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視覚障がい者向け音声読書機講習会
ライトハウスライブラリー主催、視覚障がい者向け音声読書機の講習会が開催された。
参加方法は三つ。
ライトハウスライブラリーに行く方法。
ズームというアプリで、オンラインで参加する方法。
ユーチューブライブで試聴する方法。
私は旦那とともに、講師として参加した。
今回のテーマは、音声読書機だ。
紹介した読書機は三つ。
エンジェルビジョンデスクトップリーダー
音声読書器 エンジェルビジョン デスクトップリーダー|システムギアビジョン
https://www.sgv.co.jp/prd/reader/angel_vision-desktop_reader.html
快速よむべえ
快速よむべえシリーズ - 株式会社よむべえ
https://www.yomube.co.jp/product/visual/yk/
センスプレイヤー
センスプレーヤー
https://www.extra.co.jp/sense/senseplayer.html
それぞれの特徴を説明した後、受講者に体験していただいた。
全く形が違う読書機だが、共通している部分がある。
書類を撮影すると、音声で読み上げてくれる。
上から撮影するから、書類だけでなく、厚みのある本やパッケージも読み込みが可能だ。
購入するときには、日常生活用具(補助金)の対象候補だ。
全部読書機の枠になるが、センスプレイヤーだけは活字文書読み上げ装置やポータブルレコーダーの枠も使える。
エンジェルビジョンデスクトップリーダーは、電気ポットみたいな形をしている。
腕のようなものが付いていて、腕の先にカメラが付いている。
もちろん腕のようなものは収納できる。
持ち運びができるし、インターネットに接続しなくても使える。
ボタンが大きくてわかりやすく操作しやすい。
しかし、読み上げの正確さはいまいちで、かろうじて何が書かれているかを確認できるくらいだ。
快速よむべえは、形も動きもデスクトップパソコンだ。
腕のようなものが付いていて、腕の先にカメラが付いている。
腕のようなものは収納できるし、原稿の大きさによって高さを変えられる。
付属品に、原稿を置くマットと、原稿の角を合わせるためのゴムマットがある。
電源がないと使えないし、インターネットの接続が必須だ。
テンキーのような操作パネルで操作するが、二つ以上のキーを使う操作が多い。
操作が独特でやりにくかった。
マニュアルの内容と、操作中に表示されるメニューが違い、現状を把握しにくい。
とにかく読み込みが速い。
認識の正確さが悪くない。
しかし、値段が高く、多くの自治体で基準額をはみ出してしまう。
最近、有料会員登録をすると、生成AIを利用できるようになった。
使っているAIは、Gemini(ジェミニー)だ。
1000回利用するのに、2000円くらいの金額だった。
生成AIメニューを使うと、新聞の内容を要約したり、画像の説明をしたり、外国語の書類を翻訳したりできる。
従来音声読書機では読めなかったものが、簡単な内容確認だけでもできるから良い機能だと思った。
受講者の反応も良かった。
しかし、AIは必ずしも書かれている内容を伝えてくれるとはかぎらないから、鵜呑みにするのは危険だ。
また、スマートフォンやセンスプレイヤーが使える視覚障がい者には、無料でAIを利用できるため必要ないのではと思った。
センスプレイヤーは、携帯型のデイジープレイヤーだが、裏面にカメラが付いていて、文字認識ができる。
ボタンが付いていて、小さいリモコンのような形をしているが、中身はアンドロイドというスマートフォンのOSが入っている。
ポケットやハンドバッグにも入る大きさで、出先で資料を読むことができる。
日本語の読みが不十分だったり、正確さが不十分であったりするが、何が書かれているかを確認するには使えると思う。
講習会ではやらなかったけれど、アプリをダウンロードすれば、AIを利用した文字認識アプリを利用できる。
旦那と、ボタンが付いたスマートフォンとしては完成された機械だねと話していた。
電話はできないけど。
またアンドロイドが入っているなら、センスプレイヤーでGeminiが使えたらいいのになと話した。
三つとも個性が強くて、紹介するのが難しかったが、受講者全員に体験していただいて良かった。
受講者のみなさん 本当にありがとうございました。