無花果ゆかり
「いちじくさんのおうち」住人。
「無花果(いちじく)」の花は、無いのではなくて、無いように見えるだけ。実は私たちが食べている実の中にたくさんある。
日常の中にも、"無いように見えてじつは有るもの”が沢山ある。無いように見えて実はあるものを見つけた時の喜びが何よりも好き。
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私にとって重要だったのは、【娘が他人に褒められた時に、それを丸ごと肯定しその上ちゃっかり自分までも褒めてしまう】言葉を幾度となく聞いてきたことだった
私が幼い頃、まだマイカーなんてものはなく、スーパーマーケットなんてのもなかった。母は自転車で通勤し、仕事から帰ってきてから私を連れて歩いて夕餉の買い物に出かけた。八百屋、魚屋、肉屋と巡りながら夕暮れ前の町を歩いた。 母と連れ立って歩いていると、母の昔の知人に出会うことがたびたびあった。車なんか滅多に走っていない昭和の中頃ののんびりとした時代だ。 「あら、くんちゃん(母の名前は邦子なのでみんなからくんちゃんと呼ばれていた)、久しぶりやね! 元気にしとる?」 「あら〜久しぶ