奥飛騨ドライブ【高山市上宝町】石仏と鼠石
梅雨の曇り空が広がる昨日、私は夫とドライブしました。
向かったのは、旧上宝村(現在は高山市上宝町)方面です。
地元の人なら皆さんご存じの「大坂峠」(通称・十三墓峠)、国府見座線という道路を通って、上宝町に向かいました。
峠道に入ると、こんな感じの道路が続きます。すごい山道だけど、この先にある上宝の集落の方々にとっては、大切な生活道路です。
ぐねぐねした急勾配の道路を上っていくと、やがて国府町から上宝町に入ります。ここから平坦な道路になります。
この道路を更に進んでいくと、不思議な石仏が見えてきます。
道路の左側、山の裾野に仏様の形をした大きな岩が・・・。
これは、上宝町にある「石仏」です。周囲には奇岩群もあるそうです。
この巨大な石仏、結構目立っていて、道路からもよく見えます。目立つので、ここを通る度にずっと気になっていたのですよ~。
今回は、車を停めて近くまで行ってみることにしました。
道路脇に車を停めて、だだっ広い広場を通り抜け、山の方へと歩きます。
雰囲気から、地元の人が定期的に草刈りをして下さっているようです。でも、雑草の成長が早くて、足下は草が結構生えていました。山に行くような服装がベストかも。もちろん素足は厳禁です。
これが石仏。
浸食と風化で仏様の形になったとは・・・不思議ですね。
この説明書きによると、この巨岩の仏様は、長い年月をかけて自然が作り出したものだそうです。
石の仏様として、集落の人々から崇め奉られ、代々、大切に護られてきたのでしょう。
他の奇岩も見たかったけど、草が大きく生い茂っていて、とても近寄れませんでした。晩秋の頃に来ると、よく見えるのかもしれません。
祠にお参りをして、この場を去りました。
ここだけぽこっと仏様の形をした岩があるので、とても不思議です。
しかも、この石仏の場所にバス停があるのですよ。
時刻表を見ると、一日に4本しかバスが通らないので、石仏を見ようとして降りたら、次が来るまで何時間も待たなくちゃいけません。しかも、この地は道路が一本あるだけで、前後左右・・・何もない山の中(汗)。次の集落まではかなりの距離があります。
何故、ここにバス停があるのだろう・・・?
まさか、石仏のため( ゚ε゚;)?
夫と「ここで降りる人、いるのかな(´;ω;`)?」と疑問を感じました。でも、きっと何か事情があるのでしょう(汗)。
また車に乗り、更に上宝町の街中へと向かいます。
集落が見えてきました。
自然豊かな風景を眺めながら、更に走ります。
のどかな田園風景です。
この三叉路で471号線に入ります。私たちは左折して神岡方面へ向かいました。
この471号線は、平湯(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷)から、神岡(岐阜県飛騨市神岡町)へ抜けるのに、とても便利な道路です。
高原川沿いに続くなだらかな道なので、ドライブにちょうど良いです。
こちらが高原川。
ムー民の皆さんならご存じの「飛騨・高天原」説の高原川です。
途中、高原川の支流、双六川にも寄ってみました。
471号線の途中で、横道に入っていきます。
双六川沿いに道路が通っているので分かりやすいです。川沿いに走りました。
私は釣りをしないので知らなかったのですが、この双六川も、先ほどの高原川も、どちらも川釣りでは超有名らしいですよ~。
早速、釣り人が川に入っていました。
気持ちよさそう~。
少し青みがかかった澄んだ水。河原の石が全て、渓流で削られて丸くなっているのが印象的でした。
この双六川沿いにポツンと一軒家があるのですが、この一軒家の前に、このような看板が・・・。
鼠石。私は初めて見ましたが、夫は知っていました。
この説明書きの立て看板より、後ろの赤字の「ネズミ石」の方が気になります(汗)。雰囲気が、ちよっとムーっぽい・・・笑。
この石にネズミの精が宿っていたのか・・・。ふむふむ。
鼠石からたくさん出てきたというネズミの精。他の場所へこの石を移動したら、死人が出るなど「災い」が起きたため、この地に戻して祀ったら、災いはピタリと止んだ…という伝説が残っています。鼠石に宿るネズミの精たちは、この場所が好きだったのですね。
今は、美しい渓流に向き合う形で安置されています。
確かに、ネズミの形が白く浮かび上がっていました。