見出し画像

ただ、毎日考える…。

肉親を早くになくした経験からか、
割と早いうちから、
「死」を意識するようになった。

どのようにして訪れるのか…
自分はどのように向き合えるのか…
人生を振り返り何を思うのか…

それだけではなく、終の棲みかや、私物の整理、死後の諸々をどうすればいいのだろうか…
そんなことを、まだまだ人生の前半から
毎日のように…。
思わない日はないほどに!

親戚、知人、いくつもの死を見てきたが、
寄り添ってくれる親や家族、目の前にいる大切な人たちの死に直面した時、受け止めることが出来るだろうか…と、
自分の死よりも、そちらに恐怖を感じたりする。

先日、日本中を駆け巡った
人気俳優の「死」も、大きな衝撃だった。

特別ファンだったわけではない。もちろん知り合いでもない!
見た作品にでていたり、テレビでみたりすると、
「素敵な笑顔だな」と。
「着実に経験を重ねたな…大人になったな」のその程度で。
でも!あの日から毎日のように、思う…考える…その選択肢を選ばなくてはならなかった心の奥深くに眠る想いは何だったのか…。私でさえ、こんな風に思うのに、実際に言葉を交わし、心を通わせた人たちの心中は察するに余りある。

ついさっきまで、ほんの昨日まで、いつもと変わらず目の前で笑っていた…
言葉を交わし、息遣いや温もりを感じられる位置にいた…
未来を疑うことなく、約束をかわしていた…
本当に、ほんの数時間前まで日常と変わらない時間を信じていたはずの人たちの
突然訪れた衝撃は、想像を絶するだろう…
一瞬にして消えた、当たり前に続くと疑いもしなかった日常を思うと心が震える…。

やはり、人の心は計り知れない。
人の心は恐ろしい。
表面からは窺い知れず、どんな言葉やきっかけが、絶望を与えるのか予測出来ない…。

一人一人が心の中に色んな思いを秘めていて、心の奥の慟哭は本人でしか知るよしもない。
何に傷つき、何を想い、何に苦しむのか…
何気ない、ほんのわずかな出来事が、相手の心を蝕むかもしれないのだ…そのことを改めて肝に命じて、目の前の人と接したいと思った!

瞬間(いま)を生きる、全ての人々に人生があるのだと、改めて思い知る。
同時に、全ての人々の心にそれぞれにしかわからない想いがあるのだと…。
改めて気づかされた。

そんなことを、ここ毎日考えている…。