夏牛首
盛夏からスタート
始まりは、今今(いまいま)ものの夏着物で初めてみます。夏着物は目に涼やかで、着ている方をお見掛けしましたら、つい目で追いかけてしまします。
さて今回は夏牛首を着てみることにしました。透け感はありませんので、単衣と夏着物として2シーズン、着用可能なものです。
白生地を織った後、染付することで紬のイメージからは思いつかない大胆な柄が可能になっている小紋です。
カバー
今回の夏牛首の染めきもの柄が大胆ですが、寒色系で落ち着く小紋でしたので、楽しい柄自体を落書きして、構成しました。
夏牛首
特徴
日本三大紬、大島紬(おおしまつむぎ)・結城紬(ゆうきつむぎ)・牛首紬(うしくびつむぎ)を言われることが多いですが生産量が少ない生地になります。夏物はさらに少なくなります。
特色として、生糸にならないくず繭のひとつ、2匹の蚕で繭を作る玉繭で牛首紬は作られています。「釘抜き紬」の別名をもつたいへん丈夫な織物です。
産地
生産地は石川県白山市。旧地名「牛首村」が由来。
豪雪地帯で白山は石川と福井と岐阜の県境にあたる位置のようで、私はまだ訪問したことはない土地なので、旅先候補リストに追加しておこうと思います。
めもがたり
単衣を着用しますと、袷とは全く異なる着物の軽さに驚きがあり、肌にまとわりつかない、さらさらと大変心地よい生地が、気分まで軽くしてくれます。
ところで私は、夏はバッグに困ってなんとなくいつも探しています。
薄物のきものに引っかかる可能性を考えると、植物系は避けたいですし、革は暑そうですし。布は汚れますし、廉価な素材では生地の質感に負けてしまいます。
基本は洋装用の通常使いできるバッグをベースにするのですが、サイズ感も条件を狭めてしまい、なかなか見当たりません。夏バッグ…いつか最適解が見つかりますように。
さて、今年は夏の花火も開催されそうで、わくわくしてきます。夏・ビール・花火、街に浴衣が戻ってくるのを楽しみにしています。
以上