ファーバー式ネントレ完全解説
ネントレを行うにあたり、いわゆる「タイムメソッド」「クライイングコントロール」「ファーバー式」と呼ばれるものについて調べたのですが方法や出展が明らかでなかったり色々苦労したので完全解説します。
また、泣かせるネントレは本当に覚悟が必要です、中途半端に行うと赤ちゃんも保育者もしんどいですし、一貫しない対応がもっとも有害です。
ただ、私自身試してわかったのですが、全く「泣かせっぱなし」と言うことはありません。赤ちゃんにきちんと保育者の存在を知らせ続けるので、トレーニング中は親も大変です。そしてトレーニングが開けて娘が夜寝るようになった後、それまでももちろん愛しかったですが、より一層愛を感じる余裕、そして目が覚めている間に娘に丁寧に接することができるようになりました。子供を一時的に泣かせてでも、その後の質の向上を考えるとメリットの方が上回るなあという所感です。
ファーバー式ってなに?
乳幼児睡眠の権威のリチャード・ファーバー博士が開発したメソッドです。赤ちゃんが1人で寝られるようにするトレーニング方法の一つで、赤ちゃんが覚醒している時にベッドに置き、自分で寝付けるまで初めは3分、次は5分とたとえ泣いていても赤ちゃんを1人にしてあげて、だんだん赤ちゃん自身で寝付けるようトレーニングしていく方法です。短時間でも赤ちゃんを1人で泣かせることに抵抗を持つ保護者も多く(私もその1人でした)いますが、その後の親子の愛着関係には(少なくとも意識的には)影響がないことが複数の研究で確認されています。
どんな赤ちゃんに効果的?
結論から言うと健康な生後6ヶ月以上のお子様に適用です。
個人的には日中のお昼寝リズムと食事のリズム、食事量を調整してもうまくいかない場合の最終手段として用いることをお勧めします。
赤ちゃんが夜通し寝られるようになると常識的に考えられている月齢は、国によって様々です。例えばフランスでは(フランスの子どもは夜泣きをしない)6週間~6ヶ月の間には夜通し寝るのが普通だとされているようですし、日本では5歳になっても1人でぐっすり眠れる子はそんなに多くはないのではないでしょうか?
いずれにせよ、生後2ヶ月までは赤ちゃんが1人で寝付くことはできないと考えて良いでしょう。また、そこから生後4ヶ月くらいまでに赤ちゃんは睡眠サイクルの切れ目の時に自分で再入眠する方法を身につけます。この時期までに保護者がどの程度赤ちゃんに干渉しなかったかが決め手になります。なので、生後6ヶ月を過ぎても夜中2回以上目を覚ますようなら、なんらかの対策をしなければ長いあいだ睡眠問題に悩まされる確率が高いです。また、対策は早ければ早いほど効果的です。
ファーバ式の行い方
Solve Your Child's Sleep Problems: Revised Edition: New, Revised, and Expanded Edition (English Edition)のクライイングコントロールの部分のみ訳してます。
寝かしつけの開始時間は、赤ちゃんの普段の就寝時間よりも早めないでください、むしろ遅くてもいいくらいです。はじめの何晩かは、普段の就寝時間から30〜60分遅めに寝かしつけを始めることで、赤ちゃんの学習プロセスをスピードアップさせ、より早く寝付けることもあります。しかし就寝時間が遅くなったからといって起床時間を遅らせること、またお昼寝時間を延長することはしないで、通常通り起床させ、お昼寝させてください。
赤ちゃんが覚醒している状態で、夜間寝て欲しい場所であるクリブやベッドに横たえます。赤ちゃんが夜中に目を覚ましてしまった際と同じ状況で寝かしつけるようにしましょう(クリブかベッドのなかで寝かせるように。抱っこされたり、ゆらゆらさせて寝落ちさせないように。)夜間覚醒した場合も同様の手順で再入眠させます。
寝かしつけや夜間覚醒の際に、赤ちゃんが泣いたり保護者を呼んだりした場合は、表のインターバル時間に沿って簡潔にあまり時間をかけずに赤ちゃんの様子をみに行きましょう。(だいたいのご家庭でこの表のインターバル時間で実践できています。インターバル時間が長過ぎるように感じるなら、あなたが耐えられるインターバル時間に調整してはじめましょう。例えば初日は、1分、3分、5分など。赤ちゃんの待ち時間が徐々に増えるようにして、赤ちゃんが寝て欲しい状況下で寝付くのに充分な長さのインターバル時間をとっていれば、どんなインターバル時間でも大丈夫です。)
その夜の最大インターバル時間に達した場合、その最大インターバル時間で部屋を出ることを繰り返します。あなたが部屋の外に居る間に赤ちゃんが入眠するまで、決してインターバル時間を長くしないでください。
大抵は4-5日でかなりよく眠るようになります。もしさらにトレーニングが必要な場合は、表の通り7日目まで続けてください:もし入眠問題が改善されつつあるもののまだ完全には解決されない場合、各インターバル時間に数分加えて続けます。しかし、もし入眠問題が改善しない、もしくは悪化するようなら、アプローチを変える必要があるかもしれません。
赤ちゃんのところへ行く際は毎回必ず1〜2分以内で切り上げましょう。やるべきことは赤ちゃんを(そしてあなた自身を)安心させることで、赤ちゃんを泣き止ませる必要はなく、また決して入眠を手助けすることではありません:ゴールは赤ちゃんに自分自身で眠りにつくことを学んでもらうことなのです。(たとえ、あなたが入室したときにいったんは落ち着いても、また退室する際にはおそらく泣き声は強くなるでしょう)落ちているぬいぐるみやブランケットを元にもどしてもよいですが、もしまた赤ちゃんが投げてしまうようなら次の入室までそのままにしておきましょう。
赤ちゃんが夜中に途中で起きてしまった場合、その夜の最小インターバル時間から再度はじめて、また最大まで徐々に伸ばしていきましょう。
朝(通常5-6時)まで、夜中に起きるたびにこのルーチンを続けましょう。たとえ通常の起床時間より早くても、この時間になると再入眠する可能性は低いです。赤ちゃんが5-6時もしくはそれ以降に起きた場合、もしくはそれ以前から起きていて目を覚ましている場合、ベッドからだして朝のルーチンを始めましょう。別の部屋ですぐに寝てしまわないように気をつけてください-すべての夜の睡眠は同じ場所になるようにすべきです。朝になって赤ちゃんが通常の起床時間になっても寝ている場合は、たとえ夜中起きている時間があったとしても、起こしましょう。
もしお子さんが自分のベッドルームから自力で脱出してしまうようなら、ベッドルームのドアにチャイルドゲートを設置(お子さんのベッドルーム全体をベッドにしてしまうイメージです)して、インターバル時間ごとにゲートのところへ行ってください。数日の間、床で寝てしまっても問題ありません。
あなたの赤ちゃんがコットで同室で寝ている場合、就寝時間にコットに赤ちゃんをいれましょう。インターバル時間になったら保護者は自分のベッドにいたままで、簡潔に声がけをしてください。または、同室にいることが赤ちゃんを刺激する、もしくはあなたがその方が落ち着けるなら、同室だとしても まるでその部屋が赤ちゃん自身のベッドルームであるかのように、いったん部屋を出て、インターバル時間のたびに戻ってきましょう。(もし赤ちゃんがあなたが同じ部屋にいなくても自分で眠れることを学べば、夜の自由時間が増えます。赤ちゃんがあなたの存在に気づかない限り(例えば完全に暗闇にしてあなたが静かにする、もしくは赤ちゃんの視界に入らないところで寝るなど)、同様のことが実現できます。)赤ちゃんが夜中に起きた時も、同様の対応をとりましょう。
赤ちゃんが同室でベビーベッドで寝ている場合も、赤ちゃんが自分のベッドにいることを拒否してあなたのベッドに入ろうとしたら、あなたを追って部屋の外に出ようとしない限りは、9と同様のアプローチをとりましょう。ベッドにいることを拒否する場合は8で述べた通りベビーゲートを設置する必要があります。部屋を出て、ベビーゲートを閉めて、赤ちゃんが自分のベッドにいられるようになるまでインターバル時間を長くしていってください。
赤ちゃんがあなたのベッドで寝ている場合、まだ赤ちゃんに嘘が通用するならインターバル時間の間は赤ちゃんに対して反応するのを差し控えてください。できない場合、部屋の外に出るしかありません。この場合もベビーゲートが役立ちます。
お昼寝にも同様のインターバル時間を使いましょう、ただし、30分以上寝ない、もしくは短時間寝て起きてしまい元気いっぱい泣く場合は、そのお昼寝は終了させてしまいましょう。少なくとも初期の頃は、あなたが止めようとしている関連づけなしに赤ちゃんが自分自身で寝付いたなら、あとになって赤ちゃんが別の部屋で寝てしまってもかまいません。ただし、お昼寝の合計時間は増やすべきではありません-前夜に眠れなかった分を、日中のお昼寝の間に埋め合わせさせるべきではありません。また、夕方遅く(16時以降くらい)までお昼寝をさせ続けさせないでください、夜の就寝を妨げる恐れがあります。(訳者注:短いお夕寝を16:00〜17:00の間にさせるのが問題なのではなく、例えば14:30ごろからずっと寝てて16時になっても起きない場合は起こそう、ということだと思います)
必ず慎重にインターバル時間を守り、赤ちゃんの睡眠状況の進捗を精確にモニターするために睡眠パターンを記録しましょう。
実際行ってみて
私はジーナ式と並行して行ったおかげで、4日目には結果が出ました。以下ログです。7ヶ月の時行いましたが、24ヶ月現在もよく寝る子です。本当にやってよかった。
すみません、ここからは娘との実際の記録をただ事実だけ書いているのですが、本当に2人で頑張ったというか、なんかこの時期に関しては本当にプライベートなことな気がしているので、あんまり気軽に公開したくないなあということで有料にしてます。特に有用なことも書いてないと思います。もし個々の記録がサンプルとしてみたい場合は、他ブログなどやってみた!系は多いのでぜひググってみてください👍
娘がファーバー式行った時の状況
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