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初恋の君に救われた

人生が楽しくない

毎日、死にたいと思っている

俺は〇〇 〇〇 高校2年生

俺はいじめられている

毎日、暴力を振るわれたり

パシリにされている

先生に相談してもビビって誰も助けたりしてくれない

できることなら、学校に行きたくない

でも、俺が学校に行かなくなると

きっとまた誰かがいじめの標的にされる

だから俺は嫌でも学校に行き続ける

俺のせいで誰かが傷つくくらいなら

俺が傷つく方がマシだ

男:おい、昼飯買ってこい

〇〇:なんで俺が…

男:あ?いまなんつった?

男は俺の腹を殴った

〇〇:わかったよ…

もちろんお金も渡してくれない

〇〇:はぁ…

こんな毎日が続いていたある日

この学校に転校生が来た

??:初めまして…

美月:山下美月です

俺は見た瞬間にこの人が誰かわかった

それもそのはず

この人は小学生の時一緒だった

俺の初恋の人なのだ

向こうも俺のことに気づいたのだろう

すぐこっちに寄ってきた

美月:〇〇くん!久しぶり!

〇〇:久しぶり

美月:小学校ぶりだね

〇〇:そうだね

一瞬誰かに睨まれたような気がした…

放課後、俺は美月と一緒に帰っていた

美月:まさかまた〇〇くんに会えるなんて

〇〇:俺もびっくりだよ

美月:再会したばっかりで悪いんだけど…

美月:〇〇くんに伝えたいことがあるの

〇〇:何?

美月:私ね、ずっと後悔してたの

美月:小学校の卒業式の日から

美月:〇〇くんに想いを伝えなかったこと…

俺は黙って話を聞いていた

美月:私…ずっと〇〇くんのことが好きだったの…

〇〇:えっ…

美月:もしよかったら…

美月:私と…付き合ってくれませんか?…

正直、驚いた

だって初恋の人から告白してきたのだから

俺は迷うことなく

〇〇:俺で良ければ…

美月:ほんとに?…

〇〇:だって、美月は俺の初恋の人だったんだよ?

〇〇:断るわけ無いじゃん

美月:うれしい〜

美月は俺に抱きついて来た

俺はアザの痛みを我慢しながら抱きしめ返した

美月:これからもよろしくね?

〇〇:よろしく!

この日から、俺へのいじめはどんどんエスカレートしていった

しかも美月にバレないようにやってくる

俺は親に心配されたくないので、夏でも長袖を着ていった

俺も美月にこのことを話していなかった

心配されたくなかったし、話したことによって美月が何かされるかもしれないから

ある日、俺の家に美月が遊びに来た

ピーンポーン

〇〇:はーい

美月:お邪魔しまーす

俺は部屋へと案内した

美月:へ〜意外ときれいだね

〇〇:あんまり見ないで…

美月:ふふっ、さてと…

〇〇:何?

美月:今日は〇〇くんに聞きたかったことがあるの

〇〇:どうしたの?

美月:どうして夏なのにいつも長袖なの?

〇〇:それは…

美月:ちょっと失礼するね

美月は俺の袖を捲ろうとした

〇〇:やめて!

美月:やだ!

俺の長い袖が捲くられた

美月:やっぱり…

美月は泣きそうな顔になる

美月:なんで言わなかったの?…

〇〇:美月に何かされたら…と思ってずっと黙ってた…

美月:…っ…ばか…

美月:私がいじめられるより〇〇くんがいじめられる方が…

美月:よっぽど嫌よ…

〇〇:それは俺も同じ

〇〇:俺は美月がいじめられる方がよっぽど嫌だった…

〇〇:だから、ずっと黙ってた

美月は俺のことをそっと優しく抱きしめた

きっとアザが悲鳴を上げないように気を付けてくれているのだろう

美月:ごめんね…ずっと何もできなくて…

〇〇:美月は悪くないよ

美月:後、3日待ってくれない?

〇〇:え?

美月:絶対〇〇くんを助けるから…

美月:そのために3日だけ時間が欲しいの…

〇〇:わかった…

〇〇:1年以上耐えてたんだから、3日くらいどうってこと無いよ

美月:ありがとう…絶対助けるからね…

俺は3日いつもの日常に耐え続けた

そして3日目、俺は男に呼び出された

男:おい、何美月と付き合ってんだよ

男:ずっと別れろって言ってんだろ

〇〇:俺は美月のことを絶対に手放さない…

男:うるせぇ!

男は俺の腹を殴った

すると…

美月:何してんの?

男:美月…

男:なんでここにいるんだよ…

美月:私の質問に答えて

男:これは…

男は逃げようとする

美月:逃げても無駄よ

男の目の前に警察が立っていた

気がつけば男は警察に囲まれていた

男:ちっ…クソっ…

男は警察に捕まった

美月は3日の間に俺が殴られてるのを撮影していたのだ

俺をいじめてきた人も全員警察に捕まった

俺をいじめてきた人は全員退学処分になり、この学校に平和が訪れた

〇〇:美月…本当にありがとう…

美月:よかった…〇〇くんを助けられて…

〇〇:ほんとに感謝してもしきれないよ…

美月は俺のことを抱きしめてきた

美月:でも…これからはちゃんと相談してね…

〇〇:うん…ごめんね…

美月:それと…

〇〇:ん?

美月:私を絶対に手放さないって…

美月:あれ、現実にしてくれるんだよね…

〇〇:聞いてたのか…

美月:もちろん…

美月:高校卒業したら…

美月:…結婚してよ…

〇〇:えっ!

美月:だって、絶対に手放さないんでしょ〜

〇〇:そうだけど…

美月:そうしないと…

美月は耳打ちで

美月:…私から離れちゃうよ?…

〇〇:…ほんとにいいの?

美月:私は〇〇くんじゃなきゃ嫌なの!

どちらからともなく口を近づけた

〇〇美月:…っん…チュッ

これが俺のファーストキスだ

美月:絶対…幸せにしてね…

〇〇:うん…約束…

END










見てくださってありがとうございました!
今回は美月を書かせていただきました。
こういう話にしようと決めて、何故か美月の顔がパッと出てきました。
割と今回はスラスラと書けました。


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