2024年小説同人誌覚書
※二次創作BL同人誌に関する記事です。
今年は生まれて初めて二次創作の同人誌をつくったので、その紙とか組版とかのメモです。年内はもう本をつくる予定がないので…
いずれも薄い文庫本で、装丁というほど凝ったこともしてないのですが、楽しくつくったので自分用の記録として。
こういうの書いてみたかったんです〜
0.自分用に1冊だけつくった本
2023年までに書いてPixivにあげたりあげなかったりした短編のうち、気に入っているものをまとめて、まず自分用の本を1冊つくってました。(ジャンルは同一ですがカップリングも長さもバラバラで、ほんとうに自分用)
「これで合ってるのか? 背幅ってなに?」と表紙も本文も見よう見まねでつくりましたがなんとかかたちになりました。色の濃い部分が多い素材を使用したので、ミランダのきらきらはわからなくなっちゃうのかなあと(先人の記事などを見るに)思っていたのですが、色が淡くなるグラデーションの部分のラメが水色にちらちら光るのがすごくかわいくてよかったです。
実物が手元に届いたとき、オンラインの端っこで好きなように書き散らしてきたものが本のかたちになるって、こんなにうれしいんだ、とびっくりしました。沼の入り口です。
小口9mmにしたのですが、もうすこし広いほうが好みかな? と出来上がった本を見て思いました。とはいえある程度文字を詰めたかったのでしかたない。
1.ホログラムPPできらきらにした本
ひとさまに頒布する本をつくるならブロスさんにお願いしてみたいなあとぼんやり憧れていたので、それを叶えました。印刷・製本がとてもきれいという印象があったのと、美弾紙ノヴェルズが使いたくて。
実際とてもきれいな本をつくっていただき大満足です!
また入稿データの細かな不備を確認して電話をくださり、そういう点でもお願いしてよかった…と思いました。その節はありがとうございました。
もともとホロPP、中でもクラックドアイスが大好きで、この本のカプの個人的イメージが「きらきら」だったのでもうここでやるしかない! とこれも憧れを叶えました。
クラックドアイス、ほんとうにかわいいです。見ていてずっとうれしい。
2.OKミューズパールを使いたかった本
イベントまでにもう1冊つくれそう……となり急いでつくった本です(なので表紙データを間違えるなどしている)
表紙のOKミューズパールは、光沢のあるさざ波のような花びらのような不思議な模様を持つ、とてもすてきな紙です。
「夢見心地」がテーマの短編集にしたので、夢みているようなイメージになるかなとこじつけ使ってみました。
とにかく紙がすばらしすぎて自分用の1冊をずっとさわっています。いや~この紙ほんとにかわいい~!!使えてうれしい~!!
遊び紙はキャラカラーのピンク+やっぱりきらきらにしたくて、ミランダばらにしました。もしシャイナー桜があればそれを使いたいなと思っていたんですが、ミランダのきらきらももちろん最強にかわいいです。
手にとってくださった方からもきらきらに言及いただけたりしてとてもうれしかったです。
雰囲気を出したかったので、本文は夜永オールド明朝、章タイトルとノンブルをそれぞれ上下の中央に配置してみました。夜永オールド明朝、いいですよね~~~
3.マットPP+透明箔を押してみた本
やっぱり箔押しがしてみたくて……
当初印刷をSTARBOOKSさんにお願いする予定だったので、デザイナー様からはスタブさん取り扱いのレーザーセレクト箔をご提案いただいていたのですが、スタブさんが受注制限でお願いできなくなってしまった(正確には予約していた入稿日に間に合わせられず、日付の変更が出来なかった)ため、急遽プリントオンさんでのジャングル透明箔に変更しました。パール箔とも迷ったのですが。
透明箔ってどうなんだろう~とどきどきしていたのですが、角度によって細い線と点がちらちらきらめいて、とてもかわいい仕上がりになりました!(もうお分かりと思いますが、わたしはきらきらが大好きです)
お話のモチーフである「見えなくてもそこに残っている光」にしたかったので、満足です。
※この本、余部を結構つけてもらったのですが、糊の汚れが目にあまるものが多くて、余部の数の分はそのまま廃棄しました。まあそもそも余部ってそのためのものだよね……と学びになりました。
ここまでずっと本文フォントの大きさは12Qで来てるんですが、この本はなんとなく文字が太い? 大きい? 印象になった気がして個人的にうーんとなったりしました……組版ってむずかしいですね。
4.エンボスアラレ+角丸にした本
イベントに合わせてもうひとつ本にしたいと思って書いていたお話があったのですが、どう考えても間に合いそうになかった+無配にするつもりで書いていたSSの続きを書いてみたくなったので、急遽シフトしてつくった薄い本です。
エンボスアラレのほのかなきらきら感とてまり金銀を合わせたくて、遊び紙を前後に入れました。
ゆるやかに続く日常についての本だったので、てまりの糸のイメージが自分的にぴったりでした。
そして薄い文庫の角丸、すっごくかわいい。
秀英明朝はもうずっといちばん好きなフォントです。あまり自分の二次創作には合わないと思っていたのですが、今回みじかいSSの詰め合わせだったのでいいかな〜と自分に許可を出してみました。結果、やっぱり、このフォントが好きだ……と紙面を見ては噛みしめています。好きだ……
4.5 B6でつくってみた折り本(無配)
最初本と同じサイズ(A6)の折り本にしようとしたら文字数が微妙に多くなってしまい、ならA5よりはB6のほうがまだ本のサイズに近くていいかなとB6の2段組にしてみました。
コンビニコピーのつもりでしたが、せっかくなら色のついた紙に刷りたいしな〜と欲が出たので夢工房まつやまさんにお願いしてみました(通販に同梱した分はいくつかコンビニで刷り足したものもあります)。
うす水、いい色です。ほんとうはインクも変えてみたかったんですがちょっと日和ったので普通のモノクロにしました。
発送が早いという評判は聞いていましたが、正午過ぎくらいに入金と入稿をして、その日の夜には発送の連絡をくださったので「ほんとに早くて草」と思いました。
メールでのご対応もとても丁寧で、またぜひお願いしたいなあと思いました。次は色刷りしてみたい。
そのほか
イラレもフォトショもままならないけど、Indesignはチョットワカル、ということで本文はこちらの神テンプレートをベースにこまごまいじって作成しています。
そのほかはcanvaとメディバンにお世話になりながらなんとか。
イベント参加については別ジャンルでばりばり活動しているお友達にいろいろ教えてもらい、背中を押してもらいました。大感謝です。
さいごに
めちゃくちゃ私事なのですが2025年にプライベートで環境を変える予定があり、本をつくったりイベントに出たりは2024年限定の挑戦のつもりでした。遅筆だし、まあイベント2回も出れば自分の気も済むかなと思って。
ですが、4.で書いたとおり本にするつもりだったのにできなかった話(まだ書いてる)があったり、この印刷所さんで刷りたいなあとかこの紙使ってみたいなあとかそういうのがぼろぼろ出てきてしまったりで、もう少し本をつくりたい気がしてます。
自分の妄想が物理になるのおもしろすぎるし、しかもそれを自分以外の方が手に取ってくださったり、ときには声をかけてくださったりメッセージをくださったりするの、ものすごくうれしい。こんなうれしいことない。
(あと、イベントについては2回とも両隣のサークル様に恵まれたのも大きいです。普段はPixivにひきこもっているので、優しくお話していただけてとてもありがたかったです…!)
先のことは未定ですが、引き続き自分のペースでゆっくり楽しんでいけたらな〜と思っています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
※こちらで頒布しております(こっそり)
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