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2024年10月後半日経平均相場の振り返り

①    日経平均チャート 10月後半相場を振り返ると、日経平均株価は一時38000円を下回るも末日には39000円台をキープして終わった。 ②    「選挙は買い」アノマリー この間、株式市場では半世紀以上続いてきた「選挙は買い」のアノマリー(経験則)が崩れた。 25日の日経平均株価は前日比229円安の37913円と、衆議院解散の前日よりも3%安い水準で終えた。 「選挙は買い」は数あるアノマリーのなかでも有力なものとされる。 実際1963年以降、前回2021年まで1

    • 2024年10月前半日経平均相場の振り返り

      ①    日経平均チャート 10月前半相場を振り返ると、日経平均株価は9月末に1910円安と大幅安があったものの順調な右肩上がりとなり、一時40000円台に乗せた。 ②    日経ボラティリティ・インデックス しかし注意しなければならない指数がある。 日経ボラティリティ・インデックスである。 8月の急落時に70台まで上昇した後、徐々に低下したものの、20台からは、なかなか低下しない、10月に入っては逆に上昇し30台に乗せた。 このことを考察すると、今の相場は短期売買に

      • 2024年8月前半日経平均相場の振り返り

        ①    日経平均チャート 8月前半相場を振り返ると、日経平均株価は7月31日より8月9日まで8営業日連続で1日の値幅が1000円を超えた。 外国為替市場の動きや日銀の姿勢の見極めを巡り相場の揺れが収まらない。 ②    日米金利差縮小 日銀の金融政策決定会合の発表があった7月31日は金利のある世界に回帰していくことを好感されたものの、1日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が9月の利下げもありうるとの発言があり、円高・ドル安の動きに拍車がかかり、日経平均株価

        • 2024年7月後半日経平均相場の振り返り

          ①    日経平均チャート 7月後半相場を振り返ると、日経平均株価は11日の史上最高値から調整へと傾き、2年9カ月ぶりとなる8日続落を含め、26日終値37667円まで4500円超下げてしまった。 とは言え4月下旬から6月下旬にかけてのもみ合いのレンジの中であり、上昇相場が終わったと言うのは早計であろう。 ②    下落要因「半導体関連株」 今回の下げのきっかけとなったのは、17日米ブルームバーグ通信が「米国が対中半導体規制でさらに厳しいルールを検討していると同盟国に伝

          2024年7月前半日経平均相場の振り返り

          ①    日経平均チャート 7月前半相場を振り返ると、日経平均株価は右肩上がりの急上昇を演じた。 2日の安値39457円から11日の高値42426円まで8営業日で値幅2969円と3月の急上昇を上回るものであった。 ②    TOPIX この間の4日には東証株価指数(TOPIX)が1989年12月18日に付けた2884ポイントを34年半ぶりに上回った。 プライム市場の時価総額は1007兆円と、初めて1000兆円を超えた。 半導体主導だった3月までと異なり、円安を追い風に

          2024年7月前半日経平均相場の振り返り

          2024年6月後半の日経平均振り返り

          ①    日経平均チャート 6月後半相場を振り返ると、日経平均株価は高値39788円、安値37950円となり上下値幅1838円となった。 今回の高値は4月4日以来のものである。 安値も4月19日の36733円から徐々に切り上げおり、もみ合いながらも、やや右肩上がりに推移している。 ②    海外投資家の売り越し このもみ合いの一因は海外投資家の売りである。 海外投資家は6月第3週まで5週連続で売り越しているが、これに国内個人や事業法人(自社株買いが中心)の買いがぶつか

          2024年6月後半の日経平均振り返り