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わざわざリアルタイムと言い出す蓮ノ空とラブライブの今後について
🪷蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ🪷
— ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ (@hasunosora_SIC) February 17, 2023
2023年4月リリース予定のスクールアイドル応援活動アプリ「Link!Like!ラブライブ!」から始まる彼女たちの物語。その始まりを今しばらくお待ちください。#蓮ノ空 #リンクラ #lovelive pic.twitter.com/k4Sn9EOK7D
発表から一週間立って蓮のいろいろ記事を書こうと思ったのですがまとまらないなかでダメ押しみたいにこんなことをツイート目にしたので。
正直これ見て、新しいキャストを入れて露骨に引き伸ばし体制に入ってる虹ヶ咲とあまりに対照的なことをやろうとして、大きな戸惑いを感じました。
時間進行はあるとは思ってたけど、数年たってマンネリが進んだ最後の手段だろと思ってたら、「リアルタイムで進めます」ということを言ってきている。現実の世界とリンクするとは書いていないけど、普通に文言を読めば「そういう進行をするんだ」と言っているわけで、今どきのコンテンツと比べておそらくこれが一番エッジが効いている部分なんじゃないかとすら思えてきます。
公式4コマ🪷りんく!らいふ!ラブライブ!🪷
— ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ (@hasunosora_SIC) February 18, 2023
アプリのリリースに先駆けて、
本日より「入学準備編」連載スタート✨
蓮ノ空女学院入学を目指す、中学生の花帆の日常を"ほぼ"リアルタイムにお届けしちゃいます🌸
作◆珠月まや(@mayamaya36)先生#蓮ノ空 #リンクラ4コマ #lovelive pic.twitter.com/Qq0KlaFx3h
一方で、普通のアイドル系コンテンツでよく見るような4コマもあり、ラブライブというブランドと、アイドルコンテンツが採るべき手堅い施策が交錯しています。
まあ、リアルタイム展開というのは、商業的な都合から言えば、「ラブライブブランドでどんどん新人を売りたい」し、5年とも言われる専属契約を3年程度に短縮化してしまえばフレッシュなうちにタレントをソロや他のアニメで売り出せるというタレントや事務所側の都合が第一にあるのでしょう。佐々木琴子さんなんて5年も縛っておいたら30とかですしね。
また、プロセカやバンドリは他所なら大学進学後の話も書けるけどメンバーが卒業してしまえばそれでおしまいなわけで、その制約を逆手に取って2~3年スパンで物語を進めていきたいのかなという感じもあります。もっとも、ヨハネがうまく行けばスターシステムというのはあるのでしょうけど。
しかし、蓮や星のように拘束時間が取れる新人をイチからビシバシ鍛えてライブに上げて、リアルタイムで作品を展開して、おそらく3年したら「卒業」させます(リアルユニットが終わるとは言っていない)というメソッドというのは、虹ヶ咲やスクフェス2のように、(人気があるうちは)サザエさん時空で「一度生み出したものは一日でも長く大事に使いましょう」というコンセプトとはありとあらゆる意味で真逆なわけで、蓮ノ空は複数ユニット制といい運営内部では、虹ヶ咲の評価は『アニメの展開は予想外に売れたんだけど…』みたいな扱いで予想以上に芳しいものではないのかなという感じはあるのです。
アニメから入った虹のファンは、スクスタや他のコンテンツに還流してこないのはまだしも、「うちが一番人気」「全部虹にリソースをつぎ込め」と平然と言ってのける独善性や、ゲームから入ったファンも含めた同輩コンテンツへのネガキャンに勤しむ、攻撃性の高さはを見ていたらなにか腫れ物扱いはされていてもおかしくないのかなとは思うのです。
さて、ミュージカルのパンフレットでシリーズの若林悠紀プロデューサーが「ラブライブ!はアニメシリーズプロジェクトではありません」と言明したり、スパスタやミュージカルや蓮ノ空を見ていると薄々ながら「今後は安・近・短(運営費用が安く、ファンとキャストの距離を近く、展開期間を短く)でやりたい」というビジョンを持ってるように思えるのです。
すなわち、いままでのプロジェクトはあまりに高コストで、ファンとキャストの距離も長く、それ故、展開も長くキャストを拘束せざるをえない。これでは持続可能性がなくなってきているのではないかということです。
今までみたいにフルアニメMVを作るところが、おそらくサンライズの人手不足とは言え、リリックビデオを採るのはそちらが馴染みがあるという事情はあるにしろ明らかにコスト削減策だし、スクフェス2が素人目に見ても製作費と開発時間を徹底的に落としているのも見て取れるし、にじよんが3Dになったのは後々の使い回しを考えていそうな気がするのです。
昨今の「ラブライブ!」というコンテンツは、ファンはもちろんそれ以外のステークホルダーから求められている要求を最少の資源コストで実現するためにどうすれば良いのか。悪く言えば、どこまで削ぎ落としたり変えたりしてもファンがついていくのかを見極めている感じがあるのです。
それを思えば後で残らないけど一人ひとりを深く掘り下げられる(であろう)アプリと、後世に残るけど1人1話20分しか尺を取れずに、あくまでも主人公中心の話として進めざるをえないアニメがどちらが商業的に、あるいはファンの満足度が高いのかというのは、運営もかなり注視しているのでないかなと思います。
さらにいえば、0と5のつく年にアニメ系新作、7と2のつく年にアプリ系新作という法則性も変えていくのかもしれない。Link!Live!ラブライブだって蓮ノ空が終われば、シーズン2・幕張女学院とかが始まるのかもしれません。(というか製作費の回収を考えればその方が自然)
少なくともこの推測が軌道に乗ったら待ってるのは、徐々に蓮以降のシリーズファンの切り捨てだろうと思うけど、徐々に絞ってフェイドアウトさせる形を採るのかなとは思いますが、シリーズ箱推しみたいな人は新作にノレないと徐々に辛いことにはなっていくのかなとは思います。
実際、スーパースターのキャストには興味あるけど、アニメに興味なさそうな態度を取る人は珍しくないし、そういう人たちはかなり高い確率で虹ヶ咲を追いかけてるイメージはあるけど、そういう人たちはもはやターゲットとされていないのかもしれないなあ。