ライブコンテンツは曖昧戦略が基本

こんなポストを見かけたのでこれに対してちょっと一言。

まず思い出したのは、以前、蓮ノ空に対する不満をぶちまけてるnoteの中で、「地下アイドルは、ラブライブ!なんかよりもチケットも安く推しメンとの交流が楽しめるのに何で行かないの?」ってみたいなことを言う方がいたことを思い出しました。

「地下の方が会える」なるほど完璧な提案ですね!

そこに推しがいるなら。

しかし、アイドルとしてサービスが悪いというのは確かにその通りなのですが、キャストのインタビューで「声優は裏方」「あくまでもアイドル役」という表現が散見されていて不思議だったし、おそらくこう言うものだと強く指導されていると思うのです。

でも、グループとしての活動というのは限りなくアイドルのそれに近いものがあります。

ラブライブ!スーパースターの扱いが小さい表紙

例えば、「本物の」アイドルグループである『僕が見たかった青空』『Liella!』の表紙をならべたのが、ラブライブ!スーパースターという記述がかなりに小さい。多分これがアイマスなら「アイドルマスターなんとか」というのをでかでかと記述するでしょうし、ウマ娘のキャストがグラビアになったときには「YJ×ウマ娘」というクレジットでした。

なぜ、こうするのか。おそらく意図的に彼女たちが「アイドル籍」なのか「企画物ユニット籍」を曖昧にすること自体が戦略なのだろうと思います。

例えば、コンテンツ系のライブに来られる方というのは「キャストを見たい人」「キャラが憑依した姿を見たい人」「とにかく暴れたい人」の3パターンがあって、重視するモノもベクトルも違う。しかしながら、何かを重視するのか、旗色をはっきり示すのは客を絞ることになる。

そこでどういうものなのかを曖昧にして、それぞれのお客に都合良く解釈の余地を出せるようにしているのだろうと考えています。

ただ、問題はこのあたりのタネがばれると興ざめされかねないと言うことです。結束バンドもおそらく似たような売り方をしてて、原作の文脈に出来るだけ沿おうというそぶりは出してきてるのに、実際に出してきたサウンドは全然違って聞こえると文句を言う人もいらっしゃるようですしね。

いずれにしても、この曖昧戦略ってライブ戦略の一つの方程式ではなのだろうけど、登り調子じゃなくなって冷静に考えたら興ざめすることも多い気がするのだけれどどうなのかなと。


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