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最もやりがいを感じた仕事



指導で最もやりがいを感じた瞬間

技能五輪の指導員をしていたときが最もやりがいを感じた時期でした。最初は人に物を教える経験がなかったため、指導することに対して不安があり、やりたくないとも感じていました。しかし、実際にやってみると、人が成長する様子を間近で見ることが面白くなり、選手の成功や失敗を自分のことのように感じるようになりました。選手が成長するために、自分の持てる技術を全て伝え、彼らがより良い状態になるよう全力を尽くしました。その結果が出た時の達成感は、自分が実際に競技に参加するよりも大きかったです。

最も困難だったこと

指導中に一番困難だったのは、選手との想いのすれ違いでした。自分が良かれと思って勧める訓練が、選手にとっては無駄だと感じられたり、信じられなかったりすることがありました。最終的に選手自身がその訓練の必要性に気づくこともありますが、目の前の課題にしか取り組まない選手もいました。彼らにどう気づかせるかが一番の難題でした。

すれ違いを解消するための工夫

そのすれ違いを解消するために、徹底的に選手と話し合うようにしました。話し合いが解決につながった選手もいれば、何も変わらない選手もいました。この経験を通して、すべての人に通じる正解はないということ、人を変えることはできないということを学びました。変えられるのは自分だけであり、指導員としては自分を変えるための「キッカケ作り」を散りばめることが大切だと実感しました。

自分を変えるキッカケ作り

「自分を変えるキッカケ作り」として、自分だけの話ではなく、他の人の成功や失敗談を共有するようにしました。また、本を読むことを勧め、リアルの本を渡すことで、指導を深めました。電子書籍もありますが、リアルな本は手渡ししやすく、相手にとっても特別感があるためです。

本を通じて伝えたいメッセージ

本を通じて伝えたかったメッセージは、「自分は理想の自分になれる」ということです。大きな目標は時に挫折を招くこともありますが、プロセスを小さく分けて着実に取り組めば、必ず理想に近づくことができる。このことを伝え、選手たちの成長を後押しできたら、指導員として十分な効果だと感じていました。

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