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京都旅行記

2023年の2月25日、26日。

京都を旅した。

贅沢をする余裕はないけど、10年くらい前に病気に関するお願い事を叶えてくれた鈴虫寺のお地蔵様に、
「行けるうちにお礼参りがしたい!災害(コロナ含む)なども考慮すると今しかない!」
との思いから決行。

そして、どうせ遠く離れた京都に行くのなら、ついでに、愛してやまない内館牧子氏脚本の、人間の老いをテーマにしたドロドロの恋愛ドラマ「年下の男」のロケ地巡りもしたいと思った。

それから京都の珈琲事情を探るカフェ・喫茶店巡り。

盛り沢山である。
そして、全て遂行した。
以下はその記録である_φ( ̄ー ̄ )
注・なるべく短くまとめたつもりですが、長く感じる方もいると思うので、ご注意…


京都旅行記〜お礼参り編〜

私は、仏像巡りが趣味なのだけど、昔から1番大好きなのは地蔵菩薩だった。
病気が酷かった頃、あらゆる対策を試みたけど何も響くものはなく、もはや神頼みするしかない所まで追い込まれた。
そんな時に鈴虫寺のお地蔵様の存在を知り、藁にもすがる思いでお願いをしに行き、なんと叶ったのである。
鈴虫寺のお地蔵様は日本で唯一わらじを履いており、その足で歩いて願いを叶えに来てくれるという。
叶った時、すぐにお地蔵様が叶えてくれたと何故だかわかった。

鈴虫寺のお地蔵様♡

で、お礼参り。
これから願い事をする為並んでる人達の列を横目に颯爽と(嘘です。ゼーハー言いながら)階段を登り、お守りをお返しし、心を込めてお地蔵様にお礼を述べた…かった。
お礼を述べている最中、後ろから聞こえてくるのは、『億万長者』やら『イケメンと結婚』やらわさわさと楽しそうな雑音。
集中出来ないまま、お礼をし?、鈴虫寺を後にした。

もう少し集中したかった…。


京都旅行記〜ドラマロケ地巡り編〜

内館牧子氏の作品の中で1番の傑作だと思う、人間の老いをテーマにした恋愛ドラマ「年下の男」。

見所があり過ぎて、選べないのだけど、好きなシーンがある。セリフとも言える?

小野小町の老衰像の前でのシーン。

「この頃、小野小町は食べる物にもこと欠いて、自分で魚を釣っていたそうです」
 伊崎は像に語りかけるように言った。
「若い頃は美人だ美人だともてはやされて、最後はこうなった小町を、後の人はとやかく言うけど、本人は泣きごとひとつ言うことなく一人で生きた」
 千華子は頑なに口を開こうとしない。
「それで最後はこの場所で野ざらしになって死んだ。カッコいいよなァ。穏やかないい顔をしてる。十分に生ききった人間の顔だよね」
 伊崎は像を喰い入るように見つめた。想像を絶する小野小町の晩年だった。千華子は衝撃を受け、また改めて女人像に見入っていた。小町の顔が千華子を嘲笑したような気がした。

内館牧子著「年下の男」P.242より引用


十分に生ききった人間の顔…
自分もそんな風に生きたいと思ったし、今後の生きる指針にしたいと思い、小町終焉の地と言われる、小町の老衰像がある小町寺(補陀洛寺)に予約をし、じっくり見させてもらった。(予約必須)

途中で気付いたのだが、旅行中はドラマ放送の20年後のまさに放送してた頃と重なっており、不思議な縁も感じた。

小町の老衰像は、仏像巡りを趣味とし、数々の仏像を見てきた私の目から見て、人生最大・最も魅力的な像だった。
とても小さい像だが、顔はしわしわで痩せこけ、しかし魅力的な笑みを湛えて、とても蠱惑的だった。
管理人の方が「じっくり見てください」と気を利かせてくださり、2人きりになった。
私はあまりに魅力的な像に惹きつけられ、このまま帰れなくなりそうだと思った。
「ずっとこの像のそばに居たい…」
小町が乗り移ってるのではないかとすら思った。小野小町は本当に魅力的な人物だったのではないかと容易く想像する事が出来た。

管理人の方が、像を見て涙を流す方もいると仰っていたが、わかる。
本当に小野小町が乗り移っているかもしれない。

ドラマでは、小町は憐れではないという思想も描かれるが、小町供養塔をはじめお寺の中をくまなく見させて頂き、そういう視点も勿論あるかもしれないし素敵だと思う反面、それとはまたちょっと違った、壮絶な最後を遂げた小町の苦悶も、そこかしこに寂しげに漂っていた…。

小町供養塔


京都旅行記〜京都の珈琲事情編〜

京都のカフェとコーヒーは、相当にレベルが高かった。☕︎
今回は、特にカフェラテに焦点を当てた。
味も美味しい上に、ラテアートは当たり前だと言わんばかりに完璧に出してくるカフェにしか当たらなかった。
全体のレベルが極めて高いので、やはりここは気になるお豆についても質問させてもらった。豆の種類、焙煎度合い…
関東と同じような豆だったけど、関東とは明らかに何かが違う。
とあるカフェは関東にも進出したので、同じ店の店舗違いで比べる事が後に出来たのだけど、やはり京都と関東とでは、同じ店でも少し違いがあった。
結論、水なのかな?と…なった。
同じ日本でも地域によって全然違う。水もそうだし、地域の好みによる味作りもそうだし…
京都の水は、非常にいいらしいですね。
京都の珈琲、レベル高かった…ご旅行の際は是非♪
比べるのも楽しい&旅の楽しみも広がりますよね☺︎

京都のカフェ「here」さん♡
他店は写真撮り忘れました。゚(゚´Д`゚)゚。


おしまい。

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