【お陰様で達成しました!】虐待をなくすために私ができること:オンラインで親たちを救う、 寄付型クラファン #こどもギフト のお知らせ
*photo credit: Kotetsu Nakazato for NEUT Magazine
他人事じゃない。誰でも虐待をしてしまう可能性がある。
子どもの自殺が増加しているとのニュースを目にした。絶句した。悲しいことに、緊急事態宣言後、家庭内での虐待の件数も大幅に増えているという。新型コロナによる経済的困窮や、他者のつながりが隔絶されてしまった結果だと考えられる。
親になるまで、虐待のニュースを見るたびに、「ありえない、おかしな親がいるもんだ…」などと、考えていた。しかし、自分が当事者になり、それは全くの見当違いだということに気づいた。
子どもとの人生は、何ものにも代えがたい幸せで満ちあふれているが、ときには孤独な瞬間が必ず訪れる。自分より幼い個人と近距離で関わることは、理不尽なことも少なくなく、ときには私利私欲を捨てて振る舞わなくてはならない。かくいう私も、出産直後の心身や生活の変化によって寝不足だった時期、いやいや期でなにをやっても泣かれていた時期、幼い子どもと二人きりで過ごす瞬間は、取り残されたような寂しさに襲われていた。私自身、かろうじて、子どもへ優しく接する余裕を保ちながらここまで生きてきたが、もし、頼れる人がいなかったら?自分も配偶者から暴力をうけていたとしたら?保育園にも入れず、病気をして働けなくなったなら?身寄りのない見知らぬ場所だったら?と考え始めれば、想像を絶する。
虐待は、児童相談所の公的団体だけで防げるものではない。私達ひとりひとりが『親たち』へ優しい社会をつくるところから、救える命があるのである。
コロナ禍で虐待をなくすために私たちができること。
昨年から児童虐待防止への啓発活動『こどものいのちはこどものもの』プロジェクトに参画した。意見書をまとめて政治団体や起業に届けたり、実際の虐待をなくすための活動をしている方々への取材・発信からはじまり、ReadyForさんと一緒に『こどもギフト』という寄付型クラウドファンディングを開始した。
メンバーは、犬山紙子、坂本美雨、ファンタジスタさくらだ、福田萌、眞鍋かをり(敬称略)の五人の芸能や表現活動に関わる母親たちで、私はこのそうそうたる面子の中に6人目として参加した。この寄付型クラウドファンディングでは、社会的養護を必要とするこどもたちに対して支援を募っている。いままで、児童養護施設、里親団体、シェルターなど様々な団体をサポートし、総額6,010万円以上の支援金を集めることができた。
今週から始まった、第四弾の企画を2つご紹介したい。
プロジェクト1・【きずなメール】安心を言葉にのせ孤育てを防ぐセーフティネット強化を
「きずなメール」とは、「安心・つながり・たのしみ」を子育て中の母親や父親にLINEやメールで継続して届けることで「孤育て」を防ぐことを目指したメールマガジンである。
彼らの取り組みはまさに、虐待の予防活動。今にも虐待に至りそうな「ハイリスク」層ではなく、深刻な状況にいたっていない「虐待ローリスク」にアプローチとして事前に防ぐ活動を目指しているのが特徴だ。
「ゆるやかにつながり続ける」ことを重視し、妊娠期から3歳の誕生日まで、子どもの成長に合わせ、子どもの発達・成長についてや親自身の心身の健康管理アドバイスやメッセージ、また、住んでいる地域の支援情報など切れ目なく配信するのというものである。
「きずなメール」では、外国人の親たちへのサポートもしており、今回集めた資金で翻訳したメールマガジンを配信する予定だという。
プロジェクト2・産後うつを防ぐ:産前産後から継続した助産師のオンラインサポートを
「じょさんしonline」は、オンラインで産前〜子育て、助産師に専門的なアドバイスや子育ての相談ができるサービス。これまでも緊急事態宣言の中、自治体がサポートしきれない分、オンライン両親学級を積極的に行っていた。相談には通常参加料が必要だが、今回、若年妊婦やシングルの方など、お金を払って参加することが難しい層にも継続的なサポートを行うために、プロジェクトを始めた。
虐待支援全般、コロナでいままで通りうまくいかない現状があるなか、今年は特にオンラインを通じてサポートしてくれる団体に注力したいと思い、
この2つの団体とご一緒させていただくことにした。
声をあげればあげるほど変わっていく世の中
一年間「児童虐待防止」の活動に携わって思ったことは、ここまで、賛同しない理由がない啓発活動もなかなかないということである。私は日々、環境問題や、ジェンダー平等など、さまざまな社会問題に関心があるが、どこにいっても、活動への反対派や、既得権益を得ていて動いてくれない人がいる。
しかし、「児童虐待をなくそう!」という意見にだけは、さすがに反対する人をみることがない。
社会をよりよくする。人類の未来を担う子どもたちを守るのに理由はいらないの。つまり、個人が声をあげたり、虐待について知れば知るほど、状況をより変えられるということだ。
日本では、チャリティー文化はまだまだ浸透していないところもあり、偽善だ売名だと批判する人もゼロではない。しかし、声をあげないよりはあげたほうがいい。私自身、この活動に携わったことによって、里親の仕組みや、シェルターなどの団体が抱える問題を知ることができ、それを多くの人に伝えることができた。
たとえ一人ひとりが、少額でも集まれば大きな助けになります。
もし、金銭的に苦しかったとしても、この活動や現状をソーシャルで拡散してくれることで助かる人がたくさんいます。
それは結果的に多くの命を救うことになるでしょう。ぜひ拡散、ご支援のご協力、よろしくおねがいします!
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サムネイル、
写真は、neutというメディアで、息子と撮影してもらった写真です★