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「ムーミン谷の仲間たち」深い!面白い!
私が最近ハマっているmikuさんのYouTubeチャンネルの中で、
旦那さんが就活活動の間にムーミンの小説を全巻読んだ事からムーミンの事が好きでやたらとくわしい
というワンシーンがあったのが心に残っていて、私もムーミンを読み始めました。(どんなシーンやねん)
何から読んだらいいのかわからなかったので、とりあえずいろいろな登場人物が出てきそうな
「ムーミン谷の仲間たち」を読む事にしました。(後から知ったのですが、これは後期の作品らしいので急に出てくる登場人物が不思議なまま読み始めました)
登場するのは架空の生き物なのですが、個性的なキャラクター達が、どこか自分か誰かに当てはまりそうな、なんか共感してしまうような行動をします。
印象的だったのは、
「しずかなのがすきなヘムレンさん」
どんな話かというと、遊園地で切符切りなどの仕事を特に楽しみを見出す事もなくやっているヘムレンさん。老後に趣味に没頭して静かに暮らす事だけを夢見ています。そこへ大雨が降り続いて、遊園地は流されてしまいます。悲しむ事もなく、親族から受け継いだ公園で暮らす事になるのですが、遊園地がなくなって困った子供達が、ヘムレンさんを頼って流された部品を山のように持って来ます。最初は拒絶するのですが、それを直しているうちに、違う形の子供達の遊び場ができてきて、生き甲斐を見つけていく、というようなお話です。
周りからは変わり者だと思われて、本当の自分は理解されないという気持ち
とか
幸せがどこか違う所にあると思って夢見る気持ち
とか
人に頼られると頑張っちゃう
とか、とっても人間らしいと思いませんか?
ムーミンパパが、誰にも何も言わずに冒険に行ってしまうというお話も良かったです。
幸せなはずの日常に物足りなさを感じて船に乗って遠くまで行ってしまうけれど、旅先でふと、ムーミンママからもらった帽子を眺める事から、ムーミンハウスの中に幸せがあって、冒険心は日常の中でも満たす事ができるという真実に気づくのです。
もっと他のキャラクターの事も知りたくなって、他の巻もポチっとしてしまいました。
しばらくムーミン漬けになりそうです。