大好きでした

？？:〇〇っ！

〇〇:びっくりした…レイか…

レイ:ずっと後ろにいたのに～

〇〇:全然気づかなかったわ…

僕は〇〇　この春から高校3年生になった

僕の隣に来たのは幼稚園から幼馴染のレイ

僕はずっとレイに恋心を持っているけど、なかなか伝えられずにいます…

レイ:そういえば〇〇、今日の課題やった？

〇〇:えっ？なんかあったっけ？

レイ:今日は、数学の課題の提出日じゃん

〇〇:あっ…すっかり忘れてた…

レイ:しょうがないな～特別にノート見せてあげようか？

〇〇:マジ？超助かるわー

レイ:いい友達持ったでしょ笑

〇〇:あなた天才です

レイ:あははっ、早く終わらせなよー

〇〇:はーい

私は清宮レイ

私は〇〇のことが大好きです

でもなかなか想いを伝えられずにいます…

いや、何度も伝えようと思ったんですよ？

でも、幼馴染だし…女として見られてないかな…とかいろいろ考えちゃって…

結局伝えられていません…

〇〇:レイ！ありがと！

〇〇:超助かったわ…

レイ:どういたしまして♪

そんなことがあった次の日…

この学校に転校生が来ました

担任:みんな～席につけ～

担任:今日は転校生が来るから紹介するぞ～

担任:入ってきていいよ～

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

？？:隣町から引っ越してきました

？？:筒井あやめです…

担任:じゃあ、筒井さんは〇〇の横に座って

あやめ:はい

僕の隣に筒井さんが座った

〇〇:僕は〇〇、筒井さんよろしくね

あやめ:よろしく

〇〇:筒井さんの前の席に座ってるのが、僕の幼馴染の清宮レイね

レイ:よろしくっ！

あやめ:こちらこそよろしく

筒井さんはやっぱり少し緊張してるみたいだった

なので僕は筒井さんを誘って、レイと三人でお弁当を食べることにした

～昼休憩～

レイ:あやめんはどうしてこの学校に来たの？

あやめ:親の転勤で引っ越すことになったの

〇〇:なるほどね～

こんな感じで他愛もない話をできるくらいには仲良くなった

あやめちゃんはしっかり者なのかなーと思ってたら、意外とおっちょこちょいなところもあって、ギャップもあってかわいい子だなと思った

正直僕の心は、動き始めていた…

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

私は〇〇と2人で一緒に帰っていた

レイ:あやめんめっちゃいい子だったね

〇〇:ね〜

私はあやめんと仲良くなれたのがすごく嬉しかった

けど…

少しだけ、〇〇が取られてしまいそうで怖かった…

レイ:そういえばさ…

〇〇:ん？

レイ:〇〇って好きな人いるの？…

〇〇:…いるよ

レイ:えっ！誰なの？

〇〇:ん〜教えない笑

レイ:え〜なんでよ〜

〇〇:そういうレイはどうなのよ

レイ:そりゃいるっちゃいるよ

〇〇:誰なの？

レイ:ん〜秘密っ笑

〇〇:なんだよ笑

このまま告白できる勇気は私にはなかった…

ここで告白できたなら、まだ間に合ってたのかな…

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しばらく月日が経ち…

卒業式の日になった

〇〇:2人とも卒業おめでとう

レイ:〇〇も卒業おめでとう

あやめ:2人ともあの時、仲良くなってくれてありがとうね

〇〇:いえいえ、こちらこそだよね？レイ

レイ:そうだよ、あやめんは1番の親友だからね

あやめ:嬉しい…ありがとう…

あやめ:私も、レイがいちばんの親友だよ

レイ:ずっと仲良くしようね

あやめ:もちろん

レイ:そういえば、〇〇に言わなきゃいけないことがあるからちょっと来てくれない？

〇〇:ん？いいけど

レイ:あやめんごめんね、ちょっと待ってて

あやめ:うん

私は〇〇を人気のないのところに連れてきた

頻繁に会えることは無くなっちゃうから、どうしても想いを伝えたかった…

〇〇:どうしたの？

レイ:…あのね

レイ:私…〇〇のことが

レイ:好きです…

レイ:もしよかったら、付き合ってくれませんか？

〇〇:…

〇〇:…ごめん

レイ:…

レイ:そっか…

レイ:だめだったか…

〇〇:本当にごめんね…

レイ:ううん、こちらこそごめんねなんか

〇〇:ちなみに…

〇〇:今だから言えるけど…

レイ:ん？

〇〇:あやめちゃんが転校してくるまでは…

〇〇:ずっと、レイのことが好きだった…

レイ:えっ…

レイ:じゃあ…今〇〇が好きな人って…

〇〇:そう…あやめちゃんなんだ…

〇〇:レイの話が終わったら、告白しようと思ってた

レイ:そっか…

〇〇:想いに応えられなくてごめんね…

〇〇:あの頃は…

〇〇:ずっと…

〇〇:ずっとずっと大好きだったよ…

〇〇の目に少しだけ涙が見えた

やめてよ〇〇…

私、泣いちゃうじゃん…

レイ:私の想いを聞いてくれてありがとね…

レイ:あやめんとの恋がうまく行くことを願ってるよ…

〇〇:ありがとう…

レイ:もしうまくいかなかったら、私が慰めてあげるね笑

〇〇:ふふっ、助かるよ笑

レイ:じゃあ…戻ろっか…

〇〇:うん…

レイ:お待たせ、あやめん

あやめ:おかえり〜

レイ:なんか〇〇から話があるみたいだよ？

あやめ:どうしたの？

〇〇:ここだと話しづらいから…

〇〇:ちょっと移動しようか…

〇〇に小声で、

レイ:がんばってね

〇〇:うん、ありがとう…

2人は行ってしまった

レイ:あれ？…ダメだ…

レイ:泣かないって決めたのに…

私は2人が戻ってくるまでずっと泣いていた

あの後、〇〇が告白して、〇〇とあやめんは付き合うことになり

3年後、結婚した

私は、心から2人に祝福した

あの時、告白していればとか

ちょっぴり後悔が残るけど…

心からの親友ができて…

一緒にふざけあえる幼馴染もいて

私は幸せです

fin …