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個性の尊重と心の豊かさ そしてぼーっとすること 他人への関心

 いろいろブチ込んだ題名ですみませんが…。

 私は、調理補助の仕事場で、常にカオスの中に居た。

 ぼーっとしてると怒られる!
 時間がないから!
 急がなきゃだから!

 実際、怒られたのは、たったひとりからだったけど、

 でも、先入観で、「怒られる!ぜったい怒られる!急がないと怒られる!一寸一秒でも無駄にすると怒られる!」と、思ってバタバタしていた。

 それは、小学校のころにイヤな同級生に煽られた事からだったけど…


 私が ぼーっとしているときは 大抵先々のことを読んでいた。


 そこを煽られても困るのだ。


 作業をしながら、ちゃんと先を読んでるし、ただ、ぼーっとしているわけではなかった。

 しかも、その方が合理的効率的にできて絶対早い!!
 と、言う自信があった。

 (それができないやつは ばかなんだ)

 と、ヒドイ言葉で唱えつつも……

 ここに勤め始めてから 自分なりのスタイルができないで そのまま4年目に突入した。

 家の中で、誰も見ていないと自分なりのスタイルで、流れるように作業ができる……

 誰にも遠慮は要らないから……

 けど、もうなんじゅうねんも、人がいるところでは、集中して自分のスタイルが貫けないんで

 作業をしながら、先のことを考えて流れるようになんて出来なかった。

 同じ職場の人にアドバイスを求めて、
「早さじゃないよ?効率を考えているんだよ」
「M坂さん(ベテラン)見てると、早くは やってなくても 効率よくやってるけどね」
「流れを頭に叩き込むんだよ」

 その部類のアドバイスは、聴いても頭をスルーした。(他意なく)

 なぜなら、小学生のそのイヤな同級生は、何度も私にカナキリ声を刷り込んだので、すっかり、いんぷっと!されているのである。

 なかなか、振り払えないまま、

 よねんめになったが、


 元・店長の清水さんも、考えながら作業しているときに 栄養士のサクラさんに「ぼーっとして(笑)」と、わらわれているのを発見してしまった。

 (あ…………………)

 話は変わるようだが、
 サクラさんの手相も清水さんの手相も観せていただいた事があった。(むかし)

 サクラさんは、直さま答えをだす、けど深くは考えない相(かと言って間違えた答えを出すわけではない)
 清水さんは、深く考え、時間はかかるが色々な可能性を考える相だった。

 サクラさんタイプは、さっさと一つの答えを出すタイプで、それゆえ、清水さんタイプに理解がないのだ。

 私は、手相の知識を知ってから、こういうタイプの分かれ方があるのを知った。

 どこか腑に落ちたところが……

 清水さんは、清水さんのやり方で淡々と仕事をこなし、ラップかけのように 考える必要もなくただ手を動かせばいい単調仕事になると しゅばばばば…!と、手早くやる。

 なるほど〜〜

 周りをよく観察すると、仕事ができる人たちは、ゆっくり動いても要領がいい。

 そして、メリハリよくやっている人もいる。 

 う〜〜ん。

 私の中で、カナキリ声の同級生は消えていった。(さようなら〜〜)


 そして、清水さんの問題だ。

 暫く、私は清水さんの個性の中で「スカす」ところが受け入れ難くなっていた。

 (カッコつけるから、一部に反感持たれる…)と、みていた。


 アットホームな、

 人間味溢れる、

 「寅さん」や「三丁目の夕日」みたいな世界を理想としてみるようになった。

 清水さんの世界は、
 話をするわけでもない、聞くわけでもないが、

 ビジョンとして、想像ができた。

 物事や出来事に対する反応からだ。

 厳しく、世知辛い世界だった。

 本人がそうだというのではない。そう本人が感じているようだった。

 他の人の世界は、同じような人もおり、温かい人情世界が伺われる人もいた。

 私は、しばらく清水さんを否定した。


 しかし、


 
 想い出した。



 清水さんは、私の個性がかなり強いのを傍で見てて

(人の個性はそれぞれだから…)


 と、心の中で唱えてた人なのだ。

 私は、すっかりそんなことも忘れて

 清水さんを否定し続けていた。


 個性の尊重復活せよ………!☆


 世の中広いんだから、

 いくら、自分が人情世界でぬくぬくしたくたって……

 他の人の世界を否定して良い訳がない☆


 だから、


 清水さんの世界を認めよう。


 きっとあれ……


 動物占いで、「黒豹」なんか入ってるぞ……


 人の個性は尊重しなきゃ


 そういうことだ……


 わたしも、


 ガラスのようなつめたさ、真面目さに型どられたあの実家をでてきたんだ…

 かつて、そこでカッコつけてたんだ。

 私にも、「黒豹」の要素あります。


 さあ、帰ろう

 うちに帰って、

 あたたかい風貌の

 主人にあって、

 アットホームな世界を

 ひたひたと、

 ぬくぬくと、

 めをつむって

 「オキシトシン(愛情ホルモン・脳内物質)」を詰め込もう

 ずっと欲しかった

 私の世界だ…

 (よくグレなかったね)


 清水さん、ごめんね、今まで心の中で清水さんの世界を否定し続けてたことは、作業していてわかっちゃったかも知れない。

 けど、主義は違っても

 否定はしちゃいけないんだ。


 かなり、紆余曲折したけれど……、

 少し作業も早くなってきた。

 あと、もう少し、

 指とか、集中力とかなんとかなれば……


 私には、今度は「リウマチ」の疑いをいわれた……


            おしまい🐥



 


 

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