中国人の恋愛事情
私には中国の友人が数人いる。
先日、中国の恋愛事情が話題になった。
20年くらい前の中国では、大学在学中に恋愛していることが見つかると、退学になるくらい厳しかったらしい。
「大学は勉強するところだから、恋愛するなんて、けしからん!」ということみたいだが、中国人に優秀な人が多いのは、このくらいの徹底さがあるからかもしれない。
でも、一人っ子政策が終了した今、中国では恋愛大解放中。
中国では、男性はいくつになっても子供だから、しっかりした女性と結婚してほしいという親が多いらしく、男性の3,4歳くらい年上の女性が結婚相手として人気があるらしい。
実際に私の友人(中国人女性)は7歳年下の中国人男性とおつきあいしている。もう一人の友人も6歳年下の中国人男性とおつきあいしている。
私は昔、8歳年下の男性と付き合ったことがあるが(もちろん日本人)、当時は「私はもうおばさんだから」と、自分を卑下していたものだが、中国ではそんなことはないらしく、年など関係なく堂々と恋愛している。
その辺は、日本では「若い女」に価値があるという考えが浸透していることも関連しているのかもしれない。とはいっても、万国共通、妊娠可能な年齢の女性が人気があるのは生物学的に妥当な判断といえる。
それから、中国では、恋愛にお金がかかるらしい。
ただ、一緒にいるだけじゃダメなのかな?とも思うけど、それがマナーらしいからしょうがない。
男性が女性に贈り物をするのは当たり前で、時にはおこずかいをあげることもあるらしく、わたしの友人は最高で1回に10万円をもらったことがあるそうな。
そして、女性は、そのお礼に何かをプレゼントする。あとは、喧嘩して悪いと思ったらプレゼントを贈るとか、食事は男性が必ずごちそうするとか、何かと理由をつけて、色々な金品をやり取りをするのがマナーとなっているらしい。
日本のお歳暮みたいなものかな。
そういえば、日本の友人が、中国の男性に食事をごちそうになった時にお礼を言ったら、男性がごちそうするのが当たり前なのに、「ありがとう」と言われる意味が分からないと怒られたそうな。「ありがとう」は「これで最後ね」に通ずるらしい。
だから、もし、あなたが女性で、何かの機会で中国人男性とごはんにいくことになり、またその人とごはんに行きたければ、「ありがとう」ではなく「おいしかった」といいましょう。
最近の若い中国人のカップルは、携帯電話の裏に恋人の証明写真を貼ったり、恋人との小さいアルバムをキーホルダーみたいにして持ち歩いたりして、だれから見てもカップルですよ!ということがわかるようにしているらしい。
そして、「おはよう」とか「おやすみ」以外にも、お互いの行動を連絡しあうんだって。「今からお風呂に行きます」、「今学校にいます」、「今バイト中です」人によっては「今からトイレにいきます」って。
相手を心配させないように、という思いやり精神からきているみたいだけど、「今からトイレ行きます」と連絡がきても、どうしたらいいのかわからない。
日本より自由なイメージなのに、お互いを縛り付けている。
中国人のイメージがだいぶ変わってきた。
自己主張が強く、細かいことは気にしない、負けず嫌いで粘り強い、強く、気高く・・・私の周りには、そんなイメージを払拭するような、日本人に近い性質をもった中国人のほうが多いような気がする。
そうはいっても、やはり、文化の違いの大きさを痛感した、今日この頃なのであった。