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私がバカだった頃の話

長い夏休みも昨日で終わり
今日から登校の娘をさきほど見送りました。

幾分か過ごしやすい瞬間もあり
いよいよ夏も終わりの気配。
ですが台風も接近中で気がかりな週末になりそうですね。
みなさんお疲れ様です。
株式会社New Agendaの石川恵美子です。

今でこそ多くの方のキャリアカウンセリングをさせて頂き
またキャリアコンサルタント養成講座に講師として登壇し
多くの方々にキャリアコンサルタントの学びを
お伝えしている私ですが…
今日はそうではなかった時代の私についてお話ししようと思います。


体のラインを強調させないふわっとしたお洋服を着ているだけで
「妊娠したんじゃない?」と言われることに辟易したニコルが
その旨ポストしていました。

これに対して引用リツイートしたのですが
結婚してなかったら結婚はまだ?
結婚したらしたで子どもはまだ?
服装が変われば子どもできたんじゃない?
1人産めば2人目は?
子どもは私立?公立?等など

相手の立場や背景を無視した
「自分の訊きたい事だけを訊く」方々の神経が苦手です。
相手には様々な背景や価値観があり
言葉にも「かもしれない」をいつも捉えて
コミュニケーションを取りたいですよね。

▼芸能人だと注目度も大きいのでしんどい…▼

と、こんなことをいっていますが……
私が元から相手の背景を鑑みてコミュニケーションを取れる
人間だったかというとそうではありませんでした。

私が変われたのはキャリアコンサルタントの資格をとり
多くの方々の悩みを傾聴させていただくようになって初めて
相手の背景や価値観は様々で
自分の価値観や想いとは絶対一緒ではないと
身をもって理解できたからです。

しかしキャリアコンサルタントの勉強をする少し前に
自分の中で「訊いたらあかんことを訊いてしまった。
なんて自分は浅はかで馬鹿で無礼なんだ」という事がありました。


先ほど元気に登校した娘。
元気にスクスク育っていますが実は生まれたての頃
心室中隔欠損症という病気でした。

簡単に言えば心臓の弁が育ち切らないまま生まれちゃった!
というもので定期的に心音や心臓の成長具合を
診察してもらわなければいけませんでした。

定期診察は市内の大きな総合病院の小児科です。
総合病院の小児科は街の小児科の病院とは異なり
素人の私がパッと見ただけでも
重篤な患者さんが多くいらっしゃいました。
特に心臓系の病棟だったので…
それは詳細を書かずもがなだと思います。

娘は心室中隔欠損症でしたが、心臓の弁はスクスク育っていき
ミルクもぐんぐん飲み、ぷくぷくとした赤ちゃんだったのもあり
病棟では非常に浮いていました。

周りは重篤なお子さんばっかりなので
「なんであの子はここにきてるの?」
「何の病気なの?」「関係ないんじゃない?」といった
視線を感じていました。

実際に「お元気そうだけどどこが悪いの?」と色んな人に
何回も訊かれ「私の子は心臓がダメで…今度手術」等など
相手のお子さんの症状をきいて
心がどーんと重くなることが多くありました。

何度目かの定期健診のある日…
娘と同じくらいぷくぷくと元気そうな
赤ちゃんに出会いました。
私は『わぁ!娘と同じ症状かもしれない
(定期健診に来てるだけで・元気なのかも)』と思い訊いたんですよ…
初めて。いつも私が訊かれているように…
「お元気そうですよね。どこが悪いんですか?」って

するとお母さんはちょっと苦笑いをして
「元気そうですよね(笑)でもこの子耳が全然聞こえなくて」と。

あの時の自分の浅はかさ、馬鹿さ加減、もう絶望しました。
自分の思い込みだけで、想いだけで会話してしまった。。。
そんな瞬間でした。


キャリアコンサルタントの資格の勉強をする中で
いつもこの話を思い出していました。
自分の関わりがひとを傷つけるかもしれない。
相手を慮って対話しよう。
それは今も続いています。

相手の背景や価値観をあたかも自分の事のように
捉えようとする、共感的理解(共感)というスキルが
自身の中にあれば「自分の訊きたいことを不躾に訊く」ことは
ないでしょう。

共感的理解について「あたかも~(as if~)」の動画はこちらで

併せて2000回以上視聴されている
共感と同情の違いついての解説はこちら

YouTubeでは上司と部下の関係性について
解説していますが、超傾聴のスキルの・受容・共感・承認・傾聴は全て
人間関係のコミュニケーションの中で非常に役立ちますので
是非親子関係や恋人等など対人関係で困っている方も
ご自身の振り返り用に是非チェックしてみてください。

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