奄美大島からの発酵飲料 「ミキ」 作りに参加したお話
先日、近所のお洒落オーガニックカフェ“hallelu peacefood”(@奥沢)さんにて開催された発酵食品ミキ作りのワークショップに参加しました。今日はその様子をお届けします。
ミキって何?
ところでミキって知ってますか?ミキはひとことで言えば発酵飲料なのですが、私は発酵食品好きを公言しておきながら知らなかったです。発酵食や腸活ブームとはいえまだまだミキの認知度は低いですよね。
ミキとはお米とサツマイモで作る奄美の伝統発酵飲料です。由来は「御神酒(おみき)」です。昔は夏祭りのお供え物として各家庭で作られていたそうです。
甘酒やヨーグルトのような味で1ccに1億個またはそれ以上の乳酸菌がたっぷりの発酵飲料の王様なのです。
聞いただけでソウルフードの"ミキ”ですが、今回はなんと島外不出の奄美のサツマイモを使ったミキ作りでした。
ミキの効果とは?
ミキは主に腸内環境を良くし、胃腸の働きを助け、体調不良のときにも消化に負担なく栄養がすんなりとれる、先人の知恵のこもったものです。
効果は多く奄美の長寿の源、産前産後の栄養食、赤ちゃんの離乳食、健康予防食・滋養食、ダイエット、美肌活、優しさ穏やかさ などなどです。
ざっと聞いただけでもとっても身体に良さそう!腸内環境も整えるのでアトピーも改善した方がいるそうです。これはもう試すしかない!
今回は奄美出身の先生に習って作りました。先生は奄美で暮らしていた頃は当たり前のようにミキを飲んでいたそうで始めはミキをわざわざ伝える?!という感じだったそうです。が、今は奄美出身者として伝統発酵飲料のミキを伝えるということに使命を感じているそうです。
ミキの作り方
1.お米を洗って分量のお水でおかゆを炊く
2.右回りに冷めるまでよく混ぜる
3.サツマイモば洗って皮をむき、水にさらしておく
4.2のおかゆが人肌程度に冷めたらサツマイモをすりおろし、おかゆに加えてよく混ぜる。混ぜやすくなるまでしっかり混ぜる。様子を見ながら発酵するまで時々(最低1日1回)混ぜる。
5.夏は一晩、冬は2〜3日で発酵。発酵したら冷蔵庫に保存。
発酵のサインは、●酸味のある香り ●酸味のある味 ●ぷくぷくと泡がたつ
奄美で市販されているものは砂糖が入っているそうです。手作りの場合は砂糖はお好みで。
参加者4名で交代に混ぜておかゆを作りました。皆で混ぜると色んな菌が入ってより強力になるそうです。先生からのミキの種菌も入れて完成!
分けてもらったミキを家に持ち帰りました♪その日の夜からプクプク増量して溢れ出すくらいに元気な菌でした。
ミキの使い方
ミキはそのまま飲んでも美味しいのですが、料理にも色々と応用出来ます。ドレッシングにしたりヨーグルト代わりにしたりポタージュやカレーのとろみ付けにも使えます。
甘酒に混ぜて飲んでも美味しいです。ちなみにミキは乳酸菌がたっぷりですが甘酒は麹菌。この組み合わせも強力ですね!温めると乳酸菌は死んでしまいますが、善玉菌の餌になるそうです。
ミキ作りに参加して感じたこと
今回のミキ作りに参加して先生のお話を聞いて印象に残っているのは「気持を込めてお米を研ぐ、おかゆを混ぜる」ということです。お米ひとつとっても自然の恵みがあり収穫してくれる農家の方がいて、、というイメージをして感謝をする、という基本だけど忘れがちだったことを改めて思い出させてくれました。
健康食品・発酵食品はもちろん身体にはとても良い効果を期待出来ると思います。でもその前に感謝してしっかり噛んで味わって頂くということがまた自分を大切にすることに繫がり健康になるのだと思いました。
持ち帰った元気な菌は絶やさないようにお家でもミキ作りを続けたいと思います。