今日は立冬｜Emiko（シモハタエミコ）

東京の旅から帰ってきたら、すっかり秋が深まっていた。穏やかな秋の風景。

桜並木の紅葉は終わりかけていて、葉が落ちている木々もある。葉が残っていても紅葉のピークは過ぎていて、枯れ葉になっていた。

里山の紅葉は今がピークで、これからどんどん終わっていく。この木々の葉がすっかり落ちて裸のようになった頃、雪が降る。

今年の秋は、暑くなったり寒くなったりで、何だか落ち着かない秋だったなあ･･･と思う。今もそうだ。本当なら冷え込む時期なんだけど、今日は暖かい。コートなしでも大丈夫。

「とても美しい。この角度からの眺めが一番だね。素晴らしいよ。」と木に話しかける。

でも、それ以外の木々(桜)は、冬支度が始まっていた。すっかり落葉してしまい、何だか淋しい。

落ち葉がしんしんと積もる。自然のサイクルはちゃんと順序通りだ。春夏秋冬、四季が巡る。

この風景も、１～２ヶ月経てば、間違いなく雪景色になっているはず。

また冬が来る。寒くて厳しい冬。私たち人間も冬支度をそろそろ始めなくっちゃ･･･。

カサカサと枯れ葉を踏みながら歩く。あの暑かった夏の日、青々と茂っていた葉は、今は枯れ葉となり大地に静かに降り積もる。秋が深まる。秋が終わる。