GW第3弾_小笠原諸島(日本世界遺産)
企画の経緯、憧れの島
行き方も知らない
日本の端として小笠原諸島には憧れを抱きつつも、行き方も知りません。
飛行機は飛んでないらしい、行くには船しかない。行くには6日間は必要。台風にあったら戻ってこれない… 仕事をする間は無理かな、とあきらめてました。
さて4月のある日、なんとなくたどり着いた小笠原海運のホームページを現実味なく見ていましたが、その時おがさわら丸のドック入り直前の特別スケジュールで折り返し便があることを知りました。その時に以前見たYouTuberスーツさんの小笠原動画が頭に浮かびました。…短時間で旅されてた!
父島タッチ
東京竹芝から2泊3日、滞在時間は4時間ある。
HP上ではもちろん満席だったけど、奇跡を願って電凸したところ、まさかのキャンセルあり。週末企画で可能な弾丸スケジュールで行けるなんて、と即決で予約しました。翌日からお仕事休み1日を手配し、GW旅行はとんでもスケジュール企画になりました。
旅程
アクセス
▼大阪>東京
大阪スタートの私が竹芝11:00出港をするには、早朝発でも間に合いそうですが、前日はGW第2弾の足摺岬からの帰宅であり起床にまったく自信がない…。夜行バスに決定。せめて3列シートで。
▼東京>小笠原・父島
おがさわら丸で24時間の乗船です。クラスは空き状況と電源確保で決定しました。往復は異なるクラスで、行きが2等寝台、帰りが特2等寝台としました。テレビも付くのですが、実際のクラスの違いはマットレスの厚さと結論付けました。
現地移動
以前五島列島の福江島を旅した際に初採用した原付を初案としましたが、レンタルバイクを問合せしたところ、運転に不慣れな場合貸し出し不可と警察から指導があるとの理由と天気の見通しが立たないことから、レンタカーに最終決定しました。
目的
上陸したら、VERAプロジェクト小笠原観測局に行く。あとは車4hで可能な範囲で観光する、たぶん食事はできない、を想定して実りある経験ができたらいいな、としました。
旅の内容
アクセスについて
夜行バスは当日の疲れもあってか、気が付けば東京駅に到着。幸先が明るいです。竹芝からおがさわら丸で出港しました。
当日はあいにくの曇天でしたが立派な船内を楽しみ、外洋にでてからは太平洋のぶ厚い波がフェリーにドカンドカンと打ち付けるなか、おがさわら丸は力強く進んで行きました。瀬戸内航路がなわばりの私には巨大なフェリーでの外洋の航路は経験不足で到着に気が遠くなる思いでしたが。
翌朝起床して目に映ったのはあまりにも素晴らしい天気と、初めて見る、絵具で表現できないような透明度をもった青い青い海でした。
島の誕生以来大陸と陸続きとなったこと がない海洋島。父島が見えてきた時には、山上に雲が薄くかかり、まるでジュラシックパークのオープニングを見るような思いでした。のちのトレッキング中に野生の(?)鶏に遭遇しましたが、実は恐竜だったのかもしれません。
上陸
車をお借りしたササモクレンタカーさまには、とてもよくして頂きおかげさまで父島を堪能することができました。
旅のアルバム
▼VERAプロジェクト小笠原観測局
まずはこちらをめざしてスタート。電波望遠鏡をみながら食べ方の正解のわからなかったパッションフルーツを食べて、お昼としました。国内4か所の電波望遠鏡のうち石垣島が初見でしたが、小笠原では直径20mの巨大なアンテナが音を立てて動くのを見ることができました。満足。
▼トレッキング
レンタカーを借りる際に、南側に南島と周囲の小島が望めるおすすめの絶景スポットとして中山峠を紹介頂いたので、ぜひ行ってみることにしました。
そこで現地4時間滞在のうちトレッキングに1時間以上を使い、しかも戻る際に一度帰り道の分岐をスルーしてしまい体温が2度ほど下がる思いをしました。
中山峠では尾根の強風は身の危険も感じつつ、自分の足で歩いて到達した絶景に素晴らしい感動を得ることができました。行ってよかったです。
▼小笠原神社
出港時間が迫る中、地図で見かけた神社に立ち寄りました。神社の方がいらっしゃり記帳頂けることができました。たいへんよい記念になりました。
このような最果ての地にも日本の文化を意識することができ、うれしい思いでした。
帰路
出港時間ぎりぎりまで走り回り、おがさわら丸に飛び乗るような勢いで乗船、離島しました。父島の船団によるお見送りは、小笠原の旅を忘れがたいものにしてくれました。東京に向け外洋を進む景色は、素晴らしい青い海で、おがさわら丸はまた力強く帰っていきました。
旅を終えて
憧れの小笠原諸島を滞在時間4hという父島タッチの旅程ではありましたが、国内旅行を遠方2泊3日で可能としたスケジュールで今後の指標にもなる旅になりました。観光も私のシンプルな目的は達成し、おまけの経験も忘れがたい濃密な旅でした。
東京から1,000km24hの道のりが飛行機ならば2hと考えると、たぶん飛行場は今後もできないのかもしれないと残念に思うも、絶海の孤島のごとき納得の世界遺産の絶景とボニンブルーが残るには必要な対応になるだろうと思います。ただ日本としては、緊急時には空路も対応可能な状況には必ずしておいて頂きたいと強く思います。
行先が全方位の日本の端にしているため、なかなか再訪問を考えることはしないのですが、ぜひ再度訪れたい、と思える小笠原諸島でした。
以上
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