20年間、実践ビジネス英語を聞いてみた
人生の後半戦、キャリアの節目を感じている私が、これまで経験してきたこと、いま考えていること、そして、これからをNOTEして、女子のキャリアを考えるモデルになれたらいいな~(^^)なんてことを思っています。
Hello! Everybody, Emilyです(テンション高め)
わたしのライフワークになっていたNHKラジオ「実践ビジネス英語」が最終回を迎えました。
通算では、32年半も続いた長寿番組だったそうです。
今日は自分に対する応援歌(?)的意味も含めて「実践ビジネス英語」というプログラムから得た気づきを備忘録的にNOTEしたいと思います。
(英語学習方法の話ではありません)
1.英語学習の「習慣化」
♬Business Communication in Action!
Hello! Everybody, 杉田敏です。さあ、実践ビジネス英語の時間がやってきました。それでは、ご一緒に勉強してまいりましょう。
「実践ビジネス英語」は、杉田敏先生の声から始まります。
私とこの番組の最初の出会いは、大学院の英語勉強会で、マスコミ志望だったクラスメートが、「これ勉強しない?」と持ってきたのが「やさしいビジネス英語」のテキストでした。
「実践ビジネス英語」は昔は「やさビジ」というタイトルで、全然優しくない・・という声がリスナーからはよく寄せられたそうですが、ビジネスの「ビの字」もしらない私は「これが、ビジネスでは「やさしい」と呼ぶんだろう・・」と錯覚して勉強を続けていました。
若かったですからね・・(笑)忙しい時も、英語で仕事をしたいと思って、通勤時にプログラムを聞いていました。
杉田先生の洗練された英語や発音に魅了され、憧れ、発音を真似して、シャドーイング練習をしたり。
でも、異動、結婚、転職など、時間が取れなくて、ラジオ講座から離れることもありました。熱心なリスナーではなかったかもしれません。
いつでも戻れば、同じテーマ音楽で、同じ時間に「Hello,Everybody!杉田敏です」の声で歓迎してくれる。
何度も、何度も、そして20年も、私は「ビジネス、憧れの世界」を体感することできましたし、よい習慣になっていたと思います。
「難しい」と感じることも「やさしい」と思えるのが、成長の「到達点」
2.真の到達点は「相互の信頼醸成」
この「実践ビジネス英語」は経済や金融の専門用語はでてきません。
ミニドラマで出てくる最新トピックに触れながら、英語力を鍛えていく内容になっています。
ミニドラマでは、主人公の日本人が、グローバル企業で働き、年齢、役職…など様々なバックグラウンドを持つメンバーとオフィスで雑談をする。
ドラマに登場する人物はすべてニューヨークで働く「自律的な個人」。
本当にロールモデルとしてバリバリでカッコいい。
互いがパートナーとして信頼関係を構築できていて、仕事は人生のほんの一部で、人生を楽しんでいる。特に年長者も、オフィスで自分の親のこと、家族のことをオープンに話をする。
ビジネスという舞台で、互いを理解し、経験豊かな人生を楽しむ。
登場人物とその行動様態(Attitude)から考えると・・・・
・先入観がなく、違いを受け入れるオープンマインドを持っている
・相手に関心と尊敬の心を持ち、自己を適切に開示する
・雑談の輪に飛びめるマインド(人懐っこさかな?)と知識を持つ
そう、実践は挑戦(Challenging)でもあり、その挑戦を楽しみ「やさしい」と思えるかどうかがポイントかと思います。
わたしは、そして、あなたは、呼吸をするかの如く、自然に挑戦を楽しめているでしょうか?
3.英語と「コミュニケーション力」
英語って何なんだろう・・・印象に残ったエピソードや過去のテキストを振り返っています。
ミニドラマの主人公である英語の達人・上田翔太は「英語は習得言語(English is an acquired language )で、英語を使うとき、文法、発音、話法を意識し、気が抜けない」と発言していたことがあります。
また、翔太 は、大学院で遺伝子の研究をしていた同僚スティーブに「21世紀スキルをどう定義するのですか?」の質問をします。
Three core skill sets comes to mind: critical thinking, communication and collaboration.(NHKテキスト『実践ビジネス英語』(2019年6月号)
批判的思考力、コミュニケーション能力、協調性の3つのスキルが21世紀スキルとして最重要というシーンがありました。
英語を長年勉強しても、人生をやり直さない限りは、英語はネイティブ言語にはならない。まして、語学習得やスコアに気持ちが向かうと、語学を使って得られるものが何かを見失ってしまったりしまうかもしれません。
ネイティブでない以上、英語は習得の努力をすることを当たり前のこととして考える。そして、何もかもが急速に変化する時代だからこそ、環境変化に柔軟に適応していけるスキルを持ち合せているかに重要を置くことかと思います。
ソフトスキルは、コミュニケーション力から、批判的思考力、自己管理力、チームワーク、ユーモアのセンス、時間厳守、失敗や挫折から立ち直る力、問題解決力、説得力、交渉力など・・・・・(中略)・・・
特に21世紀の社会や職場で成功するために必要なスキルや能力、学習姿勢などを21st century skillsと呼ぶことがあります。
(NHKテキスト『実践ビジネス英語』(2019年6月号)
杉田先生は、特に「コミュニケーション能力」は21世紀スキルの根幹と位置づけそされています。
「コミュニケーションの基本ルールはKISS(Keep It Simple and Specific)
シンプルかつ具体的に、ということ。」
(杉田敏『人を動かす!話す技術』112ページ PHP新書(2002年))
多様な世界とつながり生み出すことで、これまでにない成果を得ることを到達点として考えると、ネイティブのような英語を使えるようになるよりも、英語のシンプル化し、議論をしながら、チームで個と個が共同していく・・・そんな世界観でしょうか。
英語を使うことで、自分の周りの環境を広げ、より多様な価値観に触れることができます。言葉は気づきや自分を成長させてくれるチャンスをもらたしてくれる素晴らしいツールです。
4.知識と経験を常に吸収できる環境に身をおく
コミュニケーション、相手を開く、自分を開示する、協力するスキルの習得を含む英語運用能力の習得は重要。とはいえ、このスキルとなると、もうビジネスパーソンとしての「習慣」「行動」「考え方」にも近い。
一人で到達することが難しい、全然「やさしくない」ゴールです。
典型的な学習では習得が難しく、「トライアンドエラー」で経験値を積んで習得してく領域です。
上司からアドバイスを受けたのは「自分より頭のいい人とつきあえ」でした。・・(中略)キャリアの豊富な先輩・・・その人たちの知識や経験を吸収しなさいということです。
(杉田敏『成長したければ自分より頭のいい人とつきあいなさい~グローバル人材になるための99のアドバイス~』(5ページ、講談社、2017年)
講座のドラマを通じて、「コミュニケーション力の高いメンター」に触れる機会を杉田先生は提供されていたのかなと思っています。
ミニドラマの主人公のごとく、刺激的な環境へ自、分の身を置くことが、自己成長には近道かもしれません。
ド・ストレートなタイトル。だから心に「効く」メッセージ
刺激を受ける、気づきにつながるメンターが近くで見つかればいいとは思いますが、この際、会社とか職場云々ではなく、そういう場を自ることも、必要ではないかなと思います。
5.最終回 The New Normal
最後のテーマは’The New Normal’。
32年間の番組が、コロナによる社会変化を題材にしたドラマで終わるのは、寂しくも思いした。
しかし、考えてみれば、環境の変化を所与としてと捉え、具体的な行動に移すことができる個人として成長することが、私たちの課題と思っています。
Paul Valery ’The best way to make your dreams come true is to wake up.’
(夢を現実にする一番いい方法は目を覚ますこと)
夢を実現するためには、どこかで具体的なアクションを起こさなければなりません。(NHKテキスト『実践ビジネス英語』(2021年3月号)
「成長しないといけない」と思うと大変なのですが、幸せな人生を送るために、常に学び、楽しく自分を成長させていきたいと思っています。
ラジオから現在ダウンロード版になっています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。この出会いと瞬間に感謝します! ダイバーシティキャリアの実践人@なにわっこEmily