見出し画像

545.心ときめく瀬戸内ぐるりドライブ ~橋を渡る 橋を架ける~(2024.10.31)

車内に流れているのは、

(その人の願望が叶えられることを皆で信頼する時間)

だと思った。
この旅が決まったきっかけとなったという、「こころの宇宙を旅する色彩探究会」での時間のように。

(誰かの願望を信頼することは、自分の願望を信頼する力に、きっとつながる)

(本文より)

◆「心ときめく日本女子旅」
◆イメージが現実に
◆遠足のおやつ
◆明石海峡大橋を渡り、淡路島・伊弉諾神宮へ
◆鳴門大橋を渡り、四国・今治タオル美術館へ
◆しまなみ海道を渡って、尾道へ
◆尾道から西明石へ

*********

◆「心ときめく日本女子旅」

「心ときめく日本女子旅」にご一緒させていただいた。
出発点が「JR西明石駅」という、私の家から2時間近くかかる場所なので、それだけでも小旅行レベル。
そこから、明石海峡大橋を渡り、淡路島に上陸。「伊邪那岐神宮」をお詣りし、鳴門大橋を渡って、四国に上陸。高速道路で徳島、愛媛を横断し、今治に到着。「今治タオル美術館」でランチと美術館を見学し、いくつもの橋と島を渡る「しまなみ海道」の島を渡りながら、生口島で瀬戸田レモンのレモネードを飲み、さらに島を渡り、尾道へ。福山、岡山、姫路を経て、出発点に戻るという、瀬戸内海をくるっと抱きしめるようなすごい行程。

この女子旅の企画が生まれたのは、セラピストSueさんが主宰するオンライン開催の「こころの宇宙を旅する色彩探究会」での、【毎回願望をシェアしてその人がその願望を叶えられる、と皆で信頼する時間】の中でのことだという。

(その人の願望が叶えられることを皆で信頼する時間)

なんて素敵な会なのだろう。誰かの願望を信頼することは、自分の願望を信頼する力に、きっとつながる。

その会に参加されているかたが

「瀬戸内海に知り合いがやってる美味しいレモネードのお店があって、そういう場所と2拠点生活なんていいなあと思ってて」

とおっしゃったことをきっかけに、「よかったら皆でレモネード飲みにいきませんか?」ということになって、あっというまに決定したそうだ。
そして、その会のことも、メンバーのみなさんのことも、まったく知らない私が、その企画に引き寄せられる。

◆イメージが現実に

どこかに行きたいな、と思っていた。海を渡りたいと。
大阪から日帰りできそうな島を思い浮かべた。淡路島。四国。瀬戸内の島。
小豆島にも、ベネッセのアートサイトの島々にも、まだ行ったことがない。イメージの中で、晴れ渡る空と、青い海と、橋と、点在する緑の島影が、鮮やかに浮かぶ。
車の運転ができないので、電車かバスだ。交通機関を乗り継ぐと、待ち時間のロスタイムがあるし、到着してからの行動範囲も狭い。旅行社のバスツアーがあればと探してみたけれど、なかなかみつからない。

そんなとき、フェイスブックをひらくと、

【色彩探求会から日帰り旅行企画が生まれ、伊弉諾神社経由で瀬戸田レモネードを味わう瀬戸内旅行に行くことになりました。狭い車でよければ、あとお一人参加できますよー】

という投稿が飛び込んできて、詳細が書かれたブログ記事「明石からレモネードを飲みにしまなみ海道へ」のリンクをひらくと、イメージしていた、青い海と空と橋と島が目に飛び込んできて、しかも日帰りドライブ旅とのこと。
投稿されてすぐだったので、

(色彩探究会のことを全く知らない私が、手をあげてもいいのかな?)

と思いつつ、「行ってみたいです」とコメントすると、すぐに「日程合うなら是非是非!」と返信があり、あっというまに瀬戸内旅に参加することが決定。

それは序章であり、ほんとうの願望達成への道は、プロセスが数珠繋ぎになって続いていく。
いくつもの橋を渡り、島を超えて、ぐるりと環を走る車は、その象徴でもあるようで。引き寄せあったご縁が、交差で終わるのか、縒り合されて続いていくのか、そんなことも、あっというまに過ぎ去っていき、夢のように曖昧になって遠ざかってしまう。

忘れないよう、ふりかえります。

◆遠足のおやつ

今回の旅のきっかけとなった、〈人生で一番美味しいレモネードとの出会いをお約束します〉という「瀬戸田レモン」のレモネードを、しまなみ海道の生口島でいただくことを楽しみにしていたのだけど、午後から臨時休業されるというお知らせが、前日に飛び込んできて、集合時間の変更があったりしたけれど、無事に合流でき、4人を乗せた車は出発。

ちょうどハロウィンの日でもあり、お菓子の小袋を用意しようか迷っていて……。というのも、最近出逢う人たちは、小麦をやめていたり、お砂糖をやめていたり、お菓子やチョコをやめていたりして、禁忌が多く、初めての人に食べ物をお土産にするのは難しいと感じて、用意するのはやめたのだけど(ホントは、そういうの大好き!)、レモネードのお店に行かないことがわかったので、車中でお腹がすくかもしれないと思い、クッキーとキャンディをジップロックに入れて持っていった。

そうしたら、車に入るやいなや、おやつの袋をみなさんからいただいて、その中には、チョコレートや、ビスケットや、おせんべいや、くるみのお菓子など、いろんなものがあり、嬉しくなって、私も、さっそく、ジップロックに入れてきた個包装のクッキーとキャンディをはだかのまま、お渡したのだけど、別のかたが用意してくださったおやつの袋に、すっぽり入れることができた。

そんなことに、心の距離がちぢまっていくのを感じる。
みなさん、それぞれの専門分野で「先生」と呼ばれる人たちなのに、とっても、フレンドリーで、あたたかくて、素敵な人ばかり。

◆明石海峡大橋を渡り、淡路島・伊弉諾神宮へ

ほどなく、電車の中からみていた明石海峡大橋が近づいてきて、気がつけば海の上。橋を渡っている。

歓声をあげているうちに国生みの島・淡路島に上陸。伊弉諾神宮にお詣りするのは初めてだ。
天気はあまりよくなく、もしかすると雨が降るかもという予報だったけれど、車を降りて、鳥居の前に立つと、空にはうっすら晴れ間が見える。長くまっすぐな参道が門まで続いている。

境内図を見ると、参道の一部に馬場という記載もあるので調べてみると、昭和31年頃までは、馬上から弓を射る流鏑馬神事を執り行っていたが、馬を調達するのが難しいなどの理由から、現在は、地上で的を狙う形になっているとのこと。

参道を進むと、正門の前に橋があり、両脇に池が広がっている。境内図によると「放生の神池 (ほうじょうのみいけ)」と記載があり、ご神域の境界を表す周濠の遺構と謂われる神池とのこと。かつては、ぐるりと堀がとりまいていたことが伺える。

「生命を司る御祭神を称へ奉り病気平癒を祈る命乞ひに「鯉」、快癒報賽に長寿を願って「亀」を放つ習俗がある」という記述を読み、(なるほど、神社の池に鯉や亀がいるのは、そういうわけだったのか!)と、びっくり。
伊弉諾神宮の手水舎の水は、亀の口から注がれている。

手水鉢は、豊臣秀吉公が大阪城築城にあたり瀬戸内から大量の石材を調達した際、運搬時に誤って水没したものを、氏子が引き揚げて水鉢として奉納したものだそう。口と手を浄め、居住まい正して、立派な御門をくぐって境内へ。

境内には、樹齢約900年、樹高30m余という御神木・「連理の楠」がそびえている。

元は2株の木が、成長するに連れて合体し、1株に育ったもので、伊弉諾(いざなぎ)、伊弉冉(いざなみ)2柱の御神霊が宿る御神木とのこと。
その隣には、伊弉諾(いざなぎ)、伊弉冉(いざなみ)が最初にお産みになった神、蛭子大神を祀る岩楠神社が坐している。3柱の御神霊が、一緒にいる光景に、安らぎを感じる。

◆鳴門大橋を渡り、四国・今治タオル美術館へ

名残惜しく、伊弉諾神宮を後にして、淡路島を縦断。鳴門大橋を渡って、四国へ上陸。
両親の郷里が徳島なので、従妹や親戚がいる地名が過ぎていくのを見ながら、

(今、徳島の地の上を走っている!)

徳島で育った両親、ご先祖様から生まれた私の細胞が、喜んでいたらいいなと思いながら、その振動を味わう。
四国の上部を横断する形で、高速道路は愛媛県に入り、今治へ到着。ナビの到着予想時間が押しているとのことで、休憩もなしに「今治タオル美術館」へ。「今治タオル」といえば浮かぶ、赤字に白丸、青のボーダーのブランドロゴの「今治タオルブランド」とは別ということを、道中の車中でセラピストSueさんから聞いて、一同、「そうなんですね~」

今治タオル美術館の外観は、お城のよう。駐車場からの道で、ムーミン谷のキャラクターのオブジェが出迎えてくれる。

ミュージアムカフェで、遅めのランチをいただく。セラピストSueさんお疲れ様! みなさんお疲れ様!
海の幸のパスタランチは、魚介がたっぷり。サラダも新鮮で、紅茶のメニューが豊かで、ブランドはフォション。器もフォションで、おもてなし感が満載。

タオル美術館は、タオル製造工程や原材料などの展示のあと、常設展として、「ムーミンの世界へ」、キャシー中島さんの美しいキルト展「ハワイの風をあなたに」、企画展として、「ピーターラビット展」が開催されていて、盛沢山。タオルの糸で描かれたムーミン谷の物語。タオル糸の色彩の豊かさと技術に目を奪われる。

しかも、それぞれに、併設されたお土産のショップがある。ムーミン以外にも、スヌーピーや、サンリオ、アニメなど、たくさんのキャラクターのタオル商品が並んでいて、狂喜乱舞。

みなさん、それぞれのお土産を手に、大満足でタオル美術館を後に、しまなみ海道へ。

◆しまなみ海道を渡って、尾道へ
 
広島県尾道市と愛媛県今治市の間の海上約60kmを行く『しまなみ海道』(自歩道を走る場合は全長約70km)は、正式名称『西瀬戸自動車道』という、9つの島を10本の橋でつなぐ高速道路で、歩行者・自転車道が併設されていることで知られている。

今治~大島へ『来島海峡大橋』(3本)
大島~伯方島へ『伯方・大島大橋』(2本)
伯方島~大三島へ『大三島橋』
大三島~生口島へ『多々羅大橋』(愛媛・広島の県境がある)
生口島~因島へ『生口橋』
因島~向島へ『因島大橋』
向島~尾道へ『新尾道大橋』

〈人生で一番美味しいレモネードとの出会いをお約束します〉という、生口島の瀬戸田レモンが、口の中にあふれる唾液のみになってしまったので、サービスエリアで、瀬戸田レモン製品のお土産を買う。瀬戸田レモン果汁で、自家製レモネードに挑戦しようと思う。
空は、ほんのり夕映え。

◆尾道から西明石へ

尾道から福山を経て、岡山、西明石へ。
ノンストップで運転してくださり、明るく場をもりあげてくださるセラピストSueさんのパワフルさ、ほがらかさ、あたたかさ。

車内で、この4人の共通テーマはなんだろう? という話から、来年の春分(2025年3月20日)に、どんな自分になっていたいか、そのころ、何をしているかをイメージして、そうなるために、冬至までに何をしていくか、というようなシェアが、始まる。流れているのは、

(その人の願望が叶えられることを皆で信頼する時間)

だと思った。
この旅が決まったきっかけとなったという、「こころの宇宙を旅する色彩探究会」での時間のように。

セラピストSueさんのナビゲートが素晴らしくて、もはやセッション。
共通のキーワードとして、「2拠点」が浮かび上がった。
私自身は、現在入院中の父の退院後の問題があり、手放しでいろんなことを思い描けない状態にあるけれど、そのなかで、「一度は、やりたい」とずっと思っているノベルセラピーワークショップを開催している自分」をイメージした。

(物語の世界をもっと好きになり、物語の世界のミラクルをもっと体験して、物語を旅したい、それを表現したい)

こんな、大好きで、簡単だと思うことが、なかなかできなくなった私って、いったい何? と思いつつ、「2拠点」というワードに、ときめいている。

(誰かの願望を信頼することは、自分の願望を信頼する力に、きっとつながる)

最後に、セラピストSueさんと私が知り合ったきっかけは、2017年3月に開催された「あかるみの世界」というイベントだ。

4人の講師による【心の奥をあかるみにする講座】で、講師は、岡田理津子さん 北川涼子さん セラピストSueさん 仲谷史子さん(50音順)
涼子さんのトークイベントに参加したことがきっかけで飛び込んだ「あかるみの世界」のあと、理津子さんの紹介で、書道を習いはじめ、仲谷史子さんの文章講座を受講し、セラピストSueさんにはパーソナルカラー診断をしていただいた。
7年を経て、ご縁が復活しているのは、心の奥に光をあてるタイミングなのだと感じている。

(あかる民!)

車の中で、鶴瓶さんと新野新さんがされていた深夜ラジオ「ぬかるみの世界」の話になり、なつかしくて検索したら、当時、スポンサーだった、お好み焼き「千房」で、今もリスナー(ぬかる民)メニュー「ぬかるみ焼き」のオーダーが健在だという投稿を読み、勇気を出して頼んでみようと思っている。

***

走行距離は、何百キロに及んだのだろう。
たくさんの橋と島を渡った。
両親の郷里の徳島の地や、大好きな省吾さんの聖地・広島の地の振動を、車越しに感じることができ、たくさんのスイッチを入れていただいた。

セラピストSueさんはもちろん、ご一緒した、くみさん、明子さんにも、あたたかく迎えていただき、お話できたことに心からの感謝と御礼を。
車中のセッションの、尊く美しい時間を橋にして、春分へと架ける。

浜田えみな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?