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  • 二次元コンテンツ論

    二次元コンテンツ論についてまとめています。

最近の記事

非常にお高いオフィシャルTCGの値段から、ラブライブ!は持続可能なビジネスかを考える。

すでにご存じの方も多いでしょうが、来年2月に発売されるラブライブ!シリーズのオフィシャルトレーディングカード(TCG)がブシロードから発売されることになりました。 しかし、問題はその価格設定で、5枚で500円という値段は、他の人気カードゲームと比べると割高に感じられます。 今回は、この問題を深掘りし考察していきます。 これはカードか、ブロマイドか?上のポストをご覧いただければ解るとおり、ポケモンカードゲームでは5枚180円という価格で販売されていますし、ブシロードのTC

    • 砂の器(1974年・松竹)

      11月14日まで無料公開されているので見た。 まず強調すべきところは、この作品は、松本清張原作の小説が原作だが、脚本の橋本忍の再構成が大きく、また松本自身も橋本の再構成に舌を巻いた作品です。 例えば、劇中曲『宿命』が本当に泣かせる旋律で、旅の日本の美しくも四季を背景に厳しい旅が感動を強く呼び込むが、これは原作ではたった二行。 犯行手段も原作は超音波で人を殺すという超展開だったりしますが、今ならそれでも「なぜ原作通りにやらないんだ」と炎上していたかもしれません。 まあ、

      • 『ラブライブ!』の現在地と未来展望について

        『ラブライブ!スーパースター』は早くも来週折り返しを迎えます。新シリーズの発表が期待される中、これまでの『ラブライブ!』シリーズが抱えてきた課題と、今後の可能性について私なりに考察したいと思います。ファンの期待と運営の意図が交錯する中、どのようにコンテンツが進化していくのでしょうか。 キャラクターへの想いと人間の存在感例えば、生身の人間が二次元キャラクターというアバターを着て、二次元を振る舞うことで成り立つスタイルのVTuber が人気を博したというのは、多くの人々が「キャ

        • ライブコンテンツと声優業界の未来と課題を探る

          ラブライブ!の若林プロデューサーがバンナムの IR レポートでこのようなことを述べています これをみて、もしかして 2 月のアジアツアーファイナルで「何か発表があるかもしれない?」気がついたひとがいらっしゃる。 今回は、現時点のライブコンテンツやそれと切っても切り離せない声優業界についての個人的に気がついたことや論点をまとめてみたいと思います。 声優という職業の特性とライブコンテンツの優位性声優というのは、代表作を当てるにしても、芝居を磨くにしても、何よりお金を稼ぐにし

        非常にお高いオフィシャルTCGの値段から、ラブライブ!は持続可能なビジネスかを考える。

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        • 二次元コンテンツ論
          7本

        記事

          ライブコンテンツは曖昧戦略が基本

          こんなポストを見かけたのでこれに対してちょっと一言。 まず思い出したのは、以前、蓮ノ空に対する不満をぶちまけてるnoteの中で、「地下アイドルは、ラブライブ!なんかよりもチケットも安く推しメンとの交流が楽しめるのに何で行かないの?」ってみたいなことを言う方がいたことを思い出しました。 「地下の方が会える」なるほど完璧な提案ですね! そこに推しがいるなら。 しかし、アイドルとしてサービスが悪いというのは確かにその通りなのですが、キャストのインタビューで「声優は裏方」「あ

          ライブコンテンツは曖昧戦略が基本

          安楽死合法化を主張する人は、本当は「人には『死ぬ義務』がある」と言うことが言いたいのではないかという話

          安楽死議論でよく言われる批判は、「安楽死の対象が終末期から最終的には『社会の役に立たない人間』に広がっていく」という批判があるのですが、 まさに、その「社会の役に立たない人間」には「死ぬ義務」があるのではないということが大真面目に生命論理学の一部では問われています。 「社会の役に立たない人間」と書いたのですが、生命論理学ではもっと狭い範囲で「終末期の患者や老人は、家族の負担や社会的要因から延命のための治療を拒否」する義務があると提議されています。 安楽死自体は死ぬ手段に過

          安楽死合法化を主張する人は、本当は「人には『死ぬ義務』がある」と言うことが言いたいのではないかという話

          2024.10.24 AKBファンミーティングin札幌に行ってきた

          7月までAKB48の現役生で知ってる面子は千葉恵里と卒業した柏木由紀しか知らなかったのですが、7月TBS系で放送された『音楽の日』に出ていた子がすごくかわいくて、「誰この子?」と思った子が居ました。それが伊藤百花ちゃんです。 それからAKBにはまりだして、ついにイベントに参加することと相成りました。 私が参加したのは10月20日の札幌のイベントでしたが、伊藤百花本人は、そもそも選抜からはずれており、名古屋の『ドナルド・マクドナルド・ハウス』のチャリティーイベントに出席して

          2024.10.24 AKBファンミーティングin札幌に行ってきた

          フジコーズと東京通信と親会社と資本

          B4NDってなんだといえば、HYBEのWeverseのパク・・・日本版という認識です。 B4NDもWeverseもダイレクトにファンメール送れたり、LINEみたいな投稿フォームでアーティストが日常を報告できるアプリです。秋元康関係が多いのに、卒業生はいるのに、本丸のAKBや坂道の現役生が参加していない(AKBはWeverseに参加)しているあたり力関係の微妙さはうかがえるような気はします。 フジコーズというのはオールナイトフジコというフジテレビの深夜番組で結成された女子大

          フジコーズと東京通信と親会社と資本

          自民党本部に火炎瓶

          自民党に何らマイナスにならないことで、一体、何をやりたいのか。 安倍さんを暗殺したときに、犯人の要求通りに社会が動いたからだという人が居ますが、そもそもあの自演の事件解決法の最善手は犯人射殺だったと今でも強く思います。 そもそも銃を乱射して無差別に人を殺そうとする犯人だったら取り押さえるなんて悠長なことをすることは犠牲をいたずらに拡大するだけです。 45年前(1979年)の三菱銀行事件以来、犯人射殺で事件解決したことはないんだし、おそらく、今の警察には万一の際には犯人を

          自民党本部に火炎瓶

          『ラブライブ!』は本質的にどんなバリューを提供してるのかを考える

          以前私はこんなことを書きました。 『ラブライブ!』というコンテンツ(あるいはブランド)の存在意義とか提供していたバリュー(価値)いうのは、一体どこにあるのかと言うことを改めて考えてみることにします。 ラブライブ!の二つの「バリュー」アニメであれば、「おもしろい話を作ること」。それこそファーストガンダムみたいに50年後にも見続けられる作品を作るのがバリューなのでしょうか。 どうも観察してみて、このコンテンツにはリアルとフィクションに対し、二つのベクトルのバリューがあると思

          『ラブライブ!』は本質的にどんなバリューを提供してるのかを考える

          全員ラブライブ!キャストなのに、ラブライブ!のイベントじゃ無い謎のイベントから見る、StarRiseの野望

          こういうイベントをStarRiseがやるそうなのですが、出演者が全員ラブライブ!関係者という脱法「ユニット甲子園」みたいな座組です。 ちなみに新ニッショーホールとは昔のヤクルトホール(500人)ではなく1000人収容の新ホールです。(私も勘違いしていました) ところで、上みたいなご意見を言われていたのでその事についてあれこれ。 このライブの座組をみて「縦から見ても横から見てもラブライブ!なのに、ラブライブ!じゃないと言い張ってる」と仰っていますけど、シャニマスのキャスト

          全員ラブライブ!キャストなのに、ラブライブ!のイベントじゃ無い謎のイベントから見る、StarRiseの野望

          まだ日テレは「言った言わない」で消耗してるの?

          先日の24時間テレビで『欽ちゃんのスミちゃん~萩本欽一を愛した女性~』というドラマをやっていたそうなのですが、長年日テレに対し恩義があり、第一回の24時間テレビを司会を務めた欽ちゃんが系列局の横領問題でピンチにあえぐのを見かねて助け船を出してドラマになったのだろうかと思ったらどうも様相が違うようで。 これを受けて日テレの定例記者会見はこう言ってます。 完全に「言った言わない」の話ですが、そもそも『セクシー田中さん』事件は日テレと小学館で「言った言わない」になって、結果板挟

          まだ日テレは「言った言わない」で消耗してるの?

          新しい記事に移行します

          申し訳ありません。改稿した新しい記事に移行します。

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          子供がパソコンを使わないのは、日本が「消費者神様・生産者奴隷」だからだ

          今、子供たちがスマホばかり使い、パソコン離れが進んでいるといいます。 それを見て大人たちは「これは大変だ、義務教育でパソコンの勉強をもっと取り入れるべきだ」と言いますし、某社会学者は「エクセルは現代の読み書きそろばん」と言います。 しかし、その前に「なぜ人はパソコンを使うのか」を改めて考えるべきではないでしょうか。 たとえば、小説家やライターは執筆にパソコンを使用しています。今では、音楽家や漫画家もパソコンで作品を制作しています。レジスターの中身もLinuxやWindo

          子供がパソコンを使わないのは、日本が「消費者神様・生産者奴隷」だからだ

          虹ヶ咲映画の初動から:内輪受けの強化か、挑戦か

          虹ヶ咲の映画が3日間で動員4万7000人、興行収入9800万円という結果です。 サンシャインが3日間の動員の記録が無いのですが25日で観客動員50万人、すとぷりが51日間で52万人・興収6億円なのですが、ファンの期待に反して、Aqoursの頃とも比べてもこぢんまりとした売り方になっている印象があります。 さらに、ラブライブ!の最近のCD売り上げも、蓮ノ空が初週3万枚で最も売れたという状況です。 これが売れているのかと言えば、他の大手アイドルと比べると、例えば乃木坂46が

          虹ヶ咲映画の初動から:内輪受けの強化か、挑戦か

          【ネタバレあり】映画虹ヶ咲完結編

          見た。クレジットカードの会員特典で安く見ようと思いましたが、なんとこの作品、特別料金1800円で一切割引がききません。ついでに言えば、上映時間60分+8週連続入場者特典+7種類の週替わり映像+3部構成という思いつく増収策の限りを尽くしています。そんなに興収に自信が無いのでしょうか? というわけで、一人しかお客の居ない映画館で見る映画ほど寂しい物はないですし、せっかくならと700円足しておそらくいちばんお客さんが来るであろう舞台挨拶付きの回を見てみることにしました。しかし、高

          【ネタバレあり】映画虹ヶ咲完結編