2個年上の先輩にプロポーズした話
祐希:眠い…
〇〇:もう寝る?
祐希:うん…そうしよ…
2人は寝室に行って、ベッドに転がる
〇〇:じゃ、電気消すよ?
祐希:うん…
パチッ
〇〇:じゃ、おやすみ
祐希:おやすみ〜…
僕は祐希が寝るまでずっとスマホをいじっていた
祐希:スゥ…スゥ…
〇〇:(寝たかな?…)
僕は祐希を起こさないように、ベッドから出た
〇〇:(あれ書かないと…)
僕は、明日のプロポーズに向けての準備がまだ残っていたので、それを終わらせてから寝た
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ピピピピッピピピピッピピッ
〇〇:ん〜…
僕は、スマホで時計を確認する
〇〇:はぁ〜…
〇〇:祐希…
〇〇:朝だよ…
祐希:ん〜んふぅ…
祐希は僕に抱きついて…
祐希:あと5分だけ…
こんなにかわいい顔して抱きついてきたら、断るのは無理だろう…
〇〇:んもぉ…しょうがないなぁ…
〇〇:あと5分だけだよ?
祐希:うん…zzz
〇〇:寝るのはや笑
今日はすごく大切な日なのに、自分でも不思議なほど緊張していない
祐希…喜んでくれるといいな…
そう思いながら頭を撫でていた
〇〇:祐希…起きて…
〇〇:5分経ったよ
祐希:ん〜…
〇〇:早くしないと会社遅れるよ?
祐希:なんでこの休日に仕事しなきゃ行けないんだろ…
そう、今日は土曜日
世間一般だと今日は休日
祐希も、休みの予定だったんだけど
急に仕事を頼まれたらしい
〇〇:しょうがないよ
〇〇:頑張ってきて
〇〇:頑張ってきたら、祐希が喜ぶこと準備しててあげるから
祐希:ほんと?
祐希:祐希が喜ぶことって何?
〇〇:まあ、それは帰ってきてからのお楽しみだよ
祐希:ん〜
祐希:頑張るか〜…
祐希はゆっくりと起き上がって、支度を始めた
僕はその間、朝ごはんを作っていた
祐希は支度が終わったのか、僕のところにやってきた
祐希は僕に抱きついてきた
〇〇:こら、危ないでしょ?
祐希:えへへ〜
〇〇:もう…まったく…笑
包丁を置いて、振り向くとしっかりとメイクで完成された祐希がいた
〇〇:今日もかわいいよ
祐希:んふふっ…ありがとっ
僕たちは軽くキスをして、笑みを交わしながら祐希はリビングのテーブルに戻っていった
僕たちは朝ごはんを食べ、祐希を玄関まで見送った
祐希:よし、じゃあ行ってくる!
〇〇:忘れ物ない?
祐希:うん、ちゃんと確認した
〇〇:頑張って
祐希:うん、頑張る
〇〇:じゃあ、行ってらっしゃい👋
祐希:行ってきます👋
ガチャン
〇〇:よし、準備しよ
正直、祐希が仕事に行くことになるのは想定外だったが
まあ、仕方ない
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私は、やっと仕事が終わって帰路に着いていた
祐希:(うわ…もう16時じゃん…)
昼過ぎくらいに終わる予定だったのに…
家に着き、鍵を開ける
祐希:ただいま〜
あれ?返事が返ってこない…
いつもなら、返事が返ってきて玄関まで来てくれるのに
祐希:どこか出かけてるのかな?…
私はリビングのドアを開ける
すると、テーブルの上に「祐希へ」と書かれた置き手紙があった
祐希:え?…何?…
私は恐る恐る、手紙を開いた
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祐希へ
急にごめんね?
多分びっくりしたよね笑
悲しい手紙じゃないから安心してね笑
もうすぐ、僕たち付き合って6年が経つんだって
早いよね
本当に、祐希は僕と付き合う前から後輩思いで
部活に入った時に、一番最初に話しかけてくれたのが祐希だった
今思うと、1番最初に話しかけてくれた時から
祐希のこと、好きだったのかもしれない笑
だって、色んな先輩方がいたけど
僕の目から見ると、祐希だけめっちゃキラキラしてたもん笑
今でも、付き合えたの奇跡だと思ってる
今から来て欲しいところがあるんだ
今、仕事の制服だと思うから
着替えて、ここに来てください
ヒント:3月24日
このヒントがあれば、僕は来てくれると信じてます
〇〇より
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祐希:3月24日…
私は、今から行く場所を着替えながら考えていた
祐希:(正直、正確な日にちまでは自信ないけど…)
祐希:(手紙の流れ的にも、時期的にも多分あそこかな…)
私はそこに〇〇がいると信じて向かった
私が着いたのは、高校の母校
祐希:(多分ここにいるはず…)
私は〇〇が告白してきた場所に向かう
多分3月24日は、私の卒業式の日
私は、記念日とかすぐ忘れちゃうから絶対的な自信はなかった
多分、〇〇も私が記念日とか忘れちゃう人なのは分かってる
その上で、〇〇は日にちだけでも分かると信じてくれた
だから、私も自分を信じて…
〇〇から告白された場所に着いた
すると、鍵がかかった箱が置いてあった
箱の上には紙が貼られていた
手紙に書いてた日にちを入れてね
と書かれていた
0324とダイヤルをセットし、鍵を開けた
すると1枚の写真と2枚の手紙が入っていた
私は手紙を開いた
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ここに来てくれると信じてたよ
やっぱり、祐希との思い出で1番印象的なのはここなんだよね
昨日たまたま、この時の話になってびっくりしたよ笑
今でもこの時のことは、昨日の事のように思い出せるよ
このわがままに付き合ってくれてありがとうね…笑
最後にもう1個だけわがままに付き合ってください
手紙と一緒に写真が入ってると思うんだけど
ここに来てください
僕はここで待っています
分からなかったら、もう1つの紙を開いてね
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写真には、私と〇〇と一緒に綺麗な景色が写っていた
もうこの時点で、大体分かっていたけど
念の為、もう1枚の紙を開いた
初デート
とだけ書かれていた
祐希:(うん、間違いない)
祐希:(あそこだ)
私はすぐにそこに向かった
私は初デートの場所に着いた
ここは、私もお気に入りの場所
ほんとに綺麗な場所なの
そこに〇〇はいた
私は走って〇〇のところに向かった
祐希:〇〇〜
ギュッ…
〇〇:ふふっ笑、すごい勢いだね笑
祐希:だって…ずっと〇〇からお預けくらってたんだもん…
〇〇:ごめんね笑
〇〇:ここまで辿り着いてくれてありがとう!
〇〇:ごめんけど、一旦離れてもらっていい?笑
祐希:え〜
〇〇:ちょっと渡したい物があるからさ
祐希:は〜い…
祐希は少しふてくされながら、離れた
〇〇:今日は、僕が告白したところ、初デートの場所に行ってもらいました
〇〇:僕もそこに行って、当時のこととか、思い出とか、色々を思い出してたんだけど
〇〇:やっぱり、僕の隣には祐希がいて欲しいです
〇〇:僕には祐希が必要です…
〇〇:僕と…
パカッ
〇〇:結婚してください…
祐希は輝いたような目をしていた
祐希:はい!
祐希:よろしくお願いします…!
祐希は目に涙をためていた
〇〇:よかった…
僕はとりあえず安堵の気持ちでいっぱいだった
祐希:プロポーズされるのってこんなに嬉しいんだね!…
〇〇:喜んでもらえてよかった
〇〇:やっぱり緊張した…笑
祐希:ねえねえ、指輪つけてもらっていい?
〇〇:もちろん
僕は祐希の左手の薬指に指輪をはめた
祐希:わぁ…きれい…
〇〇:ぴったりだね…!
祐希:いつの間に指のサイズ計ったの?
〇〇:それは…祐希が寝てる時に…笑
〇〇:祐希は、そう簡単には起きないからさ笑
祐希:なんか嬉しいような…悔しいような…笑
〇〇:共通の友達から聞こうかとも思ったけど、勘づかれそうだったから
祐希:そっか…
祐希:〇〇?
〇〇:ん?
祐希:改めて、ありがとう…
祐希:大好き…
〇〇:僕も、大好きだよ…
夕日が沈みそうな頃…
僕達は口付けを交わした…
fin…
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