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- 序 -

ここでは、タロットとは何か、私自身の復習も兼ねてタロットカードと、カードにまつわるお話を書いて行きたいなと思っています。 『タロット78枚もとてもじゃないけど、覚えられない.....』、『興味はあるけど、なんだかむずかしそう』.....そんな方にもタロットを知るきっかけにしてもらえれば幸いです。すでに詳しい方には物足りないかもしれません。 ①大アルカナ(だいあるかな)........22枚 0 THE FOOL. / The Fool's Story 1 THE M

    • Books:Publication of Art @ Gallery Nomart

      2019 8/7、8 ノマルギャラリーでの「Books:Publication of Art」でのイベントについて  私が初めて能勢先生にお会いしたのは、Gallery Nomart で2019年8/7・8日に行われた「Books:Publication of Art」でのイベントです。能勢先生のお噂はかねてより聞き及んでおりましたので、イベントでお会いできたら写真集にサインしていただこう、と思っておりました。   Gallery Nomartのスペースに足を踏み入れ

      • Little Cloud

        Little Cloud展 レクチャーについて 2019/10/06  Little Cloud展は4人の若手作家のグループ展で、会場は岡山県岡山市の「上之町會舘」という古びた味わい深いビルの中だった。旅をするときの癖のようなもので、私はその土地にある神社にお参りすることがある。道を歩いていて神社を見つけるとふらりと入る、習慣のようになっているものの、私は参拝の正しい作法は覚えていない。上之町會舘のビルの入口は鳥居をくぐった先にあった。    レクチャーは、各作家の軽い自己

        • アレハンドロ・ホドロフスキー

          2019年の8月から10月の75日間、愛知県であいちトリエンナーレが開催されていました。 『情の時代』という水瓶座的なコンセプト、参加作家を男女同数にそろえるといった取り組みに興味を惹かれたことや、出品作家にアレハンドロ・ホドロフスキーが参加していることを知り、このトリエンナーレに行くことを決めました。 私がトリエンナーレを訪れたのは、人生で2回くらいですが、『トリエンナーレ』とは、国際的に活躍している芸術家たちが参加する現代アートの祭典、といった様子です。 たいてい規

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          チャイブビネガー

          チャイブの苗を買って3年目。 去年は片手の指で足る程の花つきだったのが、今年はたくさんの蕾が。思い出した時水をやるくらいで、ほとんど放置。よく無事に育ってくれたものです。(2020年5月13日 満開に咲きました。) このチャイブの花を何か良いものに使えないかと調べてみると、チャイブ・ビネガーなんていう、美しい色の液体が入ったガラス瓶やガラスボトルの写真が目に飛び込んできました。 スーパーマーケットには、米酢、蜜柑酢、リンゴ酢、黒酢等など種々のお酢が並んでいますが、私が普段

          チャイブビネガー

          タロット The High Priestess's Story

          "Priestess"という単語を調べると、その意味は「キリスト教以外の尼僧、女司祭」という意味を知ることができます。 日本の神道では、神様に仕える女性のことを巫女(みこ)と言います。 中国の儒教やキリスト教などの外来宗教の影響を受ける以前に存在したとされる古代日本の原始神道では、神を自らの身体に宿す『巫(かんなぎ)』という《憑依》の儀式が行われていたそうです。これが最初期の巫女の発生と考えられています。神に仕え、神意を人々に伝え、祭祀を執り行うなどの役割をする男女のこと

          タロット The High Priestess's Story

          タロット 大アルカナ - 2番 THE HIGH PRIESTESS -

          THE HIGH PRIESTESS(ザ・ハイ・プリステス)/ 高等女司祭(こうとうおんなしさい) このカードの向かって左側に『 B 』と刻まれた黒い柱が、右側に『 J 』と刻まれた灰色の柱があります。この柱は古代エルサレムでソロモン王が建立した神殿 ─ エルサレム神殿 またはソロモン神殿 (第一神殿) とも言われる ─ の入り口に立っていた、青銅の円柱『Boaz / ボアズ』と『Jachin / ヤキン』を表しているようです。 エルサレムとは、現イスラエルとパレスチナ地

          タロット 大アルカナ - 2番 THE HIGH PRIESTESS -

          タロット The Magician's Story

          1907年、33歳のサマセット・モームは『魔術師』という小説を書きました。サマセット・モームは、イギリスの小説家で劇作家です。 ◇◇◇◇《魔術師》の登場人物 ◇◇◇◇ アーサー・バードン …セント・ルカ病院の外科医員。堅実で現実的かつ真面目な性格。 ポロエ博士 …元外科医で隠居生活中。オカルト・サイエンスの研究をしている。アーサーの父とは親友で、アーサーのことは生まれた頃から知っている。 マーガレット・ドーンシイ …アーサーの婚約者。パリで絵の勉強をしている。

          タロット The Magician's Story

          タロット 大アルカナ - 1番 THE MAGICIAN -

          THE MAGICIAN(ザ ・ マジシャン)/ 魔術師 (まじゅつし) カードの中央には、穏やかな表情の黒髪の男性が立っています。彼は杖を持った右手を高く掲げ、左手は地面を指差しています。 彼の前にある机のうえには、木の棒『ワンド』・剣『ソード』・聖杯『カップ』・五芒星のマークが入った円盤『ペンタクル』が置かれています。これらは魔術師が用いる道具で、それぞれが以下のように、 ワンド = 火 ─ 意志、情熱 カップ = 水 ─ 感情、情緒 ソード = 風 ─ 思考

          タロット 大アルカナ - 1番 THE MAGICIAN -

          タロット The Fool's Story

          THE FOOL (愚者)と『放蕩息子』『放蕩息子』とは《新約聖書》のなかにある、イエス・キリストが語った神の憐み深さをあらわした例え話です。ここで少し、キリスト教の聖書について簡単に整理してみます。 キリスト教の聖書には、《旧約聖書》と《新約聖書》があります。 《旧約聖書》はユダヤ教の聖書であり、紀元前6世紀頃から始まったのではと言われています。もとはヘブライ語とラテン語で書かれたもので、《ヘブライ語聖書》とも言われるようです。アダムとイブの話や、ノアの箱舟、バベルの塔

          タロット The Fool's Story

          タロット 大アルカナ - 0番 THE FOOL -

          THE FOOL( ザ・フール )/ 愚者(ぐしゃ) この " 愚か者 " というカード。黄色い髪の美しい青年が、同じく黄色く塗り込められた空を見上げ、うでを広げています。青年の服のそでは風になびいて、彼は軽やかな足取りです。 太陽は白く輝き、青年の左手には白い野ばら。彼の足元に白い犬が駆け寄ります。しかし、青年は自分の足元など見えておらず、今にも崩れそうな切り立った崖の上から一歩を踏みだそうとしているかのようですね。 遠景は、頭頂に白い雪をかぶった山々が連なっています

          タロット 大アルカナ - 0番 THE FOOL -