仕事の上達って……?
私は、調理補助をやっている。しかし、なかなか上達しない。元からの要領の悪さか、人付き合いが怖くて、戦々恐々としながらやっているせいなのか…
それまでは、飲んでいる薬が減れば、自然と早くなるだろうと思っていた。けど、働き始めた3年半前の4分の1位の薬の量になっても、仕事のスピードは他の人よりも劣る。なんとか、雇ってもらっているものの、満足がいく働きぶりでは 私としてはなかった。
それでも、雇う側は 私が何回か辞めたいと申し出ても、何回も踏み留まらせてくれた。
人手が少ないせいもあるが、周りの人が好意的に見てくださるせいもあると思う。
「周りが助けてくれるからいいじゃん」とか、
「まだ、続けてみませんか」
「長く続けるのも才能の1つよ」など。
すっごく有り難い。けど、この仕事は波があって、時々 地獄の1丁目に赴く気持ちで仕事に向かう時もある。
私は、ある障害を持っている。
それを隠して、就職した。
前の店長には、ひょんなことでバレてしまったが、内緒にして雇い続けてくれた。
その恩返しも、ままならないが……
この間、何かに気づいた。
「私は、昔 成績が良かったが、いつも100点を目指して頑張ってなかったか?」
「今は、60点、80点を目指しているが、全然スピードや出来が上がらないではないか?」
慣れれば、上達すると思っていた。
以前、私は 学校時代、常に100点を目指していた。
どれ一つ漏らさずに、完璧に点を取ろうと。
それだから、同学年の子に内申点を分けても進学校へ進めた。
病気になる前、私は、疲れて いつの間にか色んな事を「60点」にしてしまった。
「もう一度、100点を狙おうか」
心の中で、呟くと、近くに居たM坂さんに伝わった。背中に表れるのだ。
これで、少し変われるかな…?
この間の仕事は、100点狙って、人の仕事も承ってやって来たけど(2倍の時間やった)
みんなが、私は潰れるかと思っていたけど、
なんとかなった。
いつも、カバーに入るサクラさんも会議で出られず、M坂さんも、自分の事で手一杯だったけど、
仕事のちょっとしたコトはカバーしてくれて、
朝のパートと、昼のパートの重複する時間もちゃんとカバーしてくれて、
細かいこともやってくれた。
計算が 大人になってから苦手になった私は、
小鉢や、汁椀の数を間違えたけど、
大筋 なんとかなった。
100点を狙う…
自分は、障害を持っているからじゃない…
100点を狙う……
おわり☆
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