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ネットでの危険な出会い体験談1

過去の投稿でも何度か触れてきたが、ここからシリーズ化してきちんと文字に起こそうと思う。マッチングアプリが今よりも全然メジャーでなかった頃、私は出会いを目的としていないオンラインのアプリで危険な逢瀬を繰り返していた。

ここで言う「危険」とは、
・顔を知らない
・年齢、職業、経歴を含めたプロフィールを知らない
・ほぼヤリモク
ということを指す。

マッチングアプリが危険でないかと言えば、そうでもないのかもしれないが、少なくとも他のアプリで出会うよりは安心感がある。本当に危険だし、これを読んだ方々をこんな目に遭わせたくはないので、あえてどのアプリで出会ったかは伏せておくことにする。

⬛︎その一「デリカシーのない男」

関西在住のこの男とは、新幹線も停まる大きな駅の改札で待ち合わせた。初めから相手の家に行く話はついていて、私が関東在住ということもあり、一泊して帰る予定にしていた。

夕飯を食べてから集合したため、そのまま男の家に向かった。そもそも夜も更けて、空いている店などなかった。少しテレビを観て、まったりする隙も与えず、男は胸を触ってきた。私は全くスイッチが入っていない。そのまますぐ下に手が伸び、下着の中に手を入れてきたと思ったのも束の間、体感ほんの数秒で布団に誘導された。

なんだかんだあって、「乗って」と言われたのだが、「ジョリジョリだね。チクチクする。」と感想を聞かされた。その当時はまだ脱毛には通っておらず、どう処理していいかも分からず、とりあえず全てカミソリで剃ってみた。それが良くなかったのは今なら分かるのだが、なにせ当時は経験もさほどなく、目で見て分かる準備をして行ったまでだ。

「ジョリジョリ」なんて言われて、恥ずかしくもあり、思いやりのなさにも幻滅し、心底傷付いた。私としてはもうこれ以上一緒に過ごしたくない想いでいっぱいだったのだが、すでに深夜。終電もとっくに終わった見知らぬ土地で為す術もなく、とりあえず流れに身を任せることしかできなかった。

その後は同じ布団で寝るしかなく、隣で寝ていた。またしても手が胸に伸びてきた。男は言う、「おっぱい触ってるの好きなんだよね。女の子が『ん』とか言って感じ始めてもそのまま無視して寝ちゃうの。」と。はあ?何言ってんだこいつ?予告した通りそのまま先に進むことはなかった。しかし、私は胸がそこまで感じるわけではないので、悶々とする必要はなかった。

翌朝は昼前に起きて近くの定食屋でごはんを食べてまた男の家に戻ってきた。テレビを観ていたら今度はいきなり下を直接まさぐり始めた。春に差し掛かろうとする冬の寒い日、冷たい手でそんなところを触られてスイッチが入るどころか、防衛本能が働いてしまった。心も体もなんの準備も整っていないまま、入ってこられた。痛いというよりは、虚しさでいっぱいになった。

乱れた服を直し、私はすぐに出発の支度をした。男は駅の改札まで見送ってくれた。本当は長期休暇で来ていたので、もう何泊かして観光をしたり、お土産を買ったりしたかったのだが、ここまで来られると逆に改札に入らざるを得ない。この気遣いはありがた迷惑だった。最後まで全く私の心に刺さらない男だった。

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