見出し画像

絶望的な局面での思考

こんにちは。

白バラコーヒーにドハマリ中のwanageです。

思うところがありネットの世界から離れていたのですが、定期的に文章を書かないとハンターハンターの冨樫先生のように創作意欲が湧かなくなりそうなので、せめてnoteくらいは放置しすぎて雑草が生えない程度には更新しようかなと思い直しました。



と言いつつ、ついたて将棋で自慢したい棋譜があったので嬉々としてキーボードを叩いています。


今回は私の実戦を題材にしたついたて将棋のミニコラムです。

まずは以下の棋譜をご覧ください。
駒をボロボロ取られてグロいのでR15指定です。


立ち回りが悪く局面は敗勢。まだ舞えるのか?


反則6を削りきれる状況ではないので、玉を逃がしきる必要があります。
とはいえ相手目線で私の玉位置は確定していそう。

みなさんならどう指しますか?

私は1分半考えました。
以下対局時の思考です。

まず相手の玉位置は53(以下、便宜上先後逆)。
次に、自分から見て左上の駒配置を考える。
直前のやりとりで金銀は取り切っていて桂香歩はたぶん初期位置。
そうすると、左上に入玉できればどうにかなりそう。
入玉ルートは65→54→63だが、54と63で歩が取れるので入玉を察知されるおそれがある。
王手を混ぜて54玉と63玉を攻めが空ぶった手に見せることができれば、相手が入玉に気付きづらくなりそう。
では具体的にどう王手をかけるか。
62馬は自然な44玉ができずに反則→62同玉とされるおそれがあって入玉プランが崩壊するので却下。42玉ならこの心配はないが、相手は直前の王手に対して玉を上がっているので、44玉が自然に思える。
71馬も反則数は稼げそうだが、6反則も削りきるのは無理だし、62合駒されたとしても62馬と同様の問題が発生する。
よって62銀と打つ。

次に、玉を逃げられたとして何を指すか。上に逃げるなら64か44。
64玉なら、65玉反則からの65金で詰み抽選を狙える。
65玉が成功できたとしても、相手視点で攻めが空ぶったように見せながら玉位置を移動できる。
ということで、62銀 XXX 65玉まで確定。

次に、相手は私の攻めが空ぶったと思ったら王手をかけようとするだろうから、玉位置は44or42のまま。
65玉の瞬間に王手がかからないことを前提として(祈って)
44と42のどちらにもかかる王手として53銀不成。
玉をもといた位置に戻す手は心理的に指しづらいので、この銀が取られることはない。
そして、本譜のように斜めに逃げているケースでは引き続き斜めに玉を逃がすことが多いので、玉は33か35にいく。そうすると、54へのヒモがなくなるはずなので、54玉が指せるはず。王手のあとの駒取りなので、相手目線で攻めが空ぶったように見えそう。

以上より 62銀 XXX 65玉(反則なら65金) XXX(これが王手にならないことを祈る) 53銀不成 XXX 54玉 と指すことに決めました。


長くなりましたが、こんなことを考えていました。
結構集中して読めていたんじゃないかなと自画自賛しています。

最後はなんとか引分けに持ち込めました。
冒頭のR15手順を思うと、夢のような展開です。

↓終局までの棋譜です。ビフォーアフターのBGMを流しながら並べると棋力向上に役立つとか役立たないとか。



noteもついたて将棋同様、相手目線に立つのが大切なはずなのに、
「僕は長考している場面でも気絶しているわけではないんだぞ!!!」と弁を弄するだけの自己満記事になってしまいましたʅ(◞‿◟)ʃ


viewerの自由投稿「他人の名棋譜を語る」(作者不明)の最終コメントを借りて結びの言葉としたいと思います。

こんなものを読んでいただきありがとうございました






いいなと思ったら応援しよう!