台湾の空気を存分に吸い込んで作品も成長!北斎漫画舞踏「そぞろ」台北公演 全公演無事に終了しました 22
すみだの北條工務店となりでの公演から2週間後、台北の萬座暁劇場で台湾バージョンの「そぞろ」を上演しました。
ご来場くださった台湾のお客様、支えてくださったスタッフの皆様、誠にありがとうございました!
北斎漫画舞踏「そぞろ」台北公演 皆様に支えられて無事に終了いたしました!
11月22日から24日、台北の萬座暁劇場で台湾バージョンの「そぞろ」を上演しました。
台湾バージョンというのは、そもそもこの北斎漫画舞踏プロジェクトはワークショップ生で公演に参加したいという有志の方と一緒に作品を踊るプロジェクトでもあり、職業、年齢、国籍など多種多様な背景を持つ方々が一同に踊る群舞が見どころでもあります。
今回の台北公演では出演者が舞踏家2名、音楽家が3名で行いました。
北條工務店となりという旧工場での公演が北斎漫画舞踏の出発点でありますが、劇場での公演という点も新しい挑戦でした。出演者と場所の違いを踏まえて台湾バージョンとして演出や音楽のアレンジを変えました。
台湾に到着して遭遇した地元の盛大なお祭りなどからも刺激を受け、台湾の空気を吸い込んでまた一段と作品として大きく広がったように感じています。
観覧後のアーティスト・トークではお客様から「どうして三味線ではなくガイダなの?」「雀踊りというシーンタイトルを知らなくても雀とわかった!」「工場のシーンで口から出したものは銃弾ですか?」「赤いハイヒールの意味は?」「銭湯のシーンが楽しかった!」などなど様々なご感想、質問を頂き、想像を膨らませながらとても楽しい語り合いの時間となりました。
また会えて嬉しい台湾のお友達、初めましての出会い、盛大な地元のお祭りもあったりして、この一週間の間でいろいろな嬉しい刺激が怒涛の波のように押し寄せて、一人ひとり帰る今回のメンバーの後ろ姿には、なにかふわりと来る前にはなかった台湾の風を感じます。
この素敵な場と機会を与えてくれた暁劇場の皆様、とても安心してパフォーマンスができるように支えてくださったスタッフの皆様、日本から応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。
萬座焦點:AGAXART《北齋漫畫舞踏:So Zo Ro》
JAPAN Focus : HOKUSAI MANGA BUTOH “So Zo Ro”
北斎漫画舞踏 「そぞろ」台北公演
2024/11/22~24
会場|萬座曉劇場(台湾・台北)
演出|我妻恵美子
舞踏|我妻恵美子、塩谷智司
作曲・演奏|大野慎矢 (KiMiMi)
ギター|プリンス王子 (ミックスナッツハウス)
唄|宇宙軒明星
舞台美術|大漁舟隆之
映像演出|高橋のぶ
照明デザイン|植村真
協力|岸野理恵、阿部製作所、石井製作所、高垣製作所
制作|AGAXART
萬座焦點 JAPAN Focus in Wan Theater
主辦單位|曉劇場
贊助單位|國藝會
總策劃|鍾伯淵
行政製作|葉育伶、林佑靜
行銷宣傳|陳家誼、陳筱婷
舞台總監|李文媛
技術統籌|林翰生
音響技術|張夢潔
製作協力|鄭詠元、陳威辰
遭遇した地元の盛大なお祭り!祝青山王爺生日快樂
青山靈安尊王,簡稱靈安尊王,俗稱青山王。
農曆10月22日的「正日」遶境是艋舺大拜拜祭典的重頭戲
在煙硝瀰漫之下,青山王爺每年都帥氣登場
萬華区、龍山寺駅にある青山宮の神様をお祝いするお祭りが農暦の10月22日(11/22)に行われました。
とっても激しい前夜祭がそぞろメンバーが到着した11/20から始まり、将軍様のパレードや爆竹、北管と呼ばれるラッパが大きな音で街中に鳴り響き、私達もお祭りに夢中!
ビデオ撮影を行っている途中でしたが白塗りで駆けつけました。
そして将軍様と写真も撮れて嬉しい。地元の方が「写真撮ってあげるよー」と白い私にお声かけてくれたのもアットホームでとても幸せなお祭りの日々でした。
配信中!【映像配信】北斎漫画舞踏公演「そぞろ」
すみだバージョンと台湾バージョンの両方の公演映像を楽しめます!
特典映像として2024/11/22~24に行われた台湾バージョン 北斎漫画舞踏「そぞろ」台北公演 を追加しました。合わせてお楽しみください。
デジタルチケット Digital Ticket
舞踏公演「そぞろ」をいつでもどこからでも!細かな表情の変化から指先の表現までとらえた特別な映像満載!初めて観るかたはもちろん、観劇した方もより一層楽しめます。
■ 配信期間 | 2024/11/22 19:00~12/22 23:59 (GMT +9:00)
■ 作品時間|69 mins
※一度ご購入頂くと、期間内は何度でも視聴できます。
11月8日~10日、東向島の北條工務店となりにて舞踏公演「そぞろ」が開催されました。この映像では9日の公演を配信します。
舞踏公演「そぞろ」
葛飾北斎の『北斎漫画』にインスパイアされ、踊る『北斎漫画』として2022年よりすみだで工場、銭湯、長屋文化をリサーチして踊りの作品にしている。3年目の今年は記念すべき節目の公演として、舞踏公演『そぞろ』をブルガリアの民族楽器ガイダの演奏やオリジナル江州音頭『隅田川』、舞踏ワークショップ生12名の群舞を加えて創作。すみだの旧工場で上演される本作は、劇場とは違った空間でより特別な観覧体験となる。舞台美術や映像の効果で身体がより多面的な表情を見せ、ときに工場の機械の中、ときに隅田川の水中にいるかのような、幻想的な舞踏を観客へ提供する。
ー 白い紙に滲む墨の一滴
そこから広がる北斎の世界 ー
夕方の商店街の賑いを横に迷い込んだ路地裏。影は長く伸び夜が近づき長屋の隙間に時が留まっている。「心に北斎は生きているか」。工場仕事帰りの一人の男が夕闇に誘われ『北斎漫画』が踊り出す世界へ。
北斎漫画舞踏
2022年、AGAXART代表であり演出家の我妻恵美子、舞踏家の塩谷智司、作曲・ガイダ演奏の大野慎矢(kimimi)を中心に結成、『北斎漫画の墨の囁き、街の響き』を発表。葛飾北斎が江戸の市井の人々を描いて『北斎漫画』としたように、すみだの人々の暮らしの所作を元に舞踏の振付作品を作ることをコンセプトとして北斎漫画舞踏と名付けられました。
2023年にはオリジナル江州音頭『隅田川』を唄う宇宙軒明星、ギター演奏のプリンス王子(ミックスナッツハウス)も参加し、舞踏と銭湯と盆踊りが融合していく作品『おどる湯』を発表。また会場である旧工場には大漁舟隆之による巨大銭湯画が7日間の公開制作を経て掲げられました。また、一般参加者が舞踏家と共に作品を作り上げる手法は「舞踏作品の新しい可能性」として注目されています。
【WEBサイト】 https://agaxart.com/hokusai-manga-butoh
日本を代表する芸術の融合、舞踏×北斎漫画!
なぜ『北斎漫画』で工場・銭湯・長屋をテーマに?
葛飾北斎が江戸の庶民の姿を描いた『北斎漫画』は今でも世界中の人々の関心を惹きつけています。私も北斎のように街の何気ない暮らしの様子から振付をし舞踏作品を創作していきたいと思いました。
舞踏作品を作るためにすみだの街、特に向島や京島界隈でリサーチをしようと思ったきっかけは、ぶらりと歩いていると工場や銭湯が人々の生活に溶け込んでいる密な風景に出会い、昔ながらの長屋が時代と共に変化していく姿に惹かれたからです。しかし、利便性を追求する再開発も進んでおり、歴史ある建物が取り壊され街の個性が失われつつある現状も見逃せません。この北斎漫画舞踏プロジェクトにより人々がすみだの街の魅力を再発見し、放って置くといつの間にか消えてしまうかもしれない街の個性について考える機会としたいです。
またアーティストの創作活動に触れる場を設け、物事の多様な見方を交換しあいたいです。映像配信ではこの取り組みを世界に向けて発信します。
【開催概要】
名称 | 舞踏公演「そぞろ」
日程 | 2024年11月8日(金)~10(日)
11/8(金)19:00
11/9(土)15:00 / 19:00
11/10(日)15:00 / 19:00
公演時間 | 約60分
会場 | 北條工務店となり(東京都墨田区東向島3-22-10)
料金(税込) |
一般チケット:3,000円
応援チケット:5,000円(オリジナルTシャツ付)
【割引】墨田区民:2,500円
【割引】学生:2,000円
【無料】高校生以下
【Pay What You Want】望むだけ支払う方式 ※チケット代の支払いが難しい方は550円以上でお好きな金額を選べます。
演出 |我妻恵美子
舞踏 |我妻恵美子、塩谷智司
作曲 |大野慎矢(KiMiMi)
演奏 |ガイダ:大野慎矢、ギター:プリンス王子(ミックスナッツハウス)、オリジナル江州音頭「隅田川」|唄:宇宙軒明星
舞踏ワークショップ生有志|
11/8~10:梅澤妃美、才川英子、後藤綾、室田渓人、シェリー・フー、丘街ココ
11/8~9:しょうたろう、松原淳子
11/9~10:星野祐子、水嶋愛子
舞台美術 |大漁舟隆之
照明 |植村真
音響 |山口宜大
制作 |宮﨑有里
【実施体制】
主催 |AGAXART、「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会
共催 |墨田区
協賛 |東武鉄道株式会社
助成 |公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
※「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会 事務局は(公財)墨田区文化振興財団が担っています。
舞踏とは?
1960年に日本で生まれたコンテンポラリーダンスで、土方巽と大野一雄が有名な創設者です。舞踏では既成の価値観を疑い、自身の体や内面、日本の風土、そしてダンスを問い直し、独自の視点で再構築します。身体の動きを発展的に捉える西洋のダンスとは異なり、衰弱した肉体にも美しさを見出し身体と潜在意識の繋がりを通してより深く人間のあり方を探求していきます。この独特な身体哲学と表現によって世界から関心を集めています。
『北斎漫画』とは?
浮世絵画家である葛飾北斎による絵手本です。北斎の代表作としては『富嶽三十六景』があり、その名は世界に広く世界に知られています。北斎は『北斎漫画』を「事物をとりとめもなく気の向くまま漫ろに描いた画」と表現しています。現代の漫画とは異なり作品は連続性を持たず、無秩序なままに描かれました。江戸時代文化9年(1812年)北斎が52歳の時に描き始められ、初版は名古屋の永楽屋東四郎から出版されました。その後も明治11年(1878年)まで出版が続きました。
我妻恵美子 AGAXART代表
舞踏・振付・演出
宮城県出身。1999年早稲田大学文学部を卒業と同時に舞踏集団・大駱駝艦に所属。2020年に独立し舞踏を中心とした舞台・イベントの企画制作を手掛けるAGAXARTを設立。
2015年に自らの震災経験を元に振付・演出した作品「肉のうた」を発表。パリ日本文化会館(フランス)より招聘され、同年第46回舞踊批評家協会新人賞を受賞。2020年台北国際芸術村の滞在芸術家として選出、舞踏ソロ作品「Future Temple」を発表し第39回 Battery Dance Festival(ニューヨーク)よりアジア代表として招聘される。
北斎漫画舞踏プロジェクトとして2022年すみだの町工場と職人さんをテーマとした舞踏作品「北斎漫画の墨の囁き、街の響き」演出。2023年すみだの銭湯文化をテーマとした舞踏作品「おどる湯」演出・出演。
AGAXART(アガックスアート)とは
AGAXARTは、身体、精神、魂の探求を通じて人々の創造性を高めることを目的としたアート集団です。ワークショップ、公演、イベントを企画運営しています。舞踏の身体操法を主軸にして言語では表現しづらい内面と向き合い、多様な表現を発掘する場を提供しています。異なる文化との交流を積極的に行い、地域資源の関心を高める取り組みを行っています。
メディア掲載情報
the japan times
号外ネット墨田区
墨田区民ニュース
Yahooニュース
すみだノート
ステージナタリー
すみだ文化芸術情報サイト
報知新聞「すみだ地域コミュニティ紙」
東都よみうり
すみだ経済新聞
すみだノート
すみだ文化芸術情報サイト
「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)とは
葛飾北斎が 90 年の生涯を過ごした隅田川流域で、墨で描いた小さな夢をさまざまな人たちの手で 色付けしていくように、芸術文化に限らず、森羅万象あらゆる表現を行っている人たちがつながり ながら、この地を賑やかに彩っていくことを目指していくアートプロジェクトです。「北斎」と「隅田川」を主なテーマに、すみだの地域資源を活用する多彩な企画を約 4 カ月にわたって展開していきます。
【WEBサイト】 https://sumiyume.jp/