に杖を借りる!」と、心に決めていたら、入山受付のところにどっさり用意されていた。よく見ると、いろんな長さの杖があり、どのくらいの長さがよいのかわからず、あれこれ持ち替えてみて、違和感のないものを選ぶ。

◆由岐神社の狛犬

山門をくぐると、両脇に赤い灯篭が並ぶ石段がつづき、青紅葉が降り注ぐ。

この階段をすぎ、「鞍馬の火祭」が執り行われる由岐神社の本殿までの坂と石段が、とんでもなくキツイ。
ふだん、坂道を歩かないし、エスカレーターやエレベーターを使うので、長い階段も歩かないから、足が悲鳴をあげる。
まだ序盤なのに、この先大丈夫なのか? と、くじけそうになるけれど、実は、ここが一番しんどさを感じるところで、あとは、お詣りしながら、少しずつ進むので、さほどキツくない(気がする)。恵子さんもそうおっしゃっていたから、おそらくそうだ。

由岐神社の狛犬は、子供を抱いている非常に珍しいものだと知って、どうしても実物を観たかった。一般的には、参道や拝殿の前など、外に一対で設置されているけれど、どこにも見当たらない。社務所で伺って、お社の中に置かれていると教えていただき、見えない場所だと思って、あきらめていたら、恵子さんが、あの奥に置かれているのでは? と教えてくれた。目を凝らすと。確かにそれらしきものが! 
向かって右の狛犬は、外からのぞくことができる。暗くて、遠くて、子どもを抱いているかどうかは、よくわからないけれど、事前にHPの画像を見ているので、なんとなくあのあたりが子どもかな?…… と感じられる。恵子さんのおかげで、見ることができて嬉しい。左の狛犬は角度的に見えなくて、残念。インターネットで調べると、現物は、京都国立博物館に寄託されていて、由岐神社で観られるものはレプリカだという記述があり、それが展示期間だけのことなのか、ずっとなのかの記述は見つけられず、わからない。次にお詣りすることがあれば、尋ねると決める。

◆本殿・金剛床

本殿へは九十九折参道が続いている。祠やお堂、滝などが随所にあり、頭上には、空を覆う青紅葉が天井を彩る。

長い石段も、思ったほどには疲れないのは、杖のおかげだ。恵子さんと、何度も杖に感謝しながら歩く。
手水舎の龍がかっこいい。添えられた花が美しい。

いよいよ、本殿金堂 金剛床へ。

あいにく、塗装工事で本殿はすっぽり覆われていて、残念だったけれど、雨の予報が出ていたせいか、パワースポットで人気の金剛床の前で並ぶ人の行列もなく、誰も立っていない時間があるほど。

本殿のまわりは、見晴らしのよい広場のようになっていて、レイキをするグループや、瞑想をする人などが思い思いにすごしている。しばらく、そこですごしていると、

(裸足で感じたい)

という気持ちが湧いてきて、(やっちゃおう)ということで、恵子さんとふたりで、靴をぬいで裸足になって、再び金剛床の中心へ。
並ぶ人がいないのを幸い、裸足で感じる心地よさを満喫できた。

公式HPによると、

【本殿金堂前の金剛床は、宇宙のエネルギーである尊天の波動が果てしなく広がる星曼荼羅を模し、内奥に宇宙の力を蔵する人間が宇宙そのものである尊天と一体化する修行の場となっています】

とのこと。

腰をかけられる場所があったので、そこに座って、おにぎりを食べながら、恵子さんとおしゃべりした。ノベルセラピーのこと、これまでのこと、これからのこと。心地いい風の中、話が尽きない。

恵子さんと訪れた記念にと、かわいいヘビの木彫りの根付を買う。デザインは同じだけど、手作りなので、どれも表情が違う。
来年の干支だからかと思い、訊ねたら、もともと十二支そろって販売していたけれど、制作されなくなり、残っているのが、なぜかヘビばかりなのだという。私は巳年なので、嬉しい。

◆奥の院参道

次に、本殿から、奥の院参道を西門に向かう。有名な木の根道。

2018年の台風で、木の根道や、大杉権現社でも、たくさんの木が倒れ、しばらく通行止めになっていた。台風の被害にあうまえは、ここからの道は、たくさんの木が林立し、昼間でもあまり日が届かない、鬱蒼とした、独特の気配をたたえていたけれど、木が倒され、少なくなったせいで、日が差し込み、光が届き、エネルギー的にも変わってきていて、それは、いいとか悪いとかいうことではなく、次のフェーズに向かっている流れだと感じると、20年近く、鞍馬寺を訪れ、変化を体感されている、レイキの先生が話されていた。


西門に到着し、無事にお詣りできたことの感謝とともに、杖をお返しする。
杖のおかげで、身体の負担がずいぶん軽減できた。日常でも、折り畳み式の杖を携行したいくらいだ。

◆貴船神社

外に出ると、鞍馬と貴船で、エネルギーが全く違うことが、私でもわかる。
絶え間ない川の流れ。水音。滝。木々の緑。気配全て。鞍馬とは違う。気温も違う。細胞が反応する場所が違う。

アオサギの姿を見た。

下調べが不完全で、「先に奥宮をお詣りする」という言葉が記憶にあり、奥宮から参拝してしまったのだけど、ブログを書きながら確認すると、「本宮」の次に「中宮ではなく、先に奥宮」をお詣りし、「中宮」で「結び文」をしたため、「結び処」に結んで祈ると願いが叶うと書かれていた。

(恵子さん、ごめんなさい!)

結び文をしたためていないので、今回はノーカウントということで許してください。

奥宮は、貴船神社創建の地。たくさんの木に囲まれた、神秘的な場所。
御祭神の高龗神(たかおかみのかみ)について、古事記・日本書紀に記されていることが書かれている。それを読むと、共通しているのは、荒ぶる火を鎮めるために、「火の神」から生まれた「水の神」だということ。「降雨・止雨を司る龍神であり、雲を呼び、雨を降らせ、陽を招き、降った雨を地中に蓄えさせて、それを少しずつ適量に湧き出させる働きを司る神」とも書かれている。
ご由緒には、玉依姫が、清水の湧き出る霊境吹井(れいきょうふきい)を見つけて、ひとつの祠を建てたのが、貴船神社の起源と伝えられていると記載されている。
玉依姫(たまよりひめ)は、海神の娘であり、神武天皇の母。

中宮の御祭神は、磐長姫命(いわながひめのみこと)。古事記では未熟で真価を見抜けない男神の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)によって、不要と返されてしまうけれど、見えない部分にこそ、生命の循環と、大切なものが隠されている。
結び処にびっしりと結ばれた結び文。
いわながひめがご祭神ならば、目先のことにとらわれない、真の良縁に導かれていくと感じる。

本宮の御祭神は、奥宮と同じ高龗神。
境内は、参拝する人、水につけると文字が浮かび上がってくる「水みくじ」をひたす人や、社務所で授与品を求める人でにぎわう。御神水で作ったラムネが気になる。
絵馬発祥の地ということで、「馬」のキャラクターの授与品も多い。「何事もうまくいく」というステッカーや飾り絵馬があり、ウマの表情がとてもよくて、元気が出る。
恵子さんがステッカーを2枚購入されていたので、(いただいたかたは喜ばれるだろうな)と思っていたら、「はい」と私に手渡してくださったので、びっくり。うれしい。

◆展望列車 きらら

本宮から叡山電鉄の貴船口までの道は、表示によると2キロ。以前、歩いたことがあるけれど、景勝地でもなんでもなく。横を車がビュンビュン通る道路なので、疲れるし、つまらなかった記憶がある。バスに乗れたら乗ろうと思っていたら、タイミングよく乗車でき、貴船口に到着。

ホームに入ってきた電車は、「展望列車 きらら」。
窓が大きく、中央付近の8列は窓に面して外向きに設置してあり、座ったまま車窓の展望を楽しむことができる。
1時間に1~2本の運行なので、恵子さんに乘っていただくことができて嬉しく、2ショットで自撮りしたのだけど、顔と背もたれしか写らないので、普通の座席で獲った写真と変わらないことに気が付き、撃沈。

◆下鴨神社

乗り換えの出町柳の駅に着き、時間があるので、下鴨神社参拝へ。
駅からも近く、糺の森の雰囲気がよく、流鏑馬神事が行われる馬場や、美人水がいただける河合神社や、境内には、みたらし団子の発祥とされる御手洗池があり、歴史と神聖を感じる中にも、わくわくして楽しかった記憶があるので、ご案内したのだけど、すでに夕暮れがせまっていて、糺の森はほの暗く、社務所なども閉じていたので、雰囲気を味わっていただけず、残念。

◆再び京都駅

晩御飯は、バスの発車まで時間があるので、京都らしいものを、落ち着いて食べられるお店を探していたら、恵子さんが見つけてくださり、ひとつひとつ、ていねいに作られた、お料理が美しく盛り付けられたお膳を、いただくことができて感激。しかも、とってもリーズナブル。

そのあとは、お土産選び。
京都の漬物を眺めていた恵子さんが、お母さんが奈良漬けが好きだとおっしゃるので、デパートの地下へ。大阪のデパートでは見たこともないような、京都ならではのお菓子があふれていて、テンションがあがる。
誰かのことを思って選ぶお土産は、いくつ買っても、つぎつぎに選びたくなる。
やってきたときの荷物の何倍もの、重い紙袋を下げている恵子さんは、ほんとうにやさしくて、素敵な人だと思う。

いよいよお別れの時間が近づいてくる。
私も、高速バスで、自宅近くの駅まで帰宅することにしたら、信州行きの高速バスの隣の乗り場だったので、びっくり。
私のほうが先に発車するため、恵子さんにお見送りしていただき、不思議な気持ち。
膝の上には、恵子さんが信州で選んでくださった、お心づくしのお土産(次から次へと、袋から出てくる!)がのっている。ウマのステッカーや、鞍馬寺で買ったヘビの根付。牛若餅。京都駅で買ったお土産も。

それにしても……
不思議なのは、鞍馬~貴船の登山をしたのに、足が痛くも、だるくもないこと。筋肉痛の兆候もない。
もしかして、いやまさか、

(筋肉そのものがないから!?)

という恐ろしい発想が襲ってきたけれど、疲れていないのだから、佳い。
恵子さんも、ほどなくバスに乗車され、翌朝6時前に御自宅に帰宅されたとメッセージをくださった。
2人とも、若干のふくらはぎの筋肉痛のみで、体調もよく、これから、まだまだ、ハイキングができるとわかって、嬉しい。
朝6時前に京都駅に到着すれば、京都各所はもちろん、奈良でも滋賀でも、どこでも行ける。

大切にしていることをお互いに尊重できて、無理かも、と思うことにチャレンジできて、ちょっとおかしなことでも無邪気にやれて、いつのまにか、どんどん素になっていて、自分でも忘れていたような自分が飛び出してくるような、そんな一日を過ごせた。

恵子さん 遠く信州からご一緒してくださり、ありがとうございます。
また、来てくださいね!

浜田えみな

いいなと思ったら応援しよう!