夫の枕で眠る
仙台に越してきて半年が経った。
ここには知ってる道もなければ友達もおらず、
わたしにとっては夫とほぼ2人の世界にいる。
生きるためのリモートワーク中には毎日会議があり、人の顔を見るチャンスで、結構これに助かった。
人と繋がると社会と繋がり、生活に気付かされる。
部内の人とは近くもなく、どちらかといえば遠く寄りの関係性だが、わたしの名前と顔を知っている人はなんだか落ち着く。
落ち着くといえば、話しは脱線して、
夏になる前にIKEAでベランダ用のテーブルと椅子を購入した。
東北は夏でも夜は過ごしやすい日があり
縁側ではないけれど、まだ明るいうちにビールを飲んだり、お風呂上がりにアイスを食べたり。
それらが叶うスペースを設けた。
結局、夏が終わり、振り返れば、
利用したのはたったの2回。
夏至とその近くで昼を食べただけだった。
あっという間に季節は変わり、秋。
せっせと衣替えをして、圧縮していた布団を陽に当てて、
忙しなく2日かけて、既に迎えた季節に追いついた。
この時期から布団をかけすぎていたら冬は超えられないから、という理由をつけ、
一気にあたたかくしてはいけない。
超えられないのが怖いのだ。
少しずつ調節して、今日はパジャマの上に1枚着ようとか。
そうだ、これも秋の醍醐味だった。
布団を出したついでに、シーツも枕カバーも全部洗って綺麗にした。
今日は夫のいい枕で眠る。
2024/10/12
2日前のおばあちゃんの誕生日。
おめでとうって電話したら、とても嬉しそうな声を聞けた。
顔を見て話をしたくなった。東京に帰ったらモンブランを持って、必ず会いに行こう。