夜12時間寝ません! トドラーになってからの注意点
はじめに
低月齢のときは本当に大変だったけど、最近は安定して寝てくれて大助かり…このまま平穏がつづくのでは…という幻想に包まれていた10〜16ヶ月…その日は突然やってきた。
THE☆睡眠退行〜!!!!!
えっ嘘でしょ。今更?!調べてみたら17ヶ月睡眠退行はあるあるらしい。子供の発達ってすごいね(遠い目)
まぁこの睡眠退行についてはTwitterのログをご参照ください。
今回の本題は、この睡眠退行の引き金にもなったんじゃないかな〜と思われる「トドラー以降によく起こる問題」についてです。
ジーナ先生の快眠講座とトドラー編の著書では、睡眠に限らず育児全般について言及されているので、睡眠について十全に書ききれていないところも多い気がします…
そんなとき!私が頼りにしているのがファーバー博士です!!!
痒いところに手が届く。
さすがファーバー先生。
私が最近「これでいいのかな〜」と悩んでることについてドンピシャで書いてくれてました。
博士〜!!ほんと!?他でもない博士にそう太鼓判押してもらえると安心します。
というわけで今回は、この本の241〜255ページの「その他のよくあるスケジュールに関する問題」を熟読し、まとめました。(長くなりすぎたので3項目のみご紹介します。削った項目:ショートスリーパー問題、睡眠環境の問題、テレビやパソコン、電話の問題)
やや直訳じみた表現があるのはご容赦ください。
乳幼児の一般的な睡眠時間
まず問題の詳細を見ていく前に、年齢別の適正睡眠時間をおさらいしましょう。
まずはファーバー博士の著書から引用。ふむふむ。1歳6ヶ月はトータル11時間〜12時間15分で、うちお昼寝は2時間というのが一般的なようです。つまり夜間は10時間前後の睡眠が必要ということですね。
お次は、岡田(有竹)清夏先生(東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター)の学術記事からの引用です。(引用の引用なので研究ではやっちゃいけないやつですねw)
こちらでは1歳〜2歳はトータル11時間〜14時間となっています。1歳なりたても含まれているので14時間が最大値となっていそうですね。
他にもググると諸説出てきますが、見た範囲ではやはり1歳6ヶ月〜2歳は11時間〜13時間が妥当な睡眠量かなという印象です。
また、ファーバー博士によると、よっぽどのことがない限りこの「一般的に必要とされる睡眠時間」というのは範囲内に収まるはずだ、とのことで、彼自身が診察する際もまずは範囲内だと仮定していたそうです。
同じ原因から起こる3つの問題
というわけで、トドラー以降の子どもに夜12時間、お昼2時間寝ることを期待するのはかなり無理があります。
この無理が祟って起こる問題が以下の3つです。
早朝覚醒
就寝時間に荒れる問題
夜中に長時間起きてる問題
図にすると下の感じですね。
あるあるー!めちゃあるー!!
原因は、子どもが必要とする睡眠時間以上の時間をベッドタイムとしていることです。(※ジーナママ向けの記事なので十分な睡眠が取れていると仮定しています。先述のレンジ以下の場合は先に解決すべき問題があると思った方がいいでしょう。お子さんに必要な睡眠時間の見極めがキモですので、ご注意ください)
個別に注意点と解決法を見ていきましょう。
ファーバー博士は「お昼寝を極端に短くすれば夜12時間睡眠にすることもできる」とだけ書いていますが、解決策を読むに、あまり推奨していないようです。
解説をわかりやすくするために、3つとも子どもはトータル12時間睡眠が必要で、お昼寝を2時間しているとします。
1. 早朝覚醒
例えば19時に寝かしつけるとすんなり寝て、お昼寝は2時間、ただ朝はどうしても5時起き、という子の場合を考えてみましょう。疲れすぎの早朝覚醒でないことが前提になっています(疲れすぎの場合は泣きながら起きたり、日中ご機嫌斜めだったりします)
もし5時起きではなく6時起きに修正したい場合は、徐々に睡眠時刻をずらしていき最終的に20時になるようにしましょう。7時起きにしたい場合は21時までずらします。起床時刻も後ろずれするはずなので、お昼寝の開始時間も徐々に後ろ倒しになるでしょう。
2. 就寝時間に荒れる問題
例えば19時に寝かしつけても21時になってようやく寝る、朝は7時に起き、お昼寝は2時間、という子の場合を考えて見ましょう。
朝はスッキリ目覚め、日中もご機嫌に過ごす。
なのに就寝時刻にベッドに入れてもなかなか寝ず、ずっと泣いたりゴロゴロしていたりする、、、
おそらく毎晩観察していると最終的に寝入る時刻は一定しているはずです。例では21時ですね。この子にとってはそれが一番寝やすい時間なのです。最善最速の解決方法は、就寝時刻を21時に設定することです。
もし早めの就寝時間にしたい場合は、まずは起床時刻を徐々に早めていき、お昼寝の長さは変えないようにしましょう。そうすれば、徐々に早めに寝てくれるようになります。
3. 夜中に長時間起きてる問題
まず、この夜中に長時間(1時間以上)起きていることが気づかれないケースもままあるようです。ベッドで空想したりゴロゴロしたりするのが好きな子もたくさんいます。
素人の私は静かなら放っておいてよくない?と思ったんですが、ファーバー博士は以下のようにおっしゃっております。
なるほど〜確かに子どもって今まで出来ていたことが、ある日突然できなくなったりしますもんね、問題のタネは無くしときましょう、ということですね。
この問題も解決方法は、1と2と変わりません。夜に必要な睡眠時間を把握し、お昼寝時間は変更せず、起床時刻か就寝時刻を調整します。
例えば19時〜夜中1時、夜中3時〜朝7時まで寝ている場合は、就寝時刻を2時間後ろ倒しにします。
注意点:夜中の覚醒のとき、お子さんがやりたいことをやっていればご機嫌で起きている、というのがこの問題が単なるベッドタイムが必要睡眠時間よりも長いから引き起こされているかの見極めポイントです。もし添い寝をしたりドライブしたりして眠るようなら、他に問題の原因があるかもしれません。
ファーバー博士とジーナ先生のアプローチの違い
面白いのは、いずれの場合もファーバー博士はお昼寝時間を削るのではなく、夜の睡眠時刻または朝の起床時刻を調整することを勧めている、という点です。
ジーナ先生は何よりも夜7時〜朝7時の睡眠を重視されている印象を受けるので、ここは考え方に差がありそうです。
ファーバー博士の理論では、子どもは睡眠の分割回数に関してはかなり柔軟ですが、トータルの必要睡眠時間の調整はできないということになっております。またそれぞれの睡眠の直後と明けは睡眠が深いフェーズになっているので、あまりそこをいじりたくないのではと推測します。
娘に関してはお昼寝を途中で起こすとガチギレなさるタイプなのと、保育園ではそこまで調整していただくわけにもいかないので、ファーバー博士オススメの方法で就寝を20時ごろとしています。(1歳6~7ヶ月のあいだは夜20:00~7:00の11時間+お昼寝2時間弱で安定しております)
まとめ
いかがでしたか?
トドラーの合計睡眠時間は11~13時間が適正
夜間12時間連続睡眠は厳しくなってくるかも
睡眠時間合計は多くできないけど、就寝時刻または起床時刻は調整可能
当然といえば当然のことかもですが、なかなか私には学びが多い内容だったのでシェアさせていただきました。
皆様の快眠を祈っております!