噯気・噫気(あいき)と呃逆(あくぎゃく)
東洋医学用語の解説をpodcastでしています。
まずは#1の噯気(あいき)と呃逆(あくぎゃく)です。
噯気とは俗に言う「げっぷ」のこと。おくびや噫気とも言います。
呃逆とは俗に言う「しゃっくり」のこと。噦(えつ)とも言います。
げっぷは胃の中にガスがたまったり、胃の入り口の筋肉が緩んでしまって逆流してくるときに、出てしまうものだと思います。
しゃっくりは横隔膜の痙攣とよく言われますが、こちらも胃が大きくなりすぎたりして横隔膜を刺激することで痙攣が起きます。
他には延髄の呼吸中枢が、アルコールや薬の副作用、脳の異常などで刺激されることでもしゃっくりが出てしまうことがあるそうです。
ちなみに、息を吸うときに声帯が閉じるから変な音が鳴るのか〜と、今まであの「ひっく」というしゃっくりの音について深く考えたことがなかったなと、勉強になりました。
それでは、東洋医学的な説明に移ります!
げっぷもしゃっくりも、東洋医学では「胃気上逆(いきじょうぎゃく)」で起こると言えると思います。
『胃のエネルギーが、本当は下に降りるのに、上がってしまった状態』と翻訳します。
注目ポイントとしては、げっぷとしゃっくりの『音の大きさ』です。
大きくて力強い感じがする音の場合、身体は充実していて胃の中が詰まっている状態。食べ過ぎたことが原因かもと言えるので、身体が消化を終えるまで待ってあげるのが大事です。
逆に、小さくて弱々しい音がする場合、しかも長くその状態が続く時。身体のエネルギーが足りなくて、消化する力がないために症状が出ている可能性があります。
そういう方は汗が勝手に出てしまったり、呼吸も弱々しくて息切れしやすいとか、めまいがあるとか、身体に力が入りづらくて疲れやすいという傾向があります。
どちらも胃の中が充実していることが原因ですが、さらに前に遡って、そうなった原因を探っていくのが東洋医学の診断方法です。
私が特に興味をそそられるのは、しゃっくりが、自制できないという点です。
止めたくても止められなくて、苦しい想いをしたことがある方は少なくないと思います。
どんな時にしゃっくりが出たのか、どうしたら止めることができたのか、いろんな方の経験を聞いてみたいです。
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