甘々としっかり者のお姉ちゃんはブラコンでマドンナ
〇〇:ｽｩ…ｽｩ…
真佑:ｽｩ…ｽｩ…
ﾄﾞｯ…ﾄﾞｯ…ﾄﾞｯ…ﾄﾞｯ…
ｶﾞﾁｬﾝ
美波:〇〇！起きなさい！
〇〇:ん〜…
美波:というか、真佑！
真佑:なに？…みなみん…
美波:なんで〇〇のベッドに入って抱きついて寝てんのよ！
真佑:いいじゃ〜ん別に〜
〇〇:(また言い合いしてるよ…笑)
真佑:〇〇もかわいいかわいいお姉ちゃんと一緒に寝れて嬉しいでしょ？
〇〇:自分でかわいいって言うなよ笑
〇〇:勝手にベッドに入ってくるのはやめて欲しいな…
美波:ほら、〇〇もそう言ってるから
真佑:むぅ…わかったよ…
僕と真佑はベッドから降りて、リビングに向かう
美波と真佑は僕の2歳上の双子
僕は高校1年生で、お姉ちゃん達は3年生
しかも、お姉ちゃんたちは学校のマドンナ
僕とは住んでる世界が違うみたいだけど…
お姉ちゃんたちは、超がつくほどブラコン
美波:〇〇〜忘れ物ない？
〇〇:うん、大丈夫だよ
真佑:それじゃ、行こ？
〇〇:うん
いつも、お姉ちゃん達と一緒に学校まで歩いている
学校の近くになると、周りからの視線が刺さってくる
普通に歩いていても、注目されるのに
このお姉ちゃんたちは、腕を絡ませて歩いて来るので
別の意味でも、注目を集めてしまっている
美波:じゃ、頑張ってね
〇〇:そっちこそ、頑張ってね
僕とお姉ちゃんは別れて、それぞれの教室に行った
昼休憩…
僕は、いつも通り屋上に来た
美波:〇〇！
真佑:〇〇〜
真佑は僕に抱きついてくる
〇〇:ん〜…やめてよ真佑…
美波:ちょっと真佑！〇〇が困ってるじゃん！
美波が真佑と僕を引き離す
真佑:もう…〇〇を感じてたのに…
美波:真佑はスキンシップが多すぎなの！
真佑:別に、何の問題もないでしょ？
〇〇:まあまあ…
〇〇:とりあえず、お弁当食べようよ
2人:は〜い…
弁当を開き、色とりどりのおかずが出てくる
3人:いただきます！
ﾊﾟｸｯ…
〇〇:今日も美味しいよ〜美波
美波:ありがとっ！
真佑:イチャイチャ禁止〜
〇〇:さっきまで、僕に抱きついてた人がよく言うよ笑
真佑:あれはイチャイチャじゃなくて、挨拶みたいなものだもん！
〇〇:違うでしょ笑
美波:何言ってんのよ…笑
真佑:むぅ…(⑉･̆-･̆⑉)
ふてくされてる真佑を横目に弁当を食べ進める
真佑:あ、そうだ！
真佑:〇〇に食べさせてあげるよ！
〇〇:いや…いいよ…
真佑:いいからいいから〜♪
真佑:はいっ、あ〜ん♡
〇〇:あ…あ〜ん…
ﾊﾟｸｯ…
〇〇:うん…変わらず美味しいよ
美波:ずるい〜私もやる！
〇〇:ちょっと美波まで〜
美波:はいっ、あ〜んっ
〇〇:あ〜ん…
ﾊﾟｸｯ…
食べさせあい合戦が始まり、普段の2倍食べることになり、大変なことになった〇〇でした…
放課後…
校門の前まで歩いてきた〇〇たち
〇〇:これから美波は塾だもんね
美波:そうだね
〇〇:頑張ってね
美波:ありがと
〇〇:じゃ、行ってらっしゃい👋
美波を見送った
真佑:やっと〇〇と二人きり〜♪
〇〇:さっ、真佑帰るよ！
真佑:え〜
真佑:せっかくだし、寄り道していこうよ〜
〇〇:しょうがないなぁ…
真佑:やった〜
真佑:〇〇大好き！…ｷﾞｭｯ
〇〇:はいはい、わかったから笑
〇〇:離して
〇〇:というか、どこに行くの？
真佑:ん〜
真佑:スタバ
〇〇:じゃ、スタバ行くか
真佑:しゅっぱ〜つ！
〇〇:(元気だな…笑)
というわけで、スタバに着いて
お互い、好きなものを買った
真佑:ん〜おいしっ
〇〇:じゃあ、帰ろっか
真佑:うん
真佑:はぁ…
〇〇:どうしたんだよ
真佑:私と〇〇が姉弟じゃなかったらなぁ…
真佑:付き合ったりできたかもしれないのに…
真佑:ずっと一緒にいられたかもしれないのに…
〇〇:真佑…
〇〇:付き合ったりはできないけどさ…
〇〇:僕、そんな簡単にいなくならないよ
真佑:いや、心の中では分かってるんだよ
真佑:そろそろ弟離れしないと、〇〇に迷惑がかかるって…
真佑:多分、美波も同じこと思ってる
〇〇:ん〜…
〇〇:そんな先のことはわからないけどさ…
〇〇:別に僕は、迷惑だなんて思わないよ
真佑:え？
〇〇:まあ、お姉ちゃん達の将来のためにも、弟離れはした方がいいと思うけど…
〇〇:別に、迷惑だなんて思ったことは1回もないよ
真佑:〇〇…
〇〇:言って僕も、普段あんなこと言ってるけど
〇〇:お姉ちゃん達のこと大好きだから
真佑:え！？
真佑:〇〇が私たちのこと大好きって言った！
真佑:みなみんに報告だ！
〇〇:やめろよ笑
実は、僕もシスコンなのかもしれない…笑
fin…