わたし、休みたいです
「あなたの物語コンサルタント」として、聞かせてもらっていること
私の職業は「あなたの物語コンサルタント」なので
「人生の何かを変えていきたい人」
「次の夢とか、目標、を見つけたい」
「現状をもっと良くしたいけど何をしたら良いかわからない」
って言う方が割と多くいらっしゃっています。
以前はキャリアコンサルタントをかなり長いことやっていたので、
「転職したい」という方への自己理解や、転職相談をしていたのですが、
転職したいとか、起業したいとか、意思が明確になる前の、
そこに至る前の「もやもやしたフェーズ」にいる方が多いのだけど
キャリアデザインしましょう!というと、なんだか固い、と言うか、
構えてちゃうと思うので、
「あなたの物語をデザインしましょう、気楽に」と言っています。
どんな人にも「自分の物語」というものがあるし
物語という方が、自然体でリラックスして自分の感情が出せると思うので。
先日来られたのは50代の会社員のAさん
50代の会社員女性(Aさん)
家庭も仕事もずっと頑張ってきた女性
子供時代からのその方の人生を何回かに渡ってお話しいただいたのですが、
ものすごく濃いお話をしていただいて
数回のセッション後に、下記のやりとりがありました。
私:「ここまで自分のストーリーをお話ししてみて、どうでしたか?」
Aさん:「ここまで話してみると、仕事も家庭もいろんなことがあったけど、今まで自分で人生を創ってきた実感がないので、自分の居場所がない、と感じています。
だけどこれからは、残りの人生をちゃんと自分で選んでいきたい」
と素晴らしい感じでおっしゃられます。
やりとりは続きます。
私「どんな事がしてみたいとか、
何でも良いので、今、心に浮かんでいることは?
Aさん「・・・(しばらく沈黙)・・ちょっと外れるかも知れないのですが、
私、休みたい・・ずっと休んでいない気がしています」
「私は休みたい、、ずっと休んでいない」
これが、この方の「本音」
「今、本当にやりたいこと」
次に行く前に、休みたい、というのがこの方の本音。本当のこころの声です。
居場所が欲しいことも、きちんと自分で選んだ実感も欲しいのも本当だと思いますが、今はまずちゃんと休むことがしたい、、
休むことは、悪いことではないです。
当然のこと。
休むことは、ものすごく大切なことですよね、
そして、不安から次を急ぐよりも、
「私はやすみたいです」と本当のことを言えたことが、心の解放です。
素晴らしいと思いました。
「ずっと休んでいなかった」
この言葉の背景に、仕事と家庭で頑張ってきた
この方の働き方と生き方が見えるような気がしました。
「まずは、自分を大切に」
だと思うのです。
つまり、「自分ファースト」です。
このところ、自分ファーストを、私自身もできていなくて、周りの声や、常識的なことに惑わされていることが多くあったので、
自分にも言うように、
「まずは自分を大切にすることを始めましょう」ということをお伝えしました。
その方は
「8月中には海の近くが好きなので、時間をとって一泊してみたい」
と言いました。
一泊はハードルが高ければ、1時間でもいいから
自分がぼーっとできる時間がとること
とよいですね。
学生さんは夏休み。大人の人も、自分の時間をとって、自分を大切にしている実感を持つことが、余裕を持つことにつながると思います。
そしてその「余裕を持てた自分として考えてみること」が
本当の次の自分の物語に繋がっていく。わたしはそう思います。