老後の資金
最近、友人の紹介で知り合ったファイナンシャルプランナーに薦められた資産形成についてのzoomセミナーに参加した。
私はどちらかというと金銭にはアバウトで、お小遣帳や家計簿をつけたこともないので、セミナーの講演者は20代の若者だったけれど、今更ながらに勉強になった。
内容はこんなかんじ↓↓↓
1,日本財政の現状と今後
2,資産形成の方法
3,人生100年時代と言われている現在の老後資金額
簡単に言うと、貯金だけじゃなくて投資もしないと老後資金足りないよ!っていう話。捉えようによっては、今流行りの(?)FIRE(経済的に独立した状態で早めにリタイアすること)を目指そう!っていう話でもあるかな。
F:Financial
I :Independence
R:Retire
E:Early
20代設定の内容だったから、20代の参加者が多いと予想。
最初の感想は、20代いいな!てこと(笑)
今の若者は、色々なことを昔より早く経験する環境に恵まれていると感じる。ネット環境が充実しているからかもしれない。
正直、うらやましい(笑)
でも、20代から老後のことやFIREのことを考えて生きるの?っていう疑問、そんなに老後にお金必要?っていう疑問。
老後の生活には夫婦で1か月36万円くらい必要で、死ぬまでに2000万円必要だと言われているが、それは定年後20年生きる設定。夫婦で100歳まで生きるとすると8000万円必要らしい。
確かに、そのセミナーで採用されていた老後の生活の1か月に必要な費用を40年くらいかけたらそれぐらい必要になるよね。うんうん。
でも、実際に老後の人生を間近で見ている私は疑問に思ってしまった。
多分、今の20代が老人になったとて、100歳まで生きる人間はまだ少ないだろうと予想するからだ。
確かに、豊富な食料や生存しやすい環境整備、発展する医療によって、人類の生存率は以前より延びているかもしれない。
2019年の100歳以上の老人は8万人と言われており、日本の総人口1億2000万で計算すると1500人に1人は100歳以上となる。
1500人の中の1人になる確率はどのくらいだろう。
そして、その1人になったとて、その状態で健康なのは何人だろう。
私の主観ではあるが、人は、75歳を超えたころから、グンッと衰える人が多いように感じる。
多分、食事量だって減少するし、お風呂に入る回数も減少する。買い物にいく回数も減少するし、人付き合いだって減少する。なにもかもが減少するから、必要なお金も減少する。
だから、20代の講演者くんが提示していた資料のように、1か月36万円も使うような生活はそんなには続かないと予測する。大体、1か月36万円も使う?説。
とはいえ、20代の講演者くんが提示していた資料は、国の説明でも使用されている資料。
こういうのを見ると、役人も国民も、みんな、年をとるとどうなるのかを漠然としか理解していないんだろうな、と思う。
別に、上からとかではない。
大半の人が送る老後の人生の現実を知っているのは、医療職や介護職の人だけかもしれないなぁ、と、ただ、思っただけ。
核家族化していて、老人と最後まで関わる機会も少ないしね。
思ったのは、そんなに、若者を不安にさせることはないのに、ってこと。
確かに貯めるのは得意だけど、増やすのは苦手な日本人が投資の知識を得るのはとても良いことだとは思う。
でも、老後のことや早期リタイアのことを引き合いにだして、投資を勧めるのはなんだか違う気がする。
そして、早期リタイア。
好きなことをして生きる。
すごい素敵なこと。
でも、早期リタイアを考えるには、20代はまだ早すぎるでしょ(笑)
やりたくない仕事や、嫌なこと、疲れること、色々な経験をしながら、限りある時間の中で好きなことをする、そんな時期が大切だったりする。
20代の人には、そんなに未来ばかり見ないで、「いま」を大切にして、「いま」にお金をかけてもらいたいと思う。
もちろん、備えあれば患いなしだから、20代から投資してもいいとは思うけれど、投資や保険はそこそこに、「いま」やりたいことや「いま」欲しいものにお金を使ったほうがいいんじゃないかなー。
ちなみに、年齢なんて恥ずかしくて言えませんが、今でも「いま」を大切にして、「いま」にお金をかけすぎている私。
私は20代の方たちとは逆に、そろそろ貯金や投資を考えないといけないお年頃かもしれない。
あくまでも、主観です。