彼の好きなところ16
好きポイント⑯嘘をつかない
彼はもしかしたら嘘をつくのが苦手なだけなのかもしれない。真実だからこそ傷付いたことも多々あるが、本心を隠される方がより辛い。
嘘でも好きだよなどという甘い言葉を掛けてくることは絶対にない。ただ、「綺麗」と「可愛い」は惜しみなく言ってくれる。
私が好きだと伝えた時も「他に好きな人がいるとか、あなた自身に問題があるとかじゃなくて、今は彼女がいらない」と返された。これで私が知らないだけで彼氏や彼女がいるのであれば彼には完全に騙されている。
男性経験があることを確信したのは、私が仰向けで上に乗っている彼と繋がっている時だ。彼の背中に腕を回して抱きつくようなポーズになることが多いのだが、興味本位で指を下まで滑らせ、穴の周りに触れた時、彼が反射的に「そこは…」と私を制止するような格好になった?「ダメ?」「嫌なわけじゃないけど…」と言われて、ここを入り口として使ったことがあるんだなと思った。体は嘘をつかないとはこのことか。
連絡がなかっ1ヶ月の間に旅行しておまけに発展場まで行ってきたなんてことは仮に真実だとしても、好意を寄せている女性に対して伝えるべき内容ではないだろう。「さっきまで一緒に寝てた女の子にこんなこと伝えて俺って最悪だね」なんて笑いながら言っていた。彼としては楽しかった思い出を共有したかっただけなのだろうが、言ってみてまずいと思ったのだろう。
なぜ私にそんな話までするのか聞くと、「職場でもプライベートでもこんなになんでも話せる仲の人はいない。元カノたちぐらい。それぐらいの付き合いの親友だと思ったから。その子たちも結婚し始めちゃったからさ。」と返ってきた。その後は「結婚式に呼んでくれなかったんだよ」と続いた。
書いてみて思ったが、やはり彼の価値観は一般人とかなり離れている。好きな人から、他の女や関係を持った男の話など聞きたくない。こんな変人の私に言われちゃおしまいよとも思うが、変わり者好きの私だからこそ彼も話したくなったのかもしれない。
悲しいことばかりではない。私が会いたいと思って誘うと、必ず「飲もー」と返事が来る。っくぅ〜、うい奴め。社交辞令なら日程調整までしないだろう。何度誘っても断られたことはない。仕事の都合で誘っていた日の前日に連絡が来たことは何回かあるが、その時によってYesだったりNoだったりするので、きっと直前の進捗状況次第というのは本当だろう。