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アニソンの境界が消える時代とアニソンバブルの崩壊

昨日のエントリーの続きの補講的な内容です。


CDの売り上げとライブのキャパシティ

AqoursのFinaleライブの客入りが悪くなりそうだという予測はCDの売り上げでも裏付けられます。

初回限定特典として、4thライブ『Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~』2日目のチケット先行抽選申込券が封入されたThank you, FRIENDS!!が12万枚。これがAqoursのシングルの最大の売り上げです。

それに対し、永久hoursは7月からずっと予約出来ていたわけですが、売り上げがもしかしたら芳しい状態じゃ無いのかもしれません。

おそらくバンナムはデータと生データから結構正確にすくなくともオタクの妄言よりも予測出来るはずです。予測なので、蓮ノ空みたいに豪快にはずす事もあるでしょうが、最後だからという人たちも入れても機材開放席や見切れ席も入れてしまえば需要が充足してしまうという事なのかもしれません。

シュレーディンガーのラブライブ!

さて、ニュースサイトを読んでいたらハローキティに対するこのような記述がありました。

「キティちゃんはキティちゃんなんですけれども、人によっては、自分のお姉ちゃんみたいな存在かもしれないし、自分のお母さんかもしれないし、自分のもう一人の自分なのかもしれない」

サンリオ辻邦彦社長

この記事では「ハローキティは猫であり、同時に猫ではない(普通の女の子)のかもしれない状況を、サンリオは戦略的に模索しているように見える」とし、そのような状況を「シュレーディンガーの猫」と評していましたが、『ラブライブ!のライブ』も当てはまるのでしょう。

まったくおなじ出演者でもファンミとライブでは客入りに違いがあるという経験則があります。

蓮ノ空だってそもそもファンミーティング扱いなら今のキャパシティでも良かったのでしょうが、キャラクターなのかキャストなのか解らない「シュレーディンガーの猫」状態の不思議な空間こそが魅力であって、ファンミーティングではそれほど価値はないという人は多いのかもしれません。

アニソンバブルの崩壊

さて、最近の運営を見ているとラブライブ!のコンテンツの規模縮小は避けられないものと受け入れているように思えてきます。

もしかしたら、次の作品は実際東京だけアリーナで、地方はホールという工業形態になるのかもしれませんし、そもそも現時点で地方でアリーナクラスでライブを行える女性グループで出来るのは坂道とTWICEやNiziUのような人気上位のK-POPグループしかいないのが実態です。

しかし、Liella!だとか蓮ノ空だとかが乃木坂46とかNiziUほど大衆の広い人気があるとは思えないのですし、こうした大規模なライブが出来るのは、ある種のバブルであって、それが崩壊したような感じを受けます。

=LOVEタイアップの衝撃

=LOVEは代アニ所属で本来の売りは声優アイドルユニットです。レーベルもSACRA MUSICです。だけど、=LOVEは深夜アニメでこういうタイアップを取ってくるのは非常に驚きました。

こういうのは出演者の中から歌う(EDは矢野妃菜喜です)か、アニソン専業歌手のシマだと思っていたからです。

「アニソンかそうじゃないか」の境界線がなくなる時代といいますが、これは言ってしまえば、アニソンは保護貿易の庇護の元でガラパゴス的に発展してたわけです。

それが、輸入自由化で安価で高品質な外国製品との戦いになんの準備も無く戦ってるようなもので、もちろん外に出て戦える力がある人間はアニソン畑の人間でも充分戦えるでしょう。

だけど、半端な者はみんなやられて市場から出て行かざるをえない。この世界は優勝劣敗の厳しい世界となったわけです。

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